【Brooks】ゴーストアンプ レビュー│待ちに待った軽量デイリートレーナー
ブルックスのゴーストアンプは、ゴーストシリーズから新たに登場した、スピードも出しやすいデイリートレーナーです。
通常版のゴースト18と同じ19,800円ながら、新しいフォームを採用し実測では43gも軽く、その性能が気になっている方は多いと思います。
本記事ではゴーストアンプの特徴・使用感について、ゴースト18やハイペリオン3と比較しながらレビューします。
このシューズが載っているまとめ
目次
ゴーストアンプ 基本情報
基本情報・実測値
- 発売日
- 2026/8/28
- 定価
- ¥19,800 税込
- 重量
- 255g 27.0cm代表値 / 230g 25.5cm実測値
- 厚さ
- 36.0mm 代表値 / 36.1mm 実測値
- ドロップ
- 6mm
- ミッドソール
- DNA HYPE
- カテゴリー
- ニュートラル
- 主な用途
- ブルックス唯一の軽量デイリーモデル
- 程良いクッションとバウンス感
- ゴースト18と同じ価格
- 履き慣れたフィット感
- テンポアップ用としては物足りない
ゴーストアンプの特徴・スペック
ソール構成・クッション
ゴーストアンプは、ブルックスのデイリーモデル(ゴースト/グリセリン/アドレナリン)の中では最も軽量な新モデルです。
ミッドソールにはDNA HYPEというPEBAとEVAを混ぜた新フォームが使われています。
ゴースト18などに使われているDNA LOFT v3はEVAにゴムを混ぜているので、PEBAを使ったDNA HYPEの方が軽量で反発力が高くなります。
DNA HYPEの硬度(5回平均値)は33.5HAでした。
平均値を少し下回る柔らかさで、ゴースト18(DNA LOFT v3)の35.5HAや、ハイペリオン3(DNA FLASH v2)の34.7HAと比べて少し柔らかい値です。
個人的にDNA LOFT v3はやや硬めで重く感じていたため、ようやく期待していたような性質のフォームでした。
ソールの厚さは公表されていませんが、実測値は36.1mmとほぼ平均値でした。
ゴースト18(35.8mm)とほぼ同じ結果でしたが、ドロップが6mmと小さいため前足部はより厚く、硬度が低いためクッション差はさらに広がります。
ただしアシックスのノヴァブラスト6(40.2mm)やミズノのウエーブライダー30(40.5mm)ほどの厚さではなく、ある程度は接地感が残されています。
【参考値】反発力・曲げ剛性
反発力の簡易的な指標として鉄球を1mの高さから自由落下させ、反発時の高さを測定しました。
※落下地点の表面性に大きく左右されるため、実際に感じられる反発力とは必ずしも一致しません。
結果はインソールありで49cm、インソールなしで53.5cmでした。
どちらも平均値を大きく上回り、特にインソールなしでは計測したシューズの中でも上位10%に入る高さです。
インソールを外すとミッドソールのフォームがそのまま露出しており、周囲をアッパーと縫い合わせたような作りになっています。
インソールなしの数値が特に高く出たのは、この作りによって鉄球がフォームに直接当たるためだと思われます。
次に曲げ剛性の簡易的な試験として、前足部を固定した状態から15度曲げるために必要なモーメントを測定しました。
結果は2.53Nmとほぼ平均値で、ゴースト18(2.55Nm)と同じくらいの曲がりやすさでした。
ゴーストシリーズ(デイリートレーナー)の枠の中で設計されているため、レース/トレーニングモデルのハイペリオン3(2.80Nm)よりは曲がりやすくなっています。
重量
重量は代表サイズが255g(27.0cm)で、実測値(左右平均)は230g(25.5cm)でした。
平均値に近い重さですが、ゴースト18の実測273gと比べると43gも軽くなっています。
ほぼ同じ厚さでこれだけ軽くなっているので、フォームの違いによる軽量化の効果はかなり大きいといえます。
サイズ感(内寸・外寸)
25.5cmサイズにおける内寸(全長・前足部高さ・前足部幅・後足部幅)の測定結果は以下のようになりました。
全長はゴースト18と同じ261mm、前足部や後足部の幅・高さも0.5〜1mmしか違わず、同じ足型を使っていることが数値からも分かります。
アッパーの伸縮性も大きく変わらず履き慣れた感覚なので、普段のサイズ感(ゴースト18と同じサイズ)で良いと思います。
外寸(アウトソールの幅)の測定結果は以下のようになりました。
結果は前足部が103.6mm、後足部が81.8mmで、前足部・後足部ともに平均値を下回りました。
