【Asics】マジックスピード2 レビュー│メタスピード+との違いは?
アシックスのサブ3向けシューズであるマジックスピード2の特徴・用途を解説します。上位モデルのメタスピード+との比較も行います。
商品概要
商品画像の引用元:asics.com
- 定価(税込): ¥16,500
- 重量: 240g(27.0cm)
- 厚さ: 36mm
- ドロップ: 7mm
- ミッドソール: FF Blast Plus + FlyteFoam + Carbon and TPU Plate
- 主な使い道: 10km〜フルマラソン(サブ3〜サブ3.5)、ロング走、テンポ走、ロングインターバル、ジョギング
中〜上級者向けのレース兼トレーニング用シューズです。上位モデルはアシックス最速のメタスピードスカイ+/エッジ+です。
ミッドソール上層には弾力性に優れたFF Blast Plus、下層には安定性を高めるためにFlyteFoamが配置されています。
中にはカーボン/TPU製のプレートが内蔵されています。カーボン単体よりも押し出す感は弱いですが、その代わり柔軟性と安定感のバランスが取れます。
重量は240gと比較的軽いですが、400m前後のショートインターバルでは若干重さを感じるかもしれません。
マジックスピード2よりも軽さを求めるならメタスピード+、クッション性を求めるならグライドライド3がおすすめです。
ジョギングで使用した感想
アシックスのランステで利用できたので皇居ジョグ(2周)で試してみました。
サイズ感のずれはありませんでした。普段は25.0cm or 25.5cmですが、今回はジョギングなので25.5cmにしました。
前半はキロ5〜6ペースで走りました。このペースには反発力が強すぎる感じはしますが、安定感は高くて問題ありません。
また、ペースが遅くてもガイドソールで転がるように進むため、キロ6くらいまでであれば対応できると感じます。
後半はキロ4分台になりましたが、反発が素早く返ってくるため簡単にペースが上がります。恐らくグライドライド3のFF Blast+よりも硬めに調整されていると思います。
私のようにトラック競技の選手でも、冬の走り込みの時期に重宝できると思います。ズームフライ4,5(NIKE)と比べても30g以上軽く、様々なトレーニングに対応できそうです。
初代モデルとの違い
商品画像の引用元:asics.com
マジックスピード2の厚さは約36mmで初代モデルよりも厚く、クッション性と反発力が高まりました。
また、ミッドソールはFF BlastからFF Blast PlusとFlyteFoamの組み合わせに変更されました。
FlyteFoamを採用したのは、ソールを厚くしたことによる安定性の低下を抑えるためだと思われます。
プレートは前足部のみだったのがフルレングスになりました。ただし柔軟性が高いためか、プレートの存在感はそこまで感じませんでした。
性能としては、マジックスピード2の方が長距離向きで、ハーフ〜フルマラソンなら初代モデルよりも適しているといえます。
ただし重量は10g程増加したため、スピードは初代モデルの方が出しやすいです。
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メタスピード+との違い
商品画像の引用元:asics.com
メタスピード2の上位モデルにメタスピードスカイ+/エッジ+があります。マジックスピード2に感覚が近いのはメタスピードエッジ+です。
ミッドソール全域に軽量・高反発のFF Turboが使用され、中のカーボンプレートはマジックスピード2よりも硬いです。
FF Turboの方が密度が低く軽量ですが、耐久性と安定性は低くなります。価格が2万円を超えることも考えると、トレーニングでは多用しづらいです。
一方でマジックスピード2は安定感が高く、幅広いペース・用途に対応できます。キロ5前後のジョギングでも普通に使えます。
以上より、レースで積極的に好記録を求める方はメタスピード+、お金を抑えたい方やトレーニングでも使用したい方はマジックスピード2がおすすめです。
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ライドシリーズとの比較
Magic Speed 2 | EvoRide 3 | GlideRide 3 | |
---|---|---|---|
定価(税込) | ¥16,500 | ¥11,000 | ¥17,600 |
重量(27.0cm) | 240g | 210g | 266g |
厚さ | 36mm | 34mm | 40mm |
レベル | サブ3~3.5 | サブ3~4 | サブ4~完走 |
ミッドソール | FF Blast Plus + FlyteFoam + Carbon/TPU Plate | FlyteFoam | FF Blast Plus + FF Propel + EVA Plate |
ライドシリーズとは走行効率に着目したモデルで、エボライド3・グライドライド3があります。
マジックスピード2とコンセプトが似ていますが、ライドシリーズの方がトレーニング寄りの位置付けです。
エボライド3はマジックスピード2と対象レベルが重なりますが、軽くてスピードが出しやすいです。10,000円以下で買えることが多く、安さを求める方にもおすすめです。
グライドライド3はミッドソールの構造がマジックスピード3と似ています。ただしグライドライド3のFF Blast+の方が明らかに柔らかく、クッション性を重視しています。
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まとめ
マジックスピード2の特徴・用途をまとめると以下のようになります。
- サブ3~3.5向けのレース兼トレーニングモデル
- メタスピード+より重いが、耐久性と安定性が高い
- 前作よりも2mm厚く、クッション性・反発力がアップ
- さらにクッション性を求めるならグライドライド3が選択肢
- 軽さ・安さを求めるならエボライド3が選択肢