【ランニングで使用】SOUNDPEATS GoFree2 イヤホン レビュー
(本記事の作成にあたり、SOUNDPEATS社よりサンプル品のご提供を受けております。)
イヤホン専門メーカーのSOUNDPEATS(サウンドピーツ)から、オープンイヤー型のワイヤレスイヤホン「GoFree2」が2023年11月22日に発売されました。
Amazonでは1,500件以上のレビューがついている人気の製品で、装着感や音質が気になっている方は多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、GoFree2の特徴を紹介するとともに、ランニング時の使用感についてレビューします。
また、今まで使用していた3,000円台のワイヤレスイヤホン(L102BEAN)との比較も行います。
GoFree2のスペック・概要
- メーカー:SOUNDPEATS
- 定価(税込):7,880円
- 片側重量:9g
- 最大再生時間:約9時間(ケース併用で約35時間)
- Bluetooth:5.3
- ドライバー径:16.2mm
- コーデック:AAC, SBC, LDAC
- 防水規格:IPX5(通常の雨OK、水没NG)
- 充電ポート:Type-C
- 機能:内蔵マイク、ENCノイズキャンセリング、マルチポイント接続
SOUNDPEATS社は中国に本社を置く、2010年創立のイヤホン専門メーカーです。
ランニング市場における中国メーカーといえば、Coros(ウォッチ)、リーニン・アンタ(シューズ)など、安価かつ性能に優れた商品を取り揃えたメーカーが増えてきています。
SOUNDPEATSの公式サイトを見ると10,000円を切る製品がほとんどで、コスパの良さを売りにしているように思います。
その中でもGofree2はオープンイヤーイヤホンのため、ランニング・テレワークなどといった「ながら聞き」に適しています。
以下より、項目ごとに特徴・実際の使用感をレビューしていきます。
特徴・使用感レビュー
外観・重量
左右にスライド可能です(計3枚)。
今回使用したのは2024年4月17日に発売された新色のパールブラックです。従来のブラックはケースがマット質感だったようですが、パールブラックは光沢が目立ちます。
音を放出する部分は裏側にあり、装着しても耳から離れたところに位置します(写真2枚目)。
初めての使用では左右どちらか分からなくなりましたが、よく見るとLRは充電端子の間に記載されていました。
重量は、公式スペック通り片側9gでした。ケースは単体(イヤホンなし)で58gでした。参考までに、隣においているGPSウォッチ(ガーミン955DP)が53gです。
この軽さで再生可能時間はイヤホン単体で9時間とワイヤレスイヤホンとしては長く、フルマラソンでも十分使用可能です。
装着感
初めてのオープンイヤーイヤホンでしたが、装着感は一言で表すと「違和感なし」でした。違和感がないため特筆すべき点がないくらいです。
9gのため重さは全く感じられないですし、耳に掛っている部分はシリコン製のため不快感もありません。
カナル型(密閉型)はイヤーピースが汗で濡れて音がこもったり不快感がありますが、オープンイヤーでは問題ないので、その点でもランニングとの相性が良いと思います。
フィット感に関しては、首を横に振れば少し動いてしまうものの、ランニング動作ではほとんどずれず、縦の動きには強いです。
11km走りましたが、耳に掛っていることで落ちる心配が全くなく、イヤホンに意識が向かないため普段と同じ感覚で走ることができました。
操作性
イヤホンをケースから取り出すと同時にペアリングモードに入るので、Bluetooth登録したいデバイスからGoFree2を選択します。
複数のデバイスに登録する場合は、登録済みデバイスのBluetoothをオフにした状態でケースから取り出せばOKです。
今回はスマートフォン2台とPC1台に登録しましたが、GoFree2はすぐに見つかりスムーズに登録ができました。
私が主に使用した操作は以下の3つです。
- 音量調整:1回タップ
- 再生・停止:2回タップ
- 前/次の曲にスキップ:1.5秒長押し
このようにイヤホンをタップしたり長押しするだけでよく、反応も良いため簡単に操作を行うことができました。
これらの操作は、記事後半でレビューする専用アプリで変更することも可能です。
音質・音漏れ
定価が7,000円台のオープンイヤーワイヤレスイヤホンとしては、音質に関して以下がアピールポイントとなります。
- ハイレゾ認証取得
- LDACコーデック対応
- 16.2mmの大口径ダイナミックドライバー搭載
- ラムダ型音響空間2.0(音の広がり・奥行きを再現する独自技術)を搭載
- 低音補強アルゴリズム