ゴースト18(109.2mm/87.5mm)より前後とも5mm以上細く、足型は同じでもソールは安定感より軽快さを優先した作りになっています。
実走・性能レビュー
待ちに待った軽量デイリートレーナー
新フォームのDNA HYPEは測定値通りDNA LOFT v3よりも弾力感があり、程良く圧縮した後にふわっと反発が返ってきます。
同じ素材(EVA+PEBA)のフォームとしてFuelCell Rebel v5(New Balance)がありますが、DNA HYPEの方がしっかりとしていてシンプルに感じました。
反発力は測定値に反してそこまで強力ではなかったものの、ゴースト18よりはポップ感があるため軽快に走れます。
これまでブルックスのデイリートレーナーは大半が重くてずっしりしていて似たり寄ったりだったので、個人的には待ちに待った軽量デイリートレーナーでした。
近いシューズにローンチ12がありますが、こちらは結構硬めの質感なのでスピード寄りで、デイリートレーナーの観点ではゴーストアンプの方が使いやすいです。
想像よりはシンプルだったため通常のゴーストもDNA HYPEで良いと思えるくらいで、それくらい万能なフォームだと思います。
ゴースト18よりは柔らかく接地面積が絞られているため安定感は落ちますが、軽さと楽しさが大きなメリットになり、価格も同じなのでこちらを推したいです。
テンポアップとしては物足りない
(左)ゴーストアンプ (右)マッハ7(HOKA)
デイリートレーナーとしては軽量で使いやすかったものの、テンポアップ系シューズとしては推進力が物足りなく感じます。
接地感が似ているシューズはマッハ7(HOKA)、ピュアニトロ(Puma)あたりですが、これらよりはクッション寄りで接地時間が長い感覚です。
アッパーも軽さを最優先にしたような作りではないため、重量もテンポアップシューズとして考えれば軽くはありません。
前足部にはSpringRampと呼ばれる反発力を高める構造があり、公式の詳しい説明はないものの、これはアウトソール側から見える硬めの部分(つぶつぶしている部分)を指していると思われます。
それとアシックスのトランポリンポッドのように弾ませる狙いもありそうに見えますが、実際のバウンス感は程良く感じられる程度で、そこまで強くはありませんでした。
ペースを上げても走れなくはないですが、快適に使えるのは4分ペース(/km)を切るあたりまでで、それより速いと物足りなさを感じます。
テンポ走やポイント練習でしっかりスピードを出したいなら、同じブルックスでもハイペリオン3の方が明らかに向いています。
ハイペリオン3は硬めの質感でピッチが上がりやすいシューズなので、ゴーストアンプはバウンス系のテンポアップとして、並列で2モデルあっても良かったです。
あくまで少し速く走れるゴーストなので、デイリートレーナーの別の選択肢が増えたと考えるのが良さそうです。
ハイペリオン3との違い
同じブルックスで、スピード寄りのハイペリオン3との違いを解説します。
| Ghost Amp | Hyperion 3 | |
|---|---|---|
| ¥19,800 | 定価 (税込) |
¥22,000 |
| 255g | 重量 (27.0cm) |
240g |
| 36mm | 厚さ | 37mm |
| 6mm | ドロップ | 8mm |
| DNA HYPE | ミッド ソール |
DNA FLASH v2 |
| 33.5HA | ソール 硬度 |
34.7HA |
硬度の差は1HAほどですが反発の速さはハイペリオン3の方が明らかに速く、さらに15g軽くてロッカーのサポートも強いです。
このためスピード性能はハイペリオン3が圧倒的で、こちらもノンプレートの万能モデルとしておすすめできます。
ハイペリオン3も安定感は悪くなくデイリートレーナーとしても使えるので、スピードトレーニングまで想定していたなら良い選択肢になります。
一方でゴーストアンプは良い意味で積極的に推進力を生み出さないので、クッションや楽しさ重視であれば、あえて2,200円高いハイペリオン3を選ぶ必要はないと思います。
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どんなランナーにおすすめ?
ゴーストアンプは以下のようなランナーにおすすめできるシューズです。
- ゴーストの履き心地のまま軽くしたい
- 安定感よりも軽さ・楽しさを重視したい
- ジョギング+αまで対応できれば良い
- 通常のゴーストでは平凡に感じる
逆に、以下のようなランナーには合わない可能性があります。
- テンポ走やポイント練習でも積極的に使いたい
- PEBAの強い反発力を期待している
