【Saucony】エンドルフィンスピード2 レビュー│初代モデル、プロ2との違いは? – Unattached Runner
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【Saucony】エンドルフィンスピード2 レビュー│初代モデル、プロ2との違いは?

 サッカニーのトレーニング・レース用シューズであるエンドルフィンスピード2特徴・用途を解説します。初代モデルエンドルフィンプロ2との比較も行います。

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サッカニーの軽量トレーニング/レース用シューズであるエンドルフィンスピード3の特徴・用途をレビューします。前作のエンドルフィンスピード2や、エンドルフィンプロ3との比較も行います。

全体レビュー

エンドルフィンスピード2 特徴

本記事では、商品に関する画像は各メーカー公式HPより引用しています。

 エンドルフィンスピード2トレーニング・レース用のシューズです。上位モデルにエンドルフィンプロ2があります。

 日本では扱っている店鋪が少ない(主にABCマートのみ)ですが、海外では1番を争うほど人気のシューズです。

 最近では、性能の高さ特徴的なデザインから日本でも履いているランナーの数が増えてきています

 重量(27.0cm)と224gと軽量で、さらにクッション性反発力も高いため様々な用途で使えます

 主な用途マラソンの練習(ロング走、テンポ走)で、他にも速めのジョギング、インターバル、レース(5km〜フルマラソン)で使うこともできます。

 定価(税込)は17,600円ですが、流通数が少ないためかAmazonでは定価以上のことが多いです。一番安いのはABC-MART楽天市場店だと思います。

ソールユニットの特徴

エンドルフィンスピード2 ミッドソール

ミッドソールの特徴

 エンドルフィンスピード2のミッドソールには、PWRRUN PB(パワーランPB)という軽量・高反発・高クッションの素材が使用されています。

 アディダスのBoostフォームに似た発泡スチロールのような見た目ですが、NIKEのZoomXと同じPebaxがベースの素材のためBoostよりも柔らかいです。

 さらに、推進力を生むためにナイロン製プレートが内蔵されています。カーボンよりも柔らかく非常に柔軟性があります

 カーボンではやや強制的に推進力が生み出されますが、柔軟性のあるナイロンでは自分の力に適応するため扱いやすいです。

 カーボンプレートよりも筋力を使わず疲労が溜まりにくいため、マラソンのトレーニング(テンポ走、ロング走)に最適だといえます。

 ただし、柔軟性がありすぎるため安定性は高くありませんかかと接地の場合や、遅いペースの場合は慣れるまで時間がかかるかもしれません。

SPEEDROLLテクノロジーで自然と進む

 エンドルフィンスピード2はつま先とかかとが反り上がった形状をしていて、サッカニーはこの形状を「SPEEDROLL」と呼んでいます。

 SPEEDROLLテクノロジーにより体重移動がサポートされるため、自然と前に進み楽に走ることができます

 この感覚はアシックスエボライドやグライドライドに似ています。(アシックスはガイドソールと呼んでいます。)

 ミッドソールのPWRRUN PBは柔らかく沈み込みが大きいことがデメリットとして挙げられますが、SPEEDROLLとナイロンプレートによってテンポ良く走れるため問題ありません。

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トレーニング用としてはかなり軽い

メーカー 重量(27.0cm)
Endorphin Speed 2 Saucony 224g
MAGIC SPEED ASICS 230g
Zoom Fly 4 NIKE 272g
Adizero Boston 10 Adidas 280g
FuelCell TC New Balance 264g

 サッカニー以外にも、各メーカーがトレーニング用プレート(または5本指形状のバー)入りのシューズを発売してます。

 代表的な例としてはマジックスピード(ASICS)、ズームフライ4(NIKE)、アディゼロボストン10(Adidas)、FuelCell TC(New Balance)が挙げられます。

 表にまとめましたが、エンドルフィンスピード2はこれらのシューズよりも軽いことが最大のメリットだと思います。

 エンドルフィンスピード2はサブ3.5~4.5レベルのレースシューズとしても使えますが、上級者用のシューズに匹敵する軽さです。

 重量が一番近いのはアシックスのマジックスピードですが、こちらはカーボンプレート前足部のみに内蔵されています。

 ミッドソールもエンドルフィンスピード2よりも硬めで安定性が高いため、トラックでの使用にも適しています

初代モデルとの違い

エンドルフィンスピード2と初代モデルの違い

 エンドルフィンスピード2と初代モデルの違いアッパーのみで、ソールの変更はありません

 マイナーチェンジのため見た目はほぼ同じですが、かかと付近のフィット感が向上されています。

 また、生地は通気性の高いモノメッシュ(単繊維)に変更されました。これにより、速いスピードでも更に快適に走れるようになったといえます。

 重量は初代モデルが221g、今作が224gほぼ同じです。初代モデルの方が安く買える場合が多いため、アッパーの改良を気にしないなら初代モデルを購入しても良いと思います。

エンドルフィンプロ2との違い

エンドルフィンスピード2とプロ2の違い

 エンドルフィンスピード2とエンドルフィンプロ2の一番大きな違いはプレートの素材です。厚さ(35.5mm)ドロップ(8mm)は同じです。

 エンドルフィンプロ2はカーボンプレートを使用しているため、ある程度の筋力が必要で上級者向きといえます。

 これに対し、エンドルフィンスピード2はナイロン製で比較的柔らかいため、疲労が溜まりにくくトレーニングにも適しています

 また、エンドルフィンプロ2は一層のエンジニアードメッシュを使用しているため、エンドルフィンスピード2よりも10g程軽いです。

まとめ

 エンドルフィンスピード2の特徴・用途をまとめると以下のようになります。

  • 上級者用シューズに匹敵するほど軽い
  • 用途が幅広い(おすすめはテンポ走ロング走)
  • プレートがナイロン製のため疲労が溜まりにくい
  • 初代モデルからフィット感と通気性が向上

 Amazonは高いため、ABC-MART楽天市場店での購入がおすすめです!

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