【Asics】ノヴァブラスト5 レビュー│もちもち過ぎる?歴代モデルと比較
アシックスのノヴァブラストは、厚底で高いバウンス感が特徴のシューズです。
前作は少し硬めのライド感となりましたが、今作では柔らかくバウンス感が向上して帰ってきました。
本記事では、ノヴァブラスト5のレビューを行うとともに、歴代モデルとの比較も行います。
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目次
ノヴァブラスト5 基本情報
- 発売日︰2024/12/19 (2024/11/21︰公式サイト先行)
- 定価(税込)︰¥16,500
- 重量︰255g(27.0cm)
- 厚さ︰41.5mm(M), 40.5mm(W)
- ドロップ︰8mm
- ミッドソール︰FF Blast Max
- カテゴリー︰クッション
- 主な用途︰ジョギング、ロング走、LT走、ロードレース・マラソン(サブ3.5〜サブ5)
- バウンス感が向上
- 楽しいライド感
- 厚底なのにそこそこ軽い
- 性能を考えれば割安
- スピードを出すには圧縮量が大きい
- 濡れた路面に弱い
ノヴァブラスト5の特徴
シリーズについて
(手前)ノヴァブラスト5 (奥)ノヴァブラスト3
ノヴァブラストといえば軽量でクッション・反発力に優れ、ジョギング〜マラソンまで幅広く活躍する万能なシューズです。
アシックスのシューズは種類が多すぎて迷うかもしれませんが、1足だけ選ぶとしたらノヴァブラスト(またはエボライドスピード)を選ぶと思います。
初心者向けモデルのゲルカヤノ・ゲンニンバスなどと比べればサポート力は落ちますが、何より軽量で走っていて楽しいので、気軽に走りたいならノヴァブラストをおすすめします。
私はジョギングで使用することが多いですが、脚への負担を考えて中強度のトレーニング(おおよそ3分半ペース)までなら使用することもあります。
クッション性も高いので、もちろんフルマラソンに向けたロング走、本番用としても適しています。
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歴代モデル比較
定価(税込) | 重量(27.0cm) | ミッドソール | |
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Novablast | ¥17,600 | 275g | FF Blast |
Novablast 2 | ¥17,600 | 275g | FF Blast |
Novablast 3 | ¥14,300 | 253g | FF Blast Plus |
Novablast 4 | ¥15,400 | 260g | FF Blast Plus Eco |
Novablast 5 | ¥16,500 | 255g | FF Blast Max |
2代目モデルまではミッドソールにFF Blastが使用されていました。バウンス感はあるものの、重量はそこそこありました。
また、私は忘れかけていましたが、定価は今よりも高い17,600円に設定されていました。
当時はノヴァブラストの使い所がよく分かっておらず、定価も安くないためあまり深く調べていなかった記憶です。
3代目では軽量なFF Blast Plusに変更されつつ、定価はまさかの14,300円まで下げられました。
これにより多くのランナーが試すようになり、その性能の高さから爆発的にシリーズの認知度・人気が高まったような印象です。
4代目ではFF Blast Plus Ecoとなりましたが、リサイクル素材の影響なのか少し硬めのライド感となりました。
ロッカーは強く感じられるようになり好みが分かれると思いますが、私はバウンス感強めの3代目を今も好んで履いています。
そして5代目となる今作では、前作よりも柔らかく反発力に優れたフォーム材であるFF Blast Maxが新たに採用されました。
FF Blast Maxはグライドライドマックスに初めて採用されましたが、ソール全域に使用されたのは今回が初めてです。
3代目のファン、または4代目で硬くなったことが残念だった方にとっては嬉しいアップデートになっていると期待されます。
価格は16,500円に値上げされましたが、性能を考えればこれでも割安です。例えばペガサス41(Nike)と同価格ですが、ノヴァブラスト5の方が厚底で軽量です。
