【ASICS】ハイパースピード レビュー│ライトレーサー3との比較も – Unattached Runner
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【ASICS】ハイパースピード レビュー│ライトレーサー3との比較も

 アシックスのハイパースピードの用途、特徴をレビューします。また、ライトレーサー3など他のシューズとの違いについても解説します。

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アシックスのスピードモデルであるハイパースピード2の特徴・用途をレビューします。比較されることが多いライトレーサー4との違いも解説します。

全体レビュー

用途・おすすめのランナー

ハイパースピードの特徴

本記事では、商品画像はASICS公式HPより引用しています。

 ハイパースピードの用途は、デイリーラン、スピードトレーニング、レースとかなり幅広いです。

 アシックス公式の説明ではサブ3.5レベルのランナーにおすすめとされていますが、個人的にはサブ3~サブ4レベルの方まで使用できるシューズだと思います。

 具体的には、サブ3ランナーであればペースの速いジョギング、緩めのペース走での使用がおすすめです。クッション性はそこまで高くはないので、距離は長くても15kmくらいまでかなと思います。

 サブ3.5~サブ4ランナーであれば、キロ4(4'00"/km)前後のスピードトレーニングハーフマラソン以下のレースに適しています。

 定価(税込)は9,890円と安く、さらに重量は210g(27.0cm)と軽いため、部活生のアップ用シューズとしてもおすすめできます。10000円以下でここまで軽いシューズはなかなかありません。

ソールユニット

ハイパースピード側面

 ソールユニットの一番の特徴は弓形状のガイドソールです。先端が反りあがった形状によって前に進もうとする力がはたらき、走行効率が向上するようになっています。

 このガイドソール形状は、メタレーサーとほとんど同じ形状です。そのため、形状だけ見ればメタレーサーのカーボンなしバージョンともいえます。

 ミッドソールの材質は、FlyteFoam(ASICS独自の軽量素材)ではなく通常のEVAです。EVAはランニングシューズの基準とされる材質で、よく「EVAよりもクッション性が〇〇%増加」みたいな使われ方をします。

 通常のEVAのためそこそこ硬くクッション性と反発性はそこまで高くはありません。良い意味では癖の少ないシューズといえますし、価格を考えれば許容範囲です。

ハイパースピードの厚さ

 厚さはアシックス公式HP(英語版)で21mmとの記載がありますが、実際は28mm程あります。ヴェイパーフライ(厚さ39.5mm)と画像を並べみても、21mmの訳がありません。

 WA(世界陸連)のシューズリストを見ると、ハイパースピードはトラックレースで使用不可となっているので、この地点で25mmを超えていると判断されています。

 もしかしたら、アシックスの測定ではインソールは厚さに含めていないのかもしれません。

ハイパースピードと似たシューズ

 ハイパースピードと似ているシューズはほとんどありません。そのため、(厚さは置いといて)価格帯が同じで軽量なシューズを紹介します。

FuelCell REBEL (New Balance)

 ニューバランスのFuelCell REBEL(初代モデル)軽くて万能なシューズです。重量は196g(27.0cm)ハイパースピードよりも15gほど軽いです。

 定価(税込)は13,750円ですが、バージョン2が発売されたことによって価格帯はハイパースピードと同じく10,000円を切っています。

 ハイパースピードとの大きな違いはミッドソールの厚さで、FuelCell REBELの厚さは22mmでハイパースピードより6mmほど薄いです。素材はFuelCell REBELの方が柔らかいので、クッション性は同じくらいです。

 ガイドソールの恩恵を受けたいならハイパースピード地面を蹴る感覚を大事にしたい方はFuelCell REBELを選ぶと良いです。

アディゼロ RC 3 (Adidas)

 アディゼロRC3は、サブ3.5~サブ5ランナー向けのトレーニングシューズです。定価(税込)は9,889円、重量は210g(27.0cm)ハイパースピードと同じです。

 先ほどと同じくハイパースピードとの違いは厚さで、アディゼロRC3の厚さは21.5mmでハイパースピードとよりも6.5mmほど薄いです。

アシックスのシューズと比較

ライトレーサー3との違い

 ライトレーサーは安くて耐久性があり中高生陸上部の定番のシューズです。定価(税込)は9,350円でハイパースピードよりも少し安いです。

 ライトレーサーは、ミッドソール反発性に優れたFlyteFoam Propel、アウトソールに耐久性の非常に高いAHARPLUS(ハイパースピードはAHAR)が使用されています。

 さらに、ライトレーサーのアウトソールはトラスティックという技術を用いて安定性を高めています。この点でも、走行効率性に特化したハイパースピードとは異なります。

 厚さは28mmでハイパースピードとほぼ同じです。ただし、FlyteFoamよりもFlyteFoam Propelの方がが少し重いため、シューズの重量はライトレーサーの方が20g程重いです。

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マジックスピードとの違い

 マジックスピード(MAGIC SPEED)はサブ3向けのレーシングシューズです。マジックスピードの方が20g重く(27.0cm:230g)、4mmほど厚い(32mm)です。

 ハイパースピードとアウトソールは全く同じで、ガイドソールを採用していることも同じですが、ミッドソールは大きく異なります。

 マジックスピードのミッドソールは、アシックス最高の反発性を誇るFlyteFoam BLASTが採用されています。さらに、前足部カーボンプレートが搭載されているのも大きな違いです。

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エボライド2との比較

 エボライド2(EvoRide 2)もガイドソールを採用していて走行効率性に特化したシューズです。前に進む感覚はハイパースピードよりも強いです。

 ミッドソールには軽量性に優れたFlyteFoamが使用されていますが、ソールの厚さが34mmと厚いため、重量はハイパースピードよりも25gほど重いです。ただし、クッション性はエボライド2の方が高いです。

 アウトソールはハイパースピードよりも耐久性が高い素材(AHARPLUS)が使用されていますが、グリップ性はハイパースピードの方が高くスピードが出しやすい作りとなっています。

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まとめ

 ハイパースピードの特徴・用途をまとめると以下のようになります。

  • 定価10,000円以下で経済的
  • サブ3~サブ4ランナー向けで、デイリーラン~レースまで使用可能
  • 軽量で、部活生のアップ用シューズにもおすすめ
  • ガイドソールが前に進む力をアシストする(走行効率性向上)

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