【Nike】ペガサス42 レビュー│宣伝するほどの反発力ではない
ナイキの代表モデルであるペガサス42は、クッションと反発力のバランスが取れたデイリートレーナーです。
今作は久々にエアズームユニットがフルレングスとなり、その性能が気になっている方は多いと思います。
本記事ではペガサス42の特徴・使用感について、実測データをもとにレビューします。
このシューズが載っているまとめ
目次
ペガサス42 基本情報
基本情報・実測値
- 発売日
- 2026/4/9
- 定価
- ¥17,600 税込
- 重量
- 287g 27.0cm代表値 / 267g 25.5cm実測値
- 厚さ
- 37.0mm 代表値 / 35.2mm 実測値
- ドロップ
- 10mm
- ミッドソール
- ReactX + Air Zoom Unit
- カテゴリー
- ニュートラル
- 主な用途
- 信頼感のある性能
- エアズームによる独特なライド感
- シンプルで扱いやすい
- フィット感が良く快適
- リアクトXが重い
- 期待するほどの反発力ではない
ペガサス42の特徴・スペック
ソール構成・クッション
ペガサス42はナイキを代表するデイリートレーナーで、クッションやサポート機能のバランスが取れたシューズです。
ミッドソールには今作もリアクトXが使用されており、中にはフルレングスのエアズームユニットが内蔵されています。
今作のエアズームユニットはS字に湾曲した形状をしていて、エネルギーリターンが15%向上したとされています。
リアクトXの硬度(5回平均値)は32.7HAでした。
平均値を下回る柔らかさで、弾力感というよりはもっちりとした質感です。
同じナイキでは、ストラクチャープラスのズームX(30.4HA)よりは少し硬く、ライバルフライ4のクシュロン3.0(39.0HA)よりは6HAほど柔らかい結果でした。
ソールの厚さは前作からの変更はなく、実測値では35.2mmでした。
平均値を下回るくらいの厚さで、厚底化の流れには乗らず、従来のペガサスらしいバランスを維持しています。
ただし、エアズームユニットがフルレングスになったことで、厚さはそのままでも前足部の接地感は少し柔らかくなっています。
【参考値】反発力・曲げ剛性
反発力の簡易的な指標として鉄球を1mの高さから自由落下させ、反発時の高さを測定しました。
※落下地点の表面性に大きく左右されるため、実際に感じられる反発力とは必ずしも一致しません。
結果はインソールありで38.5cm、インソールなしで41.5cmでした。
インソールあり・なしともに平均値を下回り、強い反発力を売りにしている割には残念な結果です。
次に曲げ剛性の簡易的な試験として、前足部を固定した状態から15度曲げるために必要なモーメントを測定しました。
結果は2.74Nmと平均値を上回り、プレート非搭載のデイリートレーナーとしては硬めの部類です。
厚底のストラクチャープラス(2.77Nm)とほぼ同じ値で、ライバルフライ4(2.18Nm)と比べると明らかに曲がりにくい結果でした。
フルレングスになったエアズームユニットが影響していそうで、強い推進力を生み出すためには十分な数値だといえます。
重量
重量は代表サイズが287g(27.0cm)で、実測値(左右平均)は267g(25.5cm)でした。
平均値を大きく上回っており、スタンダードなシューズとしてはかなり重いです。
実測ではストラクチャープラスやボンダイ9(HOKA)といった40mmオーバーのシューズと同じ重量で、無視できないデメリットになっています。
理由はリアクトXの密度が高いことに加え、エアズームユニットも影響していると思われます。
サイズ感(内寸・外寸)
25.5cmサイズにおける内寸(全長・前足部高さ・前足部幅・後足部幅)の測定結果は以下のようになりました。
前足部の高さのみ少し狭めではありますが、全体的に平均値付近で、その数値通りサイズ感はぴったりでした。
足型は変更されたとはいうものの相変わらず快適で、反発力よりもフィット感の方がペガサスの良いところだと思います。
外寸(アウトソールの幅)の測定結果は以下のようになりました。
結果は前足部が105.2mmと平均値を少し下回り、後足部は85.5mmと平均値付近でした。
スタビリティモデルのストラクチャープラス(113.8mm・92.5mm)に対してゴツさがなく、ペガサス42はニュートラルモデルとして自然な感覚で走れます。