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実走レビュー
サイズ感・履き心地
サイズ感は少しだけ大きく感じましたが、快適性を考えて普段と同じサイズを選択しました。
4代目では伸縮性のある柔らかいアッパーでしたが、今作では3代目と似たような薄めでザラザラ感のある素材に戻っています。
特につま先部分が薄いですが、かかと周りはやや厚く、従来同様にサポートされている感覚はあります。
ソールは明らかに柔らかくなっていますが、幅が広めに設定されているので安定性は高いくらいに感じました。
バウンス感が大きく向上
FF Blast Maxはかなり柔らかく、3代目のFF Blast Plusと同時に触ってみても明らかに違いが分かります。
履いた瞬間からもちっと沈む感覚があり、クッション性の高さは走る前から感じられました。
実際に走ってみてもバウンス感はシリーズで最も強く感じられたので、楽しく走ることができました。
FF Blast Maxは反発力は強いですが、どちらかというとクッションの方が強く感じられるので、スピードよりも長い距離で使いやすいと思いました。
ノヴァブラスト3,4にゲンニンバスやグライドライドマックスの要素を加えたようなイメージで、ふかっとした接地感が得られます。
ペースは私の場合、速めのジョギングペース(キロ4を切るくらい)までが快適に使えそうでした。
バウンス感は強くて楽しいものの、プレートが非搭載かつ幅が広めのため、高強度のトレーニングには使わない予定です。
用途によってはもっちり感が強すぎる
ノヴァブラストは4代目で硬めとなり、今作では逆に柔らかくなりましたが、3代目を超えてさらに柔らかくなっています。
今作はバウンス感に強く焦点が当てられているように思われ、それだけ楽しく走れるようになったと思います。
ただし3,4代目とは違うバウンス感で、しっかりと圧縮してから反発が返ってくるようになったと感じます。
今までは柔らかすぎず接地後に素早く反発が返って来たところが、やや反応が遅くなったような感覚です。
このため重量は数値では変わらないはずが、私は3,4代目のほうが軽快でスピード自体は出しやすいと思いました。
5代目も柔らか過ぎることはなくスピードはそこそこ出ますが、特に3代目のファンの方は同じようなバウンス感を想像しないほうが良いと思います。
3代目ファンの方に朗報
ノヴァブラストには下位モデルとしてダイナブラストというシューズがあります。
今まではノヴァブラストの影に隠れていたようなモデルですが、5代目のダイナブラスト5はノヴァブラスト3と同等のスペックにアップデートされています。
記事執筆現在(2024/12/28)日本では未発売ですが、海外サイトでは既に公開されています。
商品画像の引用元:asics.com/us/en-us
ノヴァブラスト3と間違えているのかと思うほど似ていますが、よく見るとシュータンが厚く、かかとの部分が反っているなどアッパーがわずかに異なります。
ミッドソールはノヴァブラスト3と同じFF Blast Plusで、商品画像を重ねてみた限り形状も共通です。
アウトソールは形状は全く同じですが、より耐久性の高いAhar Loにグレードアップされています。
重量はノヴァ3よりも7g増加しているものの、アッパーの変更によるもので気になるほどではないと思われます。
このようにスペックはほぼ同じなので、これで14,300円で販売されればノヴァブラスト3の再販と言えてしまいます!
このアップデートは想像しておらずサプライズだったので、情報を見ただけでも相当な購入欲が湧いてきました。
今まで注目されていなかったダイナブラストですが、ノヴァブラスト3のファンはダイナブラスト5を待ってみるのもありだと思います。
▼まだ在庫が残っていることもあります!
どんなランナーにおすすめ?
ノヴァブラスト5は以下のようなランナーにおすすめできるシューズです。
- ランニングを楽しみたい
- 弾むようなライド感が好み
- 高いクッション性を求めている
- 初心者モデルほどのサポートは不要
逆に、以下のようなランナーには合わない可能性があります。
- ノヴァブラスト3と同じライド感を期待している
- 接地後に沈む感覚が苦手