【Mizuno】ウエーブリベリオンフラッシュ2 レビュー│リベリオンプロ2との違いも解説
ミズノからサブ3〜サブ4向けシューズである「ウエーブリベリオンフラッシュ2」が2024年1月19日に発売されました。
今作ではトップモデルのウエーブリベリオンプロ2の特徴を継承したソール構成となり、どちらが良いか迷っている方は多いと思います。
そこで本記事では、ウエーブリベリオンフラッシュ2の特徴・使用感について、主にウエーブリベリオンプロ2と比較しながら紹介します。
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目次
ウエーブリベリオンフラッシュ2の基本情報
はじめに、ウエーブリベリオンフラッシュ2のスペック、メリット・デメリットを紹介します。
- 発売日:2024/1/19
- 定価(税込):¥18,700
- 重量:245g(27.0cm), 205g(24.5cm)
- 厚さ:35mm
- ドロップ:0.5mm
- ミッドソール:Mizuno Energy Lite Plus + Mizuno Energy + GlassFiber-Reinforced Nylon Plate
- カテゴリー:レーシング
- 主な用途:レース(サブ3〜サブ4)、インターバル、テンポ走、ロング走
- 最速モデルの特徴を継承
- クッション・反発力が向上
- 同カテゴリーでは安い
- 前作よりも15g重い
- ヒールストライクでは不安定
ウエーブリベリオンフラッシュ2の特徴
ウエーブリベリオンフラッシュ2(以下、リベリオンフラッシュ2)は、エリート向けのリベリオンプロ2の特徴を受け継ぎながらも、サブ3〜サブ4レベルの方でも扱いやすいような設計となっています。
ここではリベリオンフラッシュ2の特徴について、主にリベリオンプロ2との違いに焦点を当てて解説します。
かかとをカットしたソール形状
今作からスムーススピードアシストが採用され、リベリオンプロ2と同じくかかとがカットされたソール形状となっています。
フォアフット走法を促すことで脚への負担を軽減し、またランニングエコノミーの向上も期待されます。
特徴的なソール形状のため使いこなせるか不安な方もいると思いますが、リベリオンプロ2と比べて以下のように調整されています。
- 後足部のカット量が少ない(中足部の接地面積が広い)
- 接地時のソールの角度が緩やか
- 中足部の最も厚い部分が46mm(リベリオンプロ2は66.5mm)
これらの調整により、リベリオンプロ2よりはフォアフットが強制される感覚はマイルドに感じます。
また、リベリオンフラッシュはキロ4〜キロ5で走行時に最も効率的になるような設計がされており、キロ3〜キロ4が効率的となるリベリオンプロ2とは使用ペース域が異なります。
2層フォームにプレートを内蔵
リベリオン フラッシュ2 |
リベリオン プロ2 |
|
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上層 | ミズノエナジー ライトプラス |
ミズノエナジー ライトプラス |
下層 | ミズノエナジー | ミズノエナジー ライト |
プレート | グラスファイバー 強化ナイロン |
カーボン強化ナイロン |
ミッドソールの構成比較
上の表では、リベリオンフラッシュ2・リベリオンプロ2のミッドソールの構成を比較しています。
どちらも2層のフォーム材の間にプレートを内蔵している点は同じです。
上層はPEBAベースのフォーム材である「ミズノエナジーライトプラス」で、軽量かつクッション・反発力に優れています。
PEBAベースのフォーム材は性能面で優れているため、各社最速のシューズに採用されることが多いです。
リベリオンフラッシュ2の下層は「ミズノエナジー」で、安定感を高めるためにリベリオンプロ2の下層(ミズノエナジーライト)よりも硬めのフォームを配置しています。
プレートの材質はグラスファイバー強化ナイロンで、カーボン強化ナイロンのリベリオンプロ2よりも柔軟性が高いです。
