【Asics】GT-2000 13 レビュー│軽量化でサブ4も十分可能な性能に!
アシックスのGT-2000 13は程良い安定性と軽量性が特徴のシューズです。
ゲルカヤノの軽量版ともいえるシューズですが、今作ではさらに軽量性されて、今まで以上に扱いやすくなりました。
本記事では、GT-2000 13の性能・ライド感について、他のモデルとの比較を行いながらレビューします。
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目次
GT-2000 13 基本情報
まずはGT-2000 13のスペック、メリット・デメリットを紹介します。
- 発売日:2024/10/10 (2024/9/26 公式ストア先行販売)
- 定価(税込):¥15,950
- 重量:270g(27.0cm), 235g(24.0cm)
- 厚さ:36.5mm(M), 35.5mm(W)
- ドロップ:8mm
- ミッドソール:FF Blast Plus + PureGEL
- カテゴリー:スタビリティ
- 主な用途:ジョギング、ロング走、ロードレース・マラソン(サブ4〜完走)、ウォーキング
- 10g軽量化
- 程良い安定性
- シンプルで走りやすい
- 少しだけ値上げされた
GT-2000 13 特徴
ゲルカヤノの軽量版
GT-2000シリーズはゲルカヤノの軽量版ともいえるシューズで、ソール構成は踏襲されています。
ゲルカヤノ31と同様にミッドソールには弾力感のあるFF Blast Plusが使用され、後足部には柔らかい素材のPureGELが内蔵されています。
安定性を高める機能は「3Dガイダンスシステム」と凄そうな名称がつけられています(前作と同様)。
ただし、こちらはシンプルに接地面積を広げ、ソール形状を工夫しているのみで、ゲルカヤノほど強力なサポートではありません。
ゲルカヤノはこれに加えて特殊なフォームパーツを組み合わせており、より安定性を高める工夫がされています。
このようにゲルカヤノは高性能で初心者に頼もしいシューズですが、厚底で機能が多いため重量は増し、価格は高くなりがちです。
一方でGT-2000は機能は豪華ではないものの価格は安くなり、軽量なため完全な下位互換でもありません。
アッパーの改良で10g軽量化
今作はマイナーチェンジではありますが、主にアッパーの改良により10gほど軽量化されました。
数字だけではほとんど変わらないように見えますが、私はこの10gの軽量化は結構大きいと思っています。
GT-2000 12(前作)の重量(27.0cm)は280gでしたが、これは他社の代表シューズであるペガサス41(Nike)、ウエーブライダー28(Mizuno)とほぼ同じです。
この280g周辺には多くのシューズが集まっているため、ここから10g下回るだけでも重量面でかなり優位になるように感じます。
実走・性能レビュー
サイズ感・履き心地
幅がやや広いためか、サイズ感は少しだけ大きく感じました。
私は普段のサイズで問題ありませんでしたが、迷っているなら小さい方のサイズで良いと思います。
アッパーはシンプルで厚すぎず、軽量性とサポート力のバランスが取れているように感じました。
シンプルなのは定価が15,000円台と比較的手頃なためだと思いますが、快適性やサポートを大きく求めないならコスパの良い選択肢になると思います。
サブ4までなら余裕で対応できそう
GT-2000 13は反発力が突出している訳ではないですが、程良く軽量で弾むため、ある程度のスピードは無理なく出すことができました。
ライド感は、バウンスモデルのノヴァブラスト4を少し大人しくしたようなイメージです。
フォーム材は同じですが、ノヴァブラストの方が厚くて圧縮しやすい形状をしているため、弾む感覚は強いです。
GT-2000 13は幅広で安定性を重視した形状をしているため、ノヴァブラストよりもシンプルながら安定感が感じられました。
今回はキロ4分半(4'30"/km)前後のペースで走りましたが、このペース域では全く問題ありません。
ゲルカヤノと同じカテゴリーのため初心者向けモデルの印象を持つかもしれませんが、サブ4まで対応できるシューズと考えて良いと思いました。
多機能すぎず逆に良い
アシックスだけではないですが、最近は厚底化・柔らかいフォーム材の採用により、弾むようなライド感のシューズが増えてきています。
例えば初心者向けモデルのゲルカヤノ・ゲルニンバスはここ数年で厚底化が進み、今まで以上にふかふか感が増しています。
GT-2000 13もこのトレンドに乗りクッションは向上しましたが、ゲルカヤノ・ゲルニンバスなどと比較すればシンプルな構成です。
これらのシューズより推進力は弱いですが、軽量で大きく圧縮しないため、ピッチが上げやすくスピードが出しやすく感じました。
このため、従来のようなシンプルな(ふかふか過ぎない)ライド感を好む方や、ゲルカヤノほどのサポートを必要としない方は、安くて軽量なGT-2000 13でも良いと思います。
私はアシックスの初心者向けモデルとされている中ではGT-2000 13が最も好みで、コスパも良いと感じています。
GT-2000 12・GT-1000 13との比較
旧モデルのGT-2000 12と、下位モデルのGT-1000 13との比較を行います。
GT-2000 13 | GT-2000 12 | GT-1000 13 | |
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定価(税込) | ¥15,950 | ¥15,400 | ¥12,100 |
重量(27.0cm) | 270g | 280g | 270g |
厚さ | 36.5mm | 36mm | 34.5mm |
ドロップ | 8mm | 8mm | 8mm |
ミッドソール | FF Blast Plus + PureGEL | FF Blast Plus Eco + PureGEL | FlyteFoam + PureGEL |
商品画像の引用元:asics.com
GT-2000 12との違い
GT-2000 13はアッパーからソールまで変更されましたが、搭載技術は同じでマイナーチェンジといえます。
一番の違いは10g軽量化されたことで、たった10gではありますが、そこそこ大きな差に感じました。
ただしGT-2000 12は型落ち価格となっているため、価格差が大きければこちらを検討しても良いと思います。
GT-1000 13との違い
GT-1000 13は大幅にアップデートされ、GT-2000 13と同様に3Dガイダンスシステムが採用されました。
GT-2000 13と似た構成ですが、ソールが2mm薄く、ミッドソールがFlyteFoamであるため、よりシンプルなライド感になります。
それでも10,000円を切るようなシューズと比べれば十分クッションを感じるので、軽めのランニング・ウォーキング程度であれはGT-1000 13でも良いと思います。
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どんなランナーにおすすめ?
GT-2000 13は以下のようなランナーにおすすめできるシューズです。
- 軽量で、適度なサポートがあれば良い
- ゲルカヤノでは重く感じる
- サブ4までレベルアップしたい
- GT-2000 12が合っていた
逆に、以下のようなランナーには合わない可能性があります。
- レーシングモデルのような反発力が欲しい
- ふかふかなクッションが好み