【BROOKS】ハイペリオンテンポ レビュー│1足は持っておきたい超万能シューズ!
ブルックスの軽量シューズであるハイペリオンテンポの特徴・用途を解説します。また、ハイペリオンテンポの厚底モデルともいえるハイペリオンエリート2との比較も行います。
目次
全体レビュー
本記事では、商品に関する画像は各メーカー公式HPより引用しています。
ハイペリオンテンポの重量(27.0cm)は207gで、ナイキのアルファフライと同じくらいの重さです。
軽量な上に適度な反発力とクッション性を兼ね備えているため、スピードトレーニングに適しています。
薄底シューズと比べて疲労が残りにくいメリットが大きく、トップランナーの使用率が高まっています。
テンポ走はもちろんのこと、3分ペースを切るインターバル、400mのレペ(1500mのレースペース)などでも使用できます。
レースで使用するなら5km〜フルマラソンがおすすめで、サブ3〜サブ4のランナーに適しています。
ミッドソールの特徴
ミッドソールにはDNA FLASHという軽量かつ適度な反発力とクッション性を持つ素材が使用されています。
DNA FLASHは、ランニングシューズの標準的な素材であるEVAに液化窒素ガスを臨界発泡して成形されています。
この特殊な技術により微細な気泡が閉じ込められるため、一般材に比べて32%軽量、18%クッション性アップ、22%反発力アップを実現しています。
さらに、気泡が小さくソールがへたりづらいため耐久性も高いです。
クリアな黄色、青色、ピンク色などで着色されているデザインが珍しく、見た目で購入する方も多いと思います。
New BalanceのFuelCellも窒素を発泡して成形される素材で弾む感覚が似ていますが、FuelCellの方が柔らかいです。
DNA FLASHは柔らかすぎず応答性が高いので、ピッチが落ちづらくスピードが出しやすいといえます。
ハイペリオンエリート2との違い
ハイペリオンエリート2はブルックス最速のマラソンシューズです。
厚さは35mmとハイペリオンテンポよりも5mm程厚く、中にはカーボンプレートが内蔵されています。
さらに、つま先とかかとが反った形状をしているため、体重移動がしやすくなっています。(HOKAのメタロッカー形状と同じです。)
これにより、ハイペリオンテンポから更にクッション性と反発力(推進力)が高まっています。
アッパーは軽量化されていますが、厚さの増加とカーボンプレートの影響でハイペリオンテンポよりも僅かに重いです。
ハイペリオンテンポと似たシューズ
GO RUN Razor Excess (Skechers)
国内ではあまり見かけませんが、スケッチャーズのGO RUN Razor Excessがハイペリオンテンポに一番近いと思います。
ミッドソールのHYPER BURSTは窒素と炭酸ガスを注入して成形していて、ハイペリオンテンポのDNA FLASHと製造方法がかなり似ています。
ただし、HYPER BURSTの方が少しだけ柔らかいため、DNA FLASHよりもややクッション性が高いです。
大きな差ではありませんが、スピード練習がメインの場合はハイペリオンテンポ、テンポ走や距離走がメインの場合はGO RUN Razor Excessの方が良いかもしれません。
FuelCell REBEL v2 (New Balance)
先ほども書きましたが、ニューバランスのFuelCellも窒素を発泡させて成形した素材です。
FuelCellの方がもちもち感が強くクッション性が高いので、FuelCell REBEL v2のほうがジョギング寄りのシューズといえます。
スピード練習も十分可能ですが、安定感にやや欠けるためトラックでの使用ならハイペリオンテンポの方が適しています。
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ターサーエッジ3 (ASICS)
ターサーエッジ3はターサーシリーズの中では厚く、適度なクッション性を備えています。
弾む感覚が特徴のハイペリオンテンポに比べ、ターサーエッジ3はグリップ力が高く接地感が感じられます。
アシックスのシューズは流通数が多いため、定価よりも安く買える場合が多いです。
ターサーエッジ3も定価より安い10,000円前後で買えることが多く、コスパの面で優れています。
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まとめ
ハイペリオンテンポの特徴・用途をまとめると以下のようになります。
- 軽量かつ適度な反発力とクッション性をもつ
- 用途はスピード練習、レース(5km〜フルマラソン)
- 薄底シューズと比べて疲労が溜まりづらい
- トップランナーの使用率が高い