【2025最新】短距離(100m~400m)おすすめのスパイク22選!9秒台~初心者まで対応
短距離(100m〜400m)選手おすすめのスパイクを紹介します。9秒台ランナーが履いていたスパイクから、初心者の定番まで幅広く紹介します。
厚底スパイクが主流になってきたため、ソールの構成を追記しました。どのスパイクにしようか迷った際は参考にしてみてください。
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目次
- 1 短距離スパイクの選び方
- 2 中~上級者向けスパイク
- 2.1 マックスフライ2 (Nike)
- 2.2 ズームスーパーフライエリート2 (Nike)
- 2.3 アディゼロプライムSP4 (Adidas)
- 2.4 メタスピードSP2 (Asics)
- 2.5 ソニックスプリントエリート3 (Asics)
- 2.6 ジェットスプリント3 (Asics)
- 2.7 クロノインクスNEO (Mizuno)
- 2.8 クロノインクスジャパン (Mizuno)
- 2.9 FuelCell SC PWR-X (New Balance)
- 2.10 FuelCell SC SD-X (New Balance)
- 2.11 エヴォスピード スプリントニトロ2 (Puma)
- 2.12 エヴォスピード 400ニトロ2 (Puma)
- 3 初~中級者向けスパイク
- 4 初心者向けスパイク(土トラック兼用)
短距離スパイクの選び方
短距離スパイクを選ぶ際に確認するポイントは、プレートの硬さとソールの傾斜です。
プレートの硬さ
プレートの硬さ | 反発力 | 脚への負担 |
---|---|---|
硬い | 大 | 大 |
柔らかい | 小 | 小 |
短距離に限らず、スパイクを選ぶうえで一番重要なのはプレートの硬さです。プレートの硬いほど反発力は大きくなりますが、脚への負担も大きくなります。
極端な例を挙げると、反発力を上げるために厚い鉄のプレートを採用しても、誰も曲げることはできず浮いた走りになってしまいます。さらに、無理な方向に力がかかって怪我をする恐れもあります。
このような理由から、特に筋力が足りない初心者・中学生は柔軟性のあるプレートのスパイクを選ぶのがおすすめです。
柔軟性のあるスパイクの例としては、土トラックでも使える(オールウェザー専用ではない)スパイクが挙げられます。
ソールの傾斜

(上)ソニックスプリントエリート2 (下)ジェットスプリント2 (画像はASICS公式HPより引用)
短距離では、フォアフット接地・フラット接地という言葉を良く聞きます。
フォアフット接地はその名の通りつま先から接地する走法です。フラット接地は、足裏全体を使って走る走法です。ミッドフットに近いフォアフットみたいなイメージです。
スパイクを選ぶ際は、フォアフット走法の方は傾斜の大きいスパイク、フラット走法の方は傾斜の小さいスパイクがおすすめです。
どちらの走法が良いかというと、個人的にはフォアフット走法がおすすめです。スピードを出すには、フォアフット走法が自然なフォームとなるためです。
また、世界的に見てもフォアフット接地の選手が多いです。ウサインボルト選手の100mのスロー動画を見ましたが、かかとはほとんど接地していませんでした。
それに対して、フラット接地は接地してからの体重移動が難しいといわれています。ただし、日本人初の9秒台を達成した桐生選手はフラット接地を意識しているようで、選手によってはフラット接地が合っている場合もあります。
中~上級者向けスパイク
プレートが硬く、反発力が大きいスパイクを紹介します。
マックスフライ2 (Nike)
- 定価(税込):¥27,060
- 重量:176g(27.0cm)
- ピン:6本
- ソール構成:ZoomX + Air Zoom Unit + Carbon Plate + Pebax Plate(Outsole)
前足部に搭載されたAir Zoomユニットが特徴。耐久性は高くないですが、爆発的な反発力が得られます。
今作ではAir Zoomユニットが広くフラットになり、また中足部中央のピンが取り除かれたことで、特にコーナーでの安定性が向上しました。
ズームスーパーフライエリート2 (Nike)
- 定価(税込):¥18,150
- 重量:149g(27.0cm)
- ピン:8本
- ソール構成:Plastic-Based Plate(Outsole)
山縣亮太選手が9秒95の日本新を樹立したときに履いていたスパイク。小池祐貴選手、サニブラウン選手が9秒台を出したときもこのスパイクの初代モデルでした。
8本の取り外し可能なピンに加え、アウトソールの分厚いプレート裏の突起によって高いグリップ性が発揮されるようになっています。
アッパーはフライニットの進化版であるアトムニットを採用しています。吸水を最小限に抑え、通気性と軽量性に優れています。
アディゼロプライムSP4 (Adidas)