実走・性能レビュー
宣伝するほどの反発力は感じない
エアズームユニットがフルレングスになりましたが、全体的な印象は今までのペガサスと大きく変わりませんでした。
やたら反発力アップを売りにしていますが、接地時に気持ち程度の弾力感があるだけで、鉄球落下試験の結果通りそこまで強くは押し返されません。
エアズームユニットによって独特なライド感になってはいるものの、どちらかと言えばクッションに効いていて、反発力アップにつながっているとは思えませんでした。
リアクトXの反応も鈍く、厚さの割に重量感もあるので、ピッチを上げる気にはなりません。
快適に使えるのは4分半ペース(/km)くらいまでで、フルレングスのエアズームユニットには期待しないほうが良いです。
とはいえ今まで通りのバランスでフィット感は良いため、前作が好みだった方には今作も合うはずです。
求めていた方向性ではなかった
ナイキの主要なデイリートレーナーはペガサス・ボメロ・ストラクチャーシリーズから8モデルありますが、全てが重くてもったりとしています。
一番軽くてもペガサスプラス2(249g/27.0cm)で、その次がボメロプラス(279g/27.0cm)になってしまいます。
ペガサスプラス2ですら軽いシューズとはいえず、主要8モデルの中にテンポアップ用のシューズが1足もないのはどうかと思います。
ペガサスにはボメロやストラクチャーほどのクッション・サポートは不要なので、もう少しパフォーマンス重視の設計にしてほしいです。
エアズームユニットは耐久性の観点からかソール内部に内蔵されていますが、重さの要因になっているだけな気がします。
クラウドモンスター3(On)も同じですが、固有の技術が軽量化の足を引っ張る存在になっていて、デメリットの方が大きく感じます。
リアクトXも密度が高く限界に感じるので、軽量でレスポンスの良い新しいフォーム(リアクトX LT?)を搭載してほしいです。
スピード性能に期待してペガサス42を買うくらいなら、同価格帯のGT-2000 15(Asics)やマッハ7(HOKA)の方が断然良いです。
ペガサス42は外さない信頼感があることで人気があるように感じられ、用途の広さやスピードを重視する方にはおすすめできません。
ライバルフライ4との違い
ペガサス42の重さが気になる場合はペガサスプラス2が選択肢に入りますが、安さも求めるならライバルフライ4もおすすめです。
(左)ペガサス42 (右)ライバルフライ4
| Pegasus 42 | Rival Fly 4 | |
|---|---|---|
| ¥17,600 | 定価 (税込) |
¥11,000 |
| 267g | 実測重量 (25.5cm) |
214g |
| 35.2mm | 実測厚さ | 30.0mm |
| 10mm | ドロップ | 8mm |
| ReactX + Air Zoom Unit |
ミッド ソール |
Cushlon 3.0 + Air Zoom Unit + Plastic Piece |
ライバルフライ4はペガサスの廉価版のようなイメージで、エアズームユニットは前足部のみに内蔵されています。
厚さが30mmほどしかないためクッションは落ちますが、実測で53gも軽くて足が回るため、ペガサスよりもスピードは出しやすいです。
ペガサスよりも6,600円安いうえに、多くのショップで取り扱いがあるため価格が落ちやすく、コスパでは大きく上回ります。
安っぽさは否めませんが、スピード重視の場合や、部活や軽めのジョギングで使うくらいなら安いライバルフライ4でも全然事足ります。
もちろん、マラソンに向けて距離を伸ばしていきたい場合は、クッションに余裕のあるペガサス42の方が合っています。
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どんなランナーにおすすめ?
ペガサス42は以下のようなランナーにおすすめできるシューズです。
- 前作までのペガサスが気に入っている
- 無難なシューズで外したくない
- 厚底すぎないクッションで走りたい
- エアズームの独特なライド感が好み
逆に、以下のようなランナーには合わない可能性があります。
- 軽いシューズでテンポアップしたい
- 反発力の向上に期待している