同カテゴリーでは安く手に入れる
ここまで見てきたように、リベリオンフラッシュ2は最速モデルの次に位置するシューズで、安定性を高めるために2種類のフォーム材を使用しています。
このような構成は他社製品でも採用されることが多く、同様の競合モデルとして以下のようなシューズが挙げられます。
- リベリオンフラッシュ2(Mizuno):18,700円
- S4(Asics):22,000円
- ズームフライ5(Nike):19,800円
- ボストン12(Adidas):18,700円
この中ではS4が最も推進力を感じますが、2万円を超えています。
ズームフライ5やボストン12とは価格が近いですが、これらはジョギング寄りの立ち位置で、リベリオンフラッシュ2の方が軽量で速いペースまで対応します。
2024/6/8確認
楽天市場で確認したところ、実売価格はポイントを含めて13,000円あたりが平均でした。
キャンペーンなどでさらに安くなることもあり、記事執筆時(2024/6/8)ではステップスポーツなら10,000円ちょっとで入手可能でした。
この価格帯でPEBAベースのフォーム材かつプレートを搭載したシューズはあまり見かけません。
他のショップでもポイントが増量するなどして安くなることは多いので、定期的にチェックしてみても良いと思います。
▼価格は以下より確認可能です!
実走レビュー
ウエーブリベリオンフラッシュ2を履いてキロ3〜キロ5ペースで走ってみたので、実際の使用感をお伝えします。
サイズ感・履き心地
サイズ感はつま先の部分が少し小さいというレビューがありましたが、私は普段のサイズで問題ありませんでした。
少なくとも大きくは作られていないので、心配な方はハーフサイズ上げても良いと思います。
後足部がカットされているため履いてみるとグラつきを感じますが、リベリオンプロ2よりは全然安定しています。
リベリオンプロ2よりも扱いやすい
リベリオンプロ2を履き慣れている方にとっては、リベリオンフラッシュ2はかなりマイルドに感じると思います。
リベリオンプロ2は履いた瞬間から中足部の厚底感(違和感)を感じますが、リベリオンフラッシュ2はそこまでクセが強くありません。
裏側から見るとソール中央部が大きくカットされていることが分かりますが、これにより接地面積が広がるように変形するため、グラつきはそこまで感じませんでした。
安定性が高いとまではいえませんが、キロ5程度のペースでも扱いづらさは感じず、走っている間に後足部がカットされていることを忘れるくらいでした。
リベリオンプロ2はペースが落ちるとグラつき感が一気に強くなるため、ペースダウンが心配な方はリベリオンフラッシュ2を選ぶ方が安心です。
どちらかを選ぶとしたら、私はフルマラソンならリベリオンフラッシュ2、10km以下ならリベリオンプロ2を選びます。
程よい反発力で速めのペースにも対応
リベリオンプロ2よりもマイルドとはいえ、程良い厚みがあり、ミズノエナジーライトプラスを使っているため反発力はそこそこ感じられます。
キロ4ペースなら全く問題なく対応し、3分20秒ペースまでなら使えそうな感触です。
キロ3までペース上げると重さが気になり始め、リベリオンプロ2の軽さと反発力が欲しくなりました。
ただし、ここまでペースを上げることが少ないなら、リベリオンフラッシュ2で大半のトレーニングはカバーできると思います。
特殊なソール形状のため敬遠しているランナーもいるかと思いますが、そこまでクセはなく、幅広く使用できるため、私は使いやすいシューズだと感じます。
どんなランナーにおすすめ?
リベリオンプロ2と比較してみた結果、リベリオンフラッシュ2は以下のようなランナーにおすすめできます。
- トレーニング全般で使用したい
- サブ3〜サブ4レベルのレース用シューズを探している
- プレート内蔵シューズを安く入手したい
- リベリオンプロ2では脚が残るか不安
逆に、以下のようなランナーには合わない可能性があります。
- 主にジョギングで使いたい
- 極端なヒールストライカーである
- 圧倒的な推進力を求めている