商品画像の引用元:shop.adidas.jp
- 定価(税込):¥30,800
- 重量:195g(27.0cm)
- ピン:6本
- ソール構成:Lightstrike Pro + Carbon Plate + Nylon Plate(Outsole)
フォアフット前提の厚底スパイク。重心が前方にあり、地面に置いた状態でかかとが浮いた姿勢になります。
プレートはカーボン/ナイロンのブレンドで、剛性がかなり高いため曲げるにはパワーが必要。基本的にはショートスプリントにおすすめです。
アッパーはSP2と同じエンジニアードメッシュに戻りました。重量は短距離スパイクとしては重めですが、ホールド力に優れています。
メタスピードSP2 (Asics)

商品画像の引用元:asics.com
- 定価(税込):¥29,500
- 重量:175g(27.0cm)
- ピン:7本
- ソール構成:FF Turbo + Carbon Plate + Nylon Plate(Outsole)
日本選手権2025で桐生選手が100mで優勝した際に着用していたスパイクの量産モデルです。
ミッドソールは前作と同じFF Turboですが、厚みが少し増し、またアウトソールのナイロンプレートの硬度が高く調整されています。
これにより反発力が強化されたとともに、接地時間が短くなりテンポ良く走れるようになりました。
ソニックスプリントエリート3 (Asics)
- 定価(税込):¥28,500
- 重量:175g(27.0cm)
- ピン:7本
- ソール構成:FF Blast + CFRP Plate + Nylon Plate(Outsole)
バージョン2から大きくアップデートされ、ミッドソールにFF Blastを採用した厚底スパイク(20mmギリギリ)となり、ピンの数は4本から7本に増加しました。
メタスピードSPとアッパー・アウトソールはほぼ同じですが、ミッドソールがFF Turboではないため下位モデルの位置付けです。カーボン樹脂プレートはやや柔軟性があり、中級者にもおすすめです。
ジェットスプリント3 (Asics)
- 定価(税込):¥28,500
- 重量:170g(27.0cm)
- ピン:7本
- ソール構成:FF Blast + CFRP Plate + Nylon Plate(Outsole)
ソニックスプリントエリートと同様にFF Blastを採用した厚底スパイクに変更されました。ソールがフラット形状(前足部の反りが小さい)のため、足裏全体でフォーム材を圧縮することで反発力を得たい方に合っています。
ソニックスプリントエリートとの違いはソールの形状のみで、アッパー、ミッドソールの素材、ピンの数・配置は共通です。
クロノインクスNEO (Mizuno)
- 定価(税込):¥29,700
- 重量:180g(27.0cm)
- ピン:7本
- ソール構成:Mizuno Energy Lite + U4ic + Carbon Sheet + Pebax Plate(Outsole)
クロノインクスの前足部に高反発フォームであるミズノエナジーライトを配置した厚底モデルです。
スケルトンアッパーやプレートの設計構想はそのままに、さらなる反発力が得られるようになりました。
日本製のクロノインクスNEOジャパンは定価36,300円で、NEO(ベトナム製)よりも6,600円高いです。
違いはアッパーのみで、内側の補強材や、履き口周りの素材、中敷きが異なる程度。ソールは共通のため反発力は同じです。
クロノインクスジャパン (Mizuno)
- 定価(税込):¥30,800
- 重量:155g(27.0cm)
- ピン:8本
- ソール構成:Pebax Plate(Outsole)
1997年から続く伝統的な上級者モデル。Xシリーズの発売後も人気は衰えず、信頼性が高いです。
軽量化とフィット感向上のためのスケルトンアッパーと、踵の落ち込みを防ぐ中足部のプレート形状が特徴です。
中長距離ではトップランナーの大半がナイキのスパイクですが、短距離はミズノの選手も多いです。
FuelCell SC PWR-X (New Balance)

