【2020冬】厚底ランニングシューズ11足を比較!

 今話題の厚底シューズ(ここでは25mm以上と定義)についてメーカーごとに調べてみました。本記事では11足(10社)の厚底シューズについて値段、重量、特徴についてまとめてみました。

規制について

 ワールドアスレティックス(WA)のテクニカルルールの改定により、靴底の厚さが800m以上のトラック競技では25mm、ロードレースでは40mmを超えるシューズでの記録が非公認となります。

 本記事で紹介しているシューズは全て25mm以上40mm以下のシューズなのでロードレースでは問題なく使用できます。

比較表

 各厚底シューズのスペックや実績は以下の通りです。

 重量についてですが、1cm変わったときの重量変化がシューズによって異なることや、製造によるばらつきがあるため、表とは重量の大小関係が逆転する場合があります

 話題度はツイッター検索のヒット数から独自の方法で測定しました。

メーカー 発売日
(日本)
定価
(税込)
重量
(27.0cm)
話題度(日本) 話題度(海外)
AlphaFly Nike 2020/3 33,000 232g 530 270
VaporFly Next% Nike 2019/7 30,250 198g 1110 870
ADIZERO ADIOS PRO Adidas 2020/6 27,500 230g 168 60
FuelCell RC ELITE New Balance 2020/10 28,600 207g 22 3
METARACER ASICS 2020/6 22,000 190g 99 23
WAVE DUEL NEO ミズノ 2020/7 25,300 195g 9 0
ROCKET X HOKA 2020/11 24,200 210g 50 24
Endorphin Pro Saucony 2020/8 25,850 213g 26 25
HYPERION ELITE2 BROOKS 2020/9 29,700 213g 18 10
Cloudboom On 2020/7 21,780 225g 41 5
GOrun Speed Elite Hyper SKECHERS 2020/10 25,850 170g 1 0

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各厚底シューズの特徴

AlphaFly (Nike)

Alphafly

【引用】Nike公式HPより

 この記事で紹介した厚底シューズの中で一番価格が高いです。、前足部に搭載されたエアポッドが大きな特徴で、エアポッドによって大きな反発力が得られます。

 多くの大学生や実業団選手が使用しており、男子フルマラソンでは日本記録が樹立された実績があります。ただし重量が重くクセが強いため、全ての人に合うとは限らず、また履き慣れるまで時間がかかることが難点です。

VaporFly Next% (Nike)

Vaporfly Next%

【引用】Nike公式HPより

 2020年の箱根駅伝で8割以上の選手が履いていたピンクのシューズで(当時アルファフライは未発売)、区間新記録が連発した実績十分すぎるシューズです。

 アルファフライとの違いは前足部にエアポッドがないことで、その分重量が30g程軽くなっています。軽くてスピードが出しやすいため、ハーフ以下の距離ならヴェイパーフライを選ぶ選手が多いと思います。

ADIZERO ADIOS PRO (Adidas)

Adios Pro

【引用】Adidas公式HPより

 エナジーロッドと呼ばれるカーボンを使用した5本のバーが前足部に内蔵されています。実績も出てきていて、男子ハーフマラソン、女子単独ハーフマラソンで世界記録が樹立されました

 ただしアルファフライと同じくらい重いためハーフマラソンより短い距離では使いづらいと思われます。

 アディダスのカーボンプレート内蔵シューズには、ADIZERO PROというモデルもありますが、ADIZERO ADIOS PROよりも更に数グラム重く、ナイキでいうテンポネクストみたいな練習用シューズみたいな位置づけでいいと思います。

FuelCell RC ELITE (New Balance)

FuelCell RC ELITE

【引用】New Balance公式HPより

 ニューバランスのカーボン入りシューズには、このシューズよりも前に、FuelCell 5280というシューズが発売されています。

 FuelCell 5280は厚底ではありませんが、中距離用のシューズで女子の3000mで日本記録が樹立された実績があり、FuelCell RC ELITEもかなり期待できそうです。

 すごくもちもちした感触をしていて、クッション性がかなり高いシューズです。詳しいレビュー最強のクッション性!NB最速 FuelCell RC ELITE レビューにまとめましたので参考にしてください。