今まで3,000円台のイヤホンを使っていた私からすると、音質は非常に良く、低音がしっかりと響いているように感じられました。
装着感・フィット感よりも音質の方が印象に残っており、現在使っているカナル型イヤホンが壊れたらSOUNDPEATSのカナル型イヤホンを買ってみたいと思ったくらいです。
オープンイヤーイヤホンの聴こえ方は独特で、耳から離れているため、少し遠くから聴こえるイメージで立体感があります。
音量はスマホ上限の60%くらいにしましたが、音漏れは静かな部屋でわずかに聞こえる程度で、外ではほとんど聞こえません。
このくらいの音量では、車や自転車など周囲の音は普段と大差ないくらいしっかり聞こえます。
このため周囲が騒がしい場所では音楽が聴こえづらくなりますが、安全性に長けています。
ただし、周囲の音をシャットダウンしようとして音量をMAXにすると、普通に音漏れします。オープンイヤーイヤホンの使い方ではないですが、音楽のみに集中したい方には向いていません。
GoFree2にはマイクが内蔵されているため通話も可能です。通話も試しましたが、相手の音声はクリアに聴こえました。
マイクは外観からどこに内蔵されているかは分かりませんでしたが、イヤホンを耳に掛けたままでも、こちら側の音声もクリアに伝わりました。
遅延は1秒ないくらいだと思います。会話をするだけなら支障ありませんでしたが、音ゲーには厳しいです。
専用アプリ
専用アプリ「PeatsAudio」の設定画面
GoFree2には「PeatsAudio」という専用アプリにより、以下の設定を行うことができます。
- 操作カスタマイズ
- イコライザー設定
- マルチポイント接続
デフォルトの操作では音量調整が1回タップ、再生・停止が2回タップなので、例えば音量を一気に上げようと連打すると停止してしまうことがあります。
私はランニング中はガーミン(GPSウォッチ)と連携して走っており、ガーミンのボタンで再生・停止ができるため、イヤホンの2回タップは無効にしてみました。
イコライザー設定では9つのプリセットから選択することができますが、自身でカスタマイズすることもできます。
プリセットの中では低音強化・エレクトロニック・ロックが好みで、逆に低音弱化・ポップは合いませんでした。
イマイチだったのは元の設定(デフォルト)よりもプリセットの方が音量が低い点で、音量の調整が面倒なので揃えてほしいと思いました。
マルチポイント接続は、同時に2台以上のデバイスとBluetooth接続ができる機能です。
複数のデバイスの音が同時にイヤホンから流れることはなく、唯一音を出しているデバイスに自動的に切り替わるようになっていました。
このためデバイスを切り替える際に片方を接続オフにする必要がなくなりますが、マルチ接続ではLDACコーデックが利用できなくなります。
私は同時に2台接続する場面があまりないので、マルチポイント接続はオフのままにしています。
現使用の3,000円のイヤホンと比較
価格帯やイヤホンのタイプが異なりますが、今まで使用していた3,000円台のイヤホン(ドンキで購入)との性能を比較してみました。
GoFree2 | L102BEAN | |
---|---|---|
¥7,880 | 定価(税込) | ¥3,278 |
オープンイヤー | タイプ | カナル型 |
9g | 重量(片側) | 3.7g |
9h | 再生時間(単体) | 8h |
35h | 再生時間(ケース併用) | 32h |
16.2mm | ドライバー径 | 8mm |
AAC, SBC, LDAC | コーデック | AAC, SBC |
IPX5 | 防水規格 | IPX4 |
〇 | 内蔵マイク | 〇 |
〇 | ENCノイズキャンセリング | × |
〇 | マルチ接続 | × |
商品画像の引用元:(左)jp.soundpeats.com (右)nagaoka.co.jp
GoFree2は7,000円台の安い価格帯の製品ではありますが、当然ながら3,000円台の格安イヤホンと比べればほとんどのスペック・機能面で上回っています。
例えば、音質に関してはLDAC対応・大口径のドライバーにより、実際に聴き比べてみても大きく異なります。
ただし、音漏れに関してはどうしてもカナル型のイヤホンよりも劣るので、カナル型イヤホンと併用しつつ、電車内では変えるなど場面で使い分けようと思っています。
まとめ
GoFree2を使って良かったと思えた点は以下の通りです。
- ランニング動作でずれず、汗による不快感もない
- 周りの音が聞こえるためランニング時も安心
- ケース併用で35時間使用可能
- 16.2mmの大口径ドライバー搭載により低音が響く
定価は7,880円で、コストパフォーマンスを求める方にもおすすめです。
※商品リンクが変更されたので修正しました。