商品画像の引用元:shop.newbalance.jp
- 定価(税込):¥29,700
- 重量:140g(27.0cm)
- ピン:8本
- ソール構成:FuelCell + Carbon Plate(Outsole)
反発力に優れたFuelCellフォームに、フルレングスのカーボンプレートを配置した構成です。
カーボンプレートは前足部の硬度が相対的に低く、最大限にパワーが引き出せるように調整されています。
WAのシューズリストを見る限り、バージョン2以降はFuelCellフォームを増量した厚底スパイクとなる可能性が高いです。
FuelCell SC SD-X (New Balance)

商品画像の引用元:shop.newbalance.jp
- 定価(税込):¥26,400
- 重量:150g(27.0cm)
- ピン:8本
- ソール構成:FuelCell + Carbon Plate(Outsole)
構成自体はPWR-Xと全く同じですが、多くのFuelCellフォームが使用され、カーボンプレートの硬度が低いです。
PWR-Xよりもシューズの感覚に近く、フォームの反発力で推進力が得られ、800mまでなら使用可能な印象です。
エヴォスピード スプリントニトロ2 (Puma)

商品画像の引用元:jp.puma.com
- 定価(税込):¥39,600
- 重量:170g(27.0cm)
- ピン:8本
- ソール構成:Nitro Foam Elite + Carbon Plate + Pebax Plate(Outsole)
スプーン形状のカーボンプレートを内蔵し、アウトソールにはフルレングスのPebaxプレートを配置。エリート向けのスパイクの中でも、トップレベルで硬いです。
前足部には高反発材のニトロフォームエリートが配置されており、使いこなせれば非常に強い反発力が得られます。
エヴォスピード 400ニトロ2 (Puma)

商品画像の引用元:jp.puma.com
- 定価(税込):¥39,600
- 重量:168g(27.0cm)
- ピン:8本
- ソール構成:Nitro Foam Elite + Carbon Plate + Pebax Plate(Outsole)
商品名の400mのみならず、ハードル種目にも適したスパイク。スプリントニトロ2とアッパーやピンの配置・本数は共通です。
違いはかかとの下にもフォーム材が配置されている点で、これにより安定性が増すためコーナーでも扱いやすいです。
初~中級者向けスパイク
上級者向けスパイクよりも柔軟性が高いので、脚への負担が小さいです。そのため、上級者の練習用スパイクとしてもおすすめです。
SPブレード10 (Asics)
- 定価(税込):¥23,000
- 重量:200g(27.0cm)
- ピン:8本
- ソール構成:FF Blast Plus + Nylon Plate(Outsole)
中級者向けスパイクの王道。エフォートやヒートスプリントの次のステップ、また上級者のトレーニング用としてもおすすめです。
女子選手はトップレベルでも柔軟性のあるプレートが合っていることが多く、福島千里選手はSPブレードで100m、200mの日本記録を樹立しています。
今作ではミッドソールがFF Blast Plusに変更され、少し厚くなったことで反発力が大きく向上しました。
ピンは着脱可能でメタスピードSPと似た配置となり、SPブレードらしさは残しつつ上位モデルの要素を取れ入れたアップデートになったといえます。
サイバーブレード17 (Asics)
- 定価(税込):¥23,000
- 重量:190g(27.0cm)
- ピン:8本
- ソール構成:FF Blast Plus + Nylon Plate(Outsole)
SPブレードと並ぶアシックスの中級者向けスパイク。サイバーブレードの方がやや軽量です。
SPブレード10のアップデートと同様にソールがやや厚くなり、またFF Blast Plusを採用したことで反発力が向上しました。
靴紐+ベルト1本で固定するSPブレードに対して、サイバーブレードはベルトのみで固定する方式を採用しています。
ベルト固定では細かい調整は難しいですが、局所的な調整なら素早くなり、また着脱が楽になるメリットがあります。
エックスレーザーネクスト3 (Mizuno)
- 定価(税込):¥20,900
- 重量:160g(27.0cm)
- ピン:6本
- ソール構成:Plastic-Based Plate(Outsole)
エックスシリーズは発売当初はクロノインクスと同列の扱いでしたが、伝統モデルの人気は根強く、徐々にモデル数が減少しつつあります。
プレートのねじれ剛性を小さく調整しているため、特にロングスプリント(200m~400m)におすすめです。
JAフライ4 (Nike)
- 定価(税込):¥13,530
- 重量:138g(27.0cm)
- ピン:7本
- ソール構成:Plastic-Based Plate(Outsole)
ズームスーパーフライエリート2と似ていますが、JAフライ4の方がフラットで、プレートの柔軟性が高いです。
シンプルな構造のため扱いやすく、重量は138gと非常に軽量です。そして定価は13,530円とお買い得です。
アディゼロフィネス (Adidas)
- 定価(税込):¥18,700
- 重量:180g(27.0cm)
- ピン:6本
- ソール構成:Plastic-Based Plate(Outsole)
モデル名の変更はないものの、2024年モデルではプライムSPと同様に厚底スパイクとなりました。
プライムSPよりも前足部の厚みが抑えられているため、比較的フラットな接地感で扱いやすいです。
エヴォスピードTOKYOフューチャー (Puma)

