【アディダス】ウルトラブースト レビュー|DNA、PBの違いも解説 – Unattached Runner
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【アディダス】ウルトラブースト レビュー|DNA、PBの違いも解説

 アディダスのウルトラブースト(Ultraboost)といえば、ランニングから普段履きまで使用できる万能なシューズです。

 本記事では、ウルトラブーストの特徴やシリーズの違いを解説し、またランナー目線でレビューしようと思います。

ウルトラブーストの特徴

ウルトラブーストのターゲット

アディダス公式HPより(2021/6/3閲覧)

 アディダス公式HPによる紹介によると、ウルトラブーストのターゲットSUB6(マラソン6時間切り)、完走となっています。

 履き心地が良いため、ランニングだけでなくジム・ウォーキング・通勤などといったデイリーユースとして履いている方も多いです。

BOOSTフォーム

BOOSTフォーム (アディダス公式HPより引用)

 ウルトラブーストの一番の特徴は、ミッドソール全域にブースト(BOOST)が搭載されていることです。発泡スチロールみたいになっている部分がブーストです。

 ブースト高いクッション性と耐久性が特徴の素材で、トップランナーが使用するシューズやスパイクにも搭載されることがあります。重量があるため、ミッドソールの一部に搭載されることが多いですが、ウルトラブーストでは全面に使用されています。

 ウルトラブーストのもう一つの特徴は、型落ちモデルの価格が半額程度まで落ちることです。2021年6月現在、最新モデルのウルトラブースト21は24000円程度ですが、1つ前のモデルであるウルトラブースト20は12000円程度で購入可能です。

 モデルチェンジで性能が大きく変わることはないので、特にこだわりがなく値段を重視する方は、前のモデルを購入しても全然問題はありません。

 サイズ感は少し小さめなので、購入する際は0.5~1.0cm程度大きいサイズを選ぶことをおすすめします。

シリーズによる違い

 ウルトラブーストは様々なモデルが発売されていますが、ここでは主な3シリーズを紹介します。

スタンダードモデル(21など)

 ウルトラブースト20, 21など、後ろに2桁の数字がついているものがスタンダードなモデルです。2021年6月現在の最新モデルはウルトラブースト21です。

 ウルトラブースト2120の大きな違いはミッドソールの厚さです。ウルトラブースト20の厚さ(ヒール部)は22mmでしたが、ウルトラブースト21では8.5mm増の30.5mmとなっています。

 厚さが増したのはブーストが6%増えたためですが、これによりウルトラブースト20よりも高いエナジーリターンとクッション性を実現しています。ただし、重量は30g増の340g(27.0cm)となっています。

DNAシリーズ

 DNAシリーズ見た目に特徴があるモデルです。名前の由来は、ウルトラブーストの精神(DNA)を受け継いだという意味で、スタンダードモデルと機能の差はありません

 ディズニー、マリメッコ、海外サッカーチームとコラボしたデザインもあれば、熱で色が変わるものもあります。

 様々なデザインのシューズが揃っているので、ランニングを始めたいけど見た目にもこだわりたい!という場合はDNAシリーズをおすすめします。

PBシリーズ

 PBシリーズは、ウルトラブーストのシリーズでは一番ランニングに特化したモデルです。推測ですが、PBの由来はPersonal Best(自己ベスト)だと思います。

 PBシリーズの特徴は、後足部の3Dフレームによって安定感があることです。他のシリーズは靴下のような履き心地を売りにしていますが、PBシリーズはぴったりとした履き心地となっています。

 また、アディダス最軽量のメッシュアッパーが使用されていることも特徴です。ランニングがしやすい構造なので、ちょっとしたロードレースで使用しても良いと思います。

ランニングでの使用感

ウルトラブーストレースレス外観

 私は月間200~300km程度走っていますが、ウルトラブーストは通勤と気分転換のジョギングで使用しています。持っているのは、ウルトラブーストレースレスという靴ひもがないマイナーなモデルです。

 ジョギングではたまにしか使っていませんが、装着がしやすくて履き心地が良いため通勤では毎回使用しています。装着がしやすいのはアッパーに伸縮性があるためです。

 ランナー目線で見ると、ウルトラブーストはランニングシューズとしてはクッション性と履き心地に特化しすぎたシューズといえます。厚さ実測29mmで、履いてみるとふかふか感がすごく感じられます。

ウルトラブーストの重さ

 重量は、私が持っているウルトラブーストレースレスで243g(26.0cm)でした。ウルトラブースト21(310g : 27.0cm)と比べてかなり軽いですが、アッパーの作りがシンプルだからです。シンプルで軽いですが、サポート力は他のモデルよりも弱いです。

 ウルトラブースト21の310g(27.0cm)というのは、ランニングシューズとしては重めの部類になりなります。とはいっても、コンバースのスニーカーが356g(24.0cm)だそうなので、スニーカーとしては軽いといえます。

 適正ペースは、キロ5(1km5分)以上のペースになると思います。キロ5よりも速いペースでは重量が気になり始め、ふかふか過ぎるが故に安定感にも欠けてきます

 そのため、ウルトラブーストの使用シーンはやはりファンランやデイリーユース(ジム、ウォーキング、通勤など)が1番適していると思います。

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