【HOKA】アラヒ9 レビュー│軽くて動きやすいスタビリティモデル
HOKAのアラヒ9(ARAHI 9)は、普段履き・ウォーキングにも適したスタビリティモデルです。
代表モデルのクリフトンに隠れがちでもあり、その性能や違いが気になっている方は多いと思います。
そこで本記事ではアラヒ9の特徴・使用感について、同じCMEVAを使うクリフトン11やリンコン5と比較しながらレビューします。
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| メーカー別 | |
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| レベル別 | |
| 用途別 |
目次
アラヒ9 基本情報
基本情報・実測値
- 発売日
- 2026/7/1
- 定価
- ¥19,800 税込
- 重量
- 270g 27.0cm代表値 / 241g 25.5cm実測値
- 厚さ
- 39mm 代表値 / 36.7mm 実測値
- ドロップ
- 8mm
- ミッドソール
- CMEVA
- カテゴリー
- スタビリティ
- 主な用途
- スタビリティモデルとしては軽量
- 接地面を広げすぎない動きやすさ
- サポート機能にそこまで強制感がない
- 普段履き・ウォーキングでも快適
- 反発力はほとんど得られない
- 平凡でシンプルなライド感
アラヒ9の特徴・スペック
ソール構成・クッション
(1枚目)ソール外側 (2枚目)ソール内側
アラヒ9のミッドソールにはCMEVA(圧縮成形EVA)が使用され、そこに硬めのフォームによる支持構造であるHフレームが組み込まれています。
Hフレームはその名の通り内側と外側を縦、中足部を横でつなぐH字で、ソールの外周を硬めのフォームで囲う構造になっています。
写真では点線部よりも上側がHフレームの領域で、外側よりも内側のほうが割合が大きく設定されています。
CMEVAの硬度(5回平均値)は36.1HAで、おおよそ平均値くらいでした。
同じCMEVAを使うHOKA同士で比べると、クリフトン11(31.5HA)とリンコン5(38.4HA)の間くらいに位置します。
ただし、Hフレームの部分は44.7HAと硬く、リンコン4で使われていたラバライズドEVAに近い質感でした。
ソールの厚さは実測値が36.7mmでした。
Hフレームが両サイドから巻き上がっているため厚く見えますが、インソールの部分で測れば平均値を少し超えるくらいです。
安定感重視のため、クッションモデルのクリフトン11(39.4mm)やボンダイ9(41.1mm)よりは厚さが抑えられています。
【参考値】反発力・曲げ剛性
反発力の簡易的な指標として鉄球を1mの高さから自由落下させ、反発時の高さを測定しました。
※落下地点の表面性に大きく左右されるため、実際に感じられる反発力とは必ずしも一致しません。
結果は35.5cm(インソールあり)、39.5cm(インソールなし)で、どちらも平均値を下回りました。
クリフトン11やリンコン5も同様に低く、CMEVAを使うHOKAのデイリーモデルはほとんど跳ねません。
次に曲げ剛性の簡易的な試験として、前足部を固定した状態から15度曲げるために必要なモーメントを測定しました。
結果は2.95Nmと平均値を上回り、クリフトン11(2.06Nm)やリンコン5(2.50Nm)よりも高い数値でした。
CMEVAは共通なので、この硬さはHフレームがベースとして機能しているといえます。
重量
重量は代表サイズが約270g(27.0cm)で、実測値(左右平均)は241g(25.5cm)でした。
デイリートレーナーとしては平均的な重量ですが、スタビリティモデルとしては軽い部類です。
厚さが実測36.7mmに抑えられていることも影響していますが、ゲルカヤノ33(Asics)やストラクチャープラス(Nike)よりも25gほど軽量でした。
サイズ感(内寸・外寸)
25.5cmサイズにおける内寸(全長・前足部高さ・前足部幅・後足部幅)の測定結果は以下のようになりました。
全体的に平均値を上回っており、その中でも前足部の高さは26mmと計測したシューズの中ではかなり上位に入る高さです。
普段履きも想定して考えると普段のサイズがぴったりで、つま先まわりの空間が確保されているため快適に感じられました。
外寸(アウトソールの幅)の測定結果は以下のようになりました。
結果は前足部が109.3mm、後足部が87.7mmで、平均値を少し超える程度でした。
スタビリティモデルは接地面積を広く取ることが多いですが、カテゴリーの中ではそこまで広くありません。
安定感を第1優先にしているというよりは、動きやすさとのバランスも考慮した設計だといえます。
実走・性能レビュー
マイルドで自然なサポート
Hフレームの硬度からがっちり系のスタビリティシューズを想像していましたが、思っていたよりもマイルドでクッションが感じられました。
Hフレームの橋渡しをしている部分が中足部にあるためか、接地時と蹴り出し時はCMEVAが圧縮している感覚が伝わってきます。
クッションが高い順でいえばクリフトン11、リンコン5、アラヒ9ですが、特に普段履きを想定するなら、これくらいが最も快適に感じられる方も多いと思います。
また、中足部に比べて前足部のほうが柔らかいため、メタロッカーと合わせて気持ち程度ではあるものの前に進む感覚も生まれています。
硬さが良い意味でレスポンスの速さにも機能しているため、この3モデルの中では最もテンポ良く走れるように感じます。
ただし19,800円のランニングシューズとしては明らかに反発力不足で、平凡な感覚のため少しでも刺激・楽しさを求めていると物足りません。
クリフトン11のクッションの一部を安定感に振ったような感覚なので、同じ用途のままふかふか感を避けたい方におすすめです。
カテゴリー内では動きやすい設計
| 前足部 | 後足部 | |
|---|---|---|
| アラヒ9 | 109.3mm | 87.7mm |
| ゲル カヤノ33 |
110.1mm | 88.6mm |
| クラウド ランナー3 |
112.7mm | 93.8mm |
| ストラクチャー プラス |
113.8mm | 92.5mm |
| 860v15 | 116.2mm | 92.5mm |
接地面積の比較表
スタビリティモデルは基本的にサポート機能が優先で重量はそこまで考慮されませんが、アラヒ9はその中では軽くてシンプルです。
接地面積が極端に広くはないためスタビリティモデルにありがちなゴツいイメージもなく、マイルドスタビリティと考えたほうが良いかもしれません。
程良い安定感を備えつつも動きやすい設計で、ランニングシューズよりも普段履きとして考えたほうが好感触でした。
HOKAで普段履きとしても使えるモデルはクリフトンとボンダイが人気ですが、その次の選択肢としてはアラヒ9がくると言って良いと思います。
マイルドスタビリティとして競合となるのはGT-2000 15(Asics)で、こちらはアラヒ9よりも軽くて反発力も高く、定価は16,500円とかなり安いです。
普段履きとしてはバウンス感が強すぎるかもしれませんが、ランニングシューズとしては高性能なので、アラヒ9との良い比較対象になるはずです。
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どんなランナーにおすすめ?
アラヒ9は以下のようなランナーにおすすめできるシューズです。
- シンプルながら少し安定感があれば良い
- 重くてゴツいシューズは避けたい
- クリフトンやボンダイは柔らかすぎる
- 普段履きやウォーキングでも使いたい
逆に、以下のようなランナーには合わない可能性があります。
- バウンス感をもらって楽しく走りたい
- がっつり支えられる感覚がほしい