商品画像の引用元:jp.puma.com
- 定価(税込):¥26,400
- 重量:165g(27.0cm)
- ピン:8本
- ソール構成:Carbon Plate + Plastic-Based Plate(Outsole)
最上位モデル(厚底スパイク)のスプリントニトロ2があるため中級者向けに分類しましたが、この中では硬めで上級者寄りです。
フューチャー6・フューチャー4のように末尾に数字が付与されていますが、カラー・デザインが異なるのみで構成の違いはありません。
さらに硬さ・反発力を求める方は、アウトソールにフルレングスのカーボンプレートを配置したevoSPEED Tokyo Future Faster+が選択肢です(こちらはエリート向け)。
逆に、硬さが不安な方はevoSPEED Tokyo Brushがおすすめ。こちらはカーボンプレートは内蔵されておらず、アウトソールのPebaxプレートのみの構造です。
初心者向けスパイク(土トラック兼用)
トラック・土トラック(校庭)兼用のモデルを紹介します。特に、中学生の初めの1足として定番なのは、アシックスのエフォートとミズノのエックスファーストです。
購入時についてくるピンは土トラック専用です。タータン(オールウェザートラック)で使用する場合は別途ピンを購入する必要があるので注意です。
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エフォート13 (Asics)
- 定価(税込):¥11,000
- 重量:200g(27.0cm)
- ピン:7本
- ソール構成:EVA + Nylon Plate(Outsole)
中学生が初めに買うスパイクの定番。トラック種目全般に使用可能な万能なスパイクです。
定価(税込)が11,000円と安いため、まだまだ足が大きくなる中学生の最初の1足としてぴったりです。
短距離に種目が決まっている場合は、上位モデルのヒートスプリントも選択肢の1つに入ります。
ヒートスプリント13 (Asics)
- 定価(税込):¥14,300
- 重量:200g(27.0cm)
- ピン:7本
- ソール構成:EVA + Nylon Plate(Outsole)
種目が短距離に決定していて、校庭や土トラックで練習することもあるならヒートスプリントがおすすめです。
先ほど紹介したエフォートよりもプレートがやや硬いため、より短距離に適した設計となっています。
エックスファースト3 (Mizuno)
- 定価(税込):¥11,550
- 重量:220g(27.0cm)
- ピン:7本
- ソール構成:EVA + Plastic-Based Plate(Outsole)
先ほど紹介したアシックスのエフォートと並んで、こちらも中学生が初めに買うスパイクの定番。
従来までのブレイブウィングやシティウスウィングは廃盤となりましたが、性能はほとんど変わりません。
エフォートとXファーストのどちらかで迷うかもしれませんが、どちらも初心者の筋力に配慮した設計となっているため、どちらでも問題ありません。
エックススプリント (Mizuno)
- 定価(税込):¥13,200
- 重量:180g(27.0cm)
- ピン:7本
- ソール構成:EVA + Plastic-Based Plate(Outsole)
エックスファーストよりもプレートが少し長く、上位モデルと同じ足型を採用しています。
アッパーの補強はエックスファーストよりも少なく、重量はエントリーモデルとしては軽量です。