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【ASICS】GEL-KAYANO 28レビュー|FF Blast搭載で大幅アップデート!

★2022/2/8更新:一部内容を追記しました★

 アシックスの初心者定番シューズであるゲルカヤノ(GEL-KAYANO)28の特徴やアップデートされた点を解説します。

全体レビュー

GEL-KAYANO 28 特徴

本記事では、商品に関する画像はASICS公式HPより引用しています。

 アシックスのゲルカヤノシリーズは、その名の通りGELが内蔵されていてクッション性に特化したシューズです。

 初心者の定番で、普段のトレーニングからフルマラソン(完走レベル)まで使用できるシューズです。

 重量308gと結構重いため、スピードは出しづらいです。そのため、ペースは速くてもキロ5くらいまでになります。

 前のモデルにもありますが、ミッドソール内側DUOMAXという硬度の高い材質が配置されていているのも特徴です。

 これにより内側への過度な倒れ込み(オーバープロネーション)を防止し、安定性を高めています。

 このようにクッション性に加え安定性も高いため、上級者のリカバリージョグでもおすすめできます(マラソンの川内選手も使用しています!)。

 28代目となるゲルカヤノ28の一番の変更点は、ミッドソールにアシックス最大の反発力を持つFF(FlyteFoam) Blastが使用されたことです。

 FF Blastはクッション性も高い材質のため、従来のクッション性を維持しつつ反発力が高まったといえます。

PLATINUM、LITE-SHOW、MKの違い

GEL-KAYANO 28シリーズ

 ゲルカヤノ28には通常モデルの他に、PLATINUM、MK、LITE-SHOWといった派生モデルが存在します。

 PLATINUMは、シルバーベースの高級なデザインが特徴です。通常モデルよりも3000円程高いですが機能の差はありません

 LITE-SHOWは、反射性の素材が使用されているのが特徴です。暗い場所での視認性が向上するため、夜走ることが多い方におすすめです。定価は通常モデルよりもやや高い18,700円(税込)です。

 MK通常モデルのニットアッパー使用で、靴下を履いているような感覚が特徴です。ナイキでいうフライニットみたいなイメージで良いと思います。定価は通常モデルと同じです。

ゲルカヤノ28と27の違い

ゲルカヤノ28と27の違い

 先ほども書きましたように、ミッドソールFF PropelからFF Blastに変更されたことが一番の違いです。

 FF Propel反発性に優れた素材ですが、アシックス最大の反発性を持つFF Blastが登場してからはあまり採用されていません。

 FF BlastはFF Propelの上位互換なので(FF Propelの方が寿命は長いかもですが)、今後もFF Blastを使用したシューズが増えてくると思われます。

 また、アウトソール反発性重視のセパレートソールから安定性重視のフラットソールに変更されました。

GEL-KAYANO 28 アウトソール

 上の写真を見ると、ゲルカヤノ27ではトラスティックを挟んでアウトソールが分かれていますが、ゲルカヤノ28ではつながりました。

 変更した理由は、FF Blastに変更されたことでフラットソールでもある程度の反発力が得られるようになったためだと思われます。

 その他にも、かかと部のGELの形状ヒールカウンターの形状が変わっていますが、走っても気づかないレベルだと思います。

 型落ちして安くなったゲルカヤノ27を買うか迷うと思いますが、反発力も重視するなら最新モデルのゲルカヤノ28をおすすめします。

GT-2000 9との違い

ゲルカヤノ28とGT-2000 9の違い

 GT-2000もアシックスの初心者定番のシューズです。見た目はゲルカヤノとかなり似ています

 GT-2000とゲルカヤノの大きな違いはミッドソールの素材で、GT-2000は軽量性重視のFlyteFoamを採用しています。

 このため、重量(27.0cm)は281gGT-2000の方が20g以上軽いです。ただし、反発力とクッション性はゲルカヤノのほうが高いです。

 どちらを選ぶかですが、体重が軽くクッション性がそこまで必要ない場合はGT-2000膝の怪我などが心配な場合はゲルカヤノをおすすめします。

ゲルニンバス23との違い

ゲルカヤノ28とゲルニンバス23の違い

 ゲルニンバスもゲルカヤノと同様に初心者向けのシューズです。ゲルニンバスとゲルカヤノは、プロネーション(地面を蹴る足の傾き)によって選び分ける必要があります。

 ゲルカヤノは、かかとが大きく内側に傾く(オーバープロネーション)ランナーにおすすめです。

 かかとが内側に傾きすぎると膝に大きく負担がかかるため、ゲルカヤノは高度の高いDUOMAXにより安定性を高めています。

 一方でゲルニンバスは、かかとがほとんど内側に傾かない(アンダープロネーション)ランナーにおすすめです。

 かかとが適度に傾かないと力を上手く分散できず、身体全体に大きな負担がかかるため、クッション性が必要になります。

 ゲルニンバスはゲルカヤノよりも厚く、さらに硬いDUOMAXがないため、ゲルカヤノよりもクッション性が高いシューズといえます。

 ゲルニンバス23に使用されているFF Propelは、次のモデルでゲルカヤノ28と同様にFF Blastに変更されると予想しています。

★2022/2/8追記★

 ゲルニンバス24のミッドソールはFF Blast Plusという新素材が使用されることが分かりました。FF Propelよりも跳ねる感覚が特徴のようです。

ゲルカヤノ28と似たシューズ

【ミズノ】WAVE SKY 5

 WAVE SKY(ウエーブスカイ)はミズノの初心者用シューズです。重量(27.0cm)310gゲルカヤノ28とほとんど同じです。

 WAVE SKY 5のミッドソールには、ミズノ最高の反発性を持つMIZUNO ENERGY COREが使用されています。

 MIZUNO ENERGY COREは、ゲルカヤノ28に使用されているFF Blastと同じような素材であると考えてもらって大丈夫です。

 硬度の異なる材質波形状に重ね合わせることで安定性を高めていて、この点もゲルカヤノ28と似ています。

【ニューバランス】FRESH FOAM 1080v11

 ニューバランスのFRESH FOAM 1080クッション性が特徴のシリーズです。2021年8月現在では11代目となるFRESH FOAM 1080v11が最新モデルです。

 ミッドソールは内側と外側で非対称の凹凸が配置され、内側は安定性、外側はクッション性を高めています

 重量(27.0cm)275gとゲルカヤノ28よりも30gほど軽く、ゲルカヤノよりもスピードが出しやすいです。

まとめ

 アシックスのゲルカヤノ28特徴・用途をまとめると以下のようになります。

  • クッション性に特化した初心者定番のシューズ
  • デイリーラン〜レース(完走レベル)まで使用可能
  • アシックス最高の反発力を持つFF Blastを使用
  • 硬度の高いDUOMAXにより安定性が高い(膝への負担軽減)
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