METARACER (ASICS)

METARACER

【引用】ASICS公式HPより

 トラック競技(800m以上)の規制ラインである25mmをギリギリ超えてしまったシューズです。8月にWAから発表されたリストではOKとなっていましたが、現在はNGとなっています。

 厚底シューズとしては比較的薄いので、ハーフマラソン以上の距離では他の厚底シューズを選択したほうが良いと思われます。その代わり軽くてスピードは出しやすいため3k ~ 10kくらいのレースでは使いやすいと思います。

 履き心地はカーボン特有の前に傾斜するような感覚が小さく、初心者でも違和感なく履けるみたいで、高評価のレビューが多いです。

WAVE DUEL NEO (ミズノ)

WAVE DUEL NEO

【引用】ミズノ公式HPより

 こちらもトラック競技の25mmをギリギリ超えてしまったシューズです。重量はヴェイパーフライと同等で軽いです。カーボンプレートではなく樹脂性のプレートが内蔵されています。(カーボン使えばいいのに...)

 ミズノショップでは、スピードレベルがサブ3.5も対象となっており、他の厚底シューズよりはターゲット層が広いようです。

 WAVE DUEL NEOのプロトタイプで箱根駅伝の区間賞を獲った実績がありますが、残念ながらエリートランナーはあまり使用していない印象です。WAVE DUEL NEOに次ぐ新作の情報もちらほら出始めてきてるので、そちらのシューズに期待してます。

★2020年12月14日追記★

 2020年12月24日に「WAVE DUEL NEO SP」が発売されることになりました。価格は33,000円、重量は240g(27.0cm)でアルファフライと同等価格で重いシューズのようです。

ROCKET X (HOKA)

ROCKET X

【引用】HOKA公式HPより

 HOKAは薄底のシューズが流行っていた頃から厚底シューズ扱っていたメーカーで、安定感のあるシューズが多い印象です。

 HOKAの厚底カーボンシューズには、CARBON Xというモデルもありますが、こちらは247g(27.0cm)と比較的重く、ウルトラマラソン用ともいわれています。それに対してROCKET Xは210gとかなり軽量化されスピードが出しやすくなりました。

Endorphin Pro (Saucony)

ENDORPHIN PRO

【引用】Saucony公式HPより

 Saucony(サッカニー)を知ってる人はあまり多くはないと思いますが、海外では人気のあるメーカーです。この前スニーカーとして履いている人を見かけてびっくりしたのですが、調べたところABCマートで売っていたみたいです。日本での宣伝には力を入れてないのか分かりませんが、謎が深まります。。。

 ロゴを意識してるのかS字のカーボンプレートが内蔵されているのが特徴です。ちなみにEndorphinランナーズハイのときに分泌される成分で、このシューズで走ったらきっと楽しくなるはずです。

HYPERION ELITE 2 (BROOKS)

HYPERION ELITE 2

【引用】BROOKS公式HPより

 BROOKS海外では人気のメーカーです。日本ではあまり知られていないと思いますが、ホームページでの紹介やランニングイベントの開催など頑張ってはいそうです。

 ミッドソールにはDNA FLASHという新素材が採用されていて、液化窒素ガスを混ぜ臨界発泡して成型しているみたいです(すごそう)。ミッドソールに色がついているのはなかなか見ないので面白いです。

Cloudboom (On)

Cloudboom

【引用】On公式HPより

 ポケモンのアンノーンみたいなロゴのメーカーです。最近マラソンEXPOスポーツショップでちょくちょく見かけるようになりました。

 OnのシューズはCloudTecと呼ばれるソールの部分が特徴で、CloudboomはCloudTecの部分が2層構造になっています。値段が比較的安く、見た目も面白いため最近話題性が高まってきています

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GOrun Speed Elite Hyper (SKECHERS)

GOrun Speed Elite Hyper

【引用】SKECHERS公式HPより

 本記事で紹介しているシューズの中で一番軽いです。その代わりカーボンの使用が最小限に留められているように見え、反発力は他のシューズより小さいみたいです。スピード練習用として使用するのがいいと思います。

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