【Asics】ハイパースピード6 レビュー│デイリートレーナーの仲間入り
アシックスのハイパースピード6は、シンプルながらもメタスピードシリーズの設計思想を引き継いだ軽量シューズです。
元々は部活用シューズのようなイメージでしたが、徐々にクッションが向上し使いやすさが増してきています。
本記事ではハイパースピード6の特徴・使用感について、ハイパースピード5や他社の部活用シューズと比較しながらレビューします。
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目次
ハイパースピード6 基本情報
- 発売日:2026/7/16
- 定価(税込):¥12,100
- 重量:220g(27.0cm), 187g(25.5cm)
- 厚さ:32mm
- ドロップ:6mm
- ミッドソール:FlyteFoam
- カテゴリー:ニュートラル、スピード
- 主な用途:ジョギング、テンポ走、インターバル、ウォームアップ、部活、ロードレース(~ハーフマラソン)
- 接地感は残しつつクッションが向上
- 上位モデルの設計を踏襲
- 部活用シューズの中でも軽量
- グリップが向上
- 前作から¥1,100値上げ
- スピード重視のためややタイト
ハイパースピード6の特徴・スペック
ソール構成・クッション
ハイパースピード6は軽量シンプルなシューズで、ジョギング〜部活などスピード用途にも対応します。
ミッドソールには前作と同じくFlyteFoamが採用されており、素材自体の変更はありません。
FlyteFoamの硬度(5回平均値)は39.0HAでした。
平均値を上回る硬度で、部活用シューズらしい硬めのフォームです。
前作(39.1HA)ともほぼ同じ数値で、全く同じ配合のフォームが使われていると思って良さそうです。
ソールの厚さは、公式サイトでは後足部が1mm増加との記載がありますが、なぜか公表値は32mmから変わっていません。
実際に厚さを測定してみた結果でも、31.5mmと前作(31.3mm)から微増にとどまりました。
平均値を下回る薄さで、これまで通り接地感を重視した作りといえます。
ただしドロップが7mmから6mmに変更されたため、後足部は同じでも前足部の厚さは1mm増加したことになります。
【参考値】反発力・曲げ剛性
反発力の簡易的な指標として鉄球を1mの高さから自由落下させ、反発時の高さを測定しました。
※落下地点の表面性に大きく左右されるため、実際に感じられる反発力とは必ずしも一致しません。
結果はインソールありで33.5cm、インソールなしで42.5cmでした。
どちらも平均値を下回っていますが、シンプルなFlyteFoamを使っているため予想通りの結果です。
前作と比較するとインソールありで数値が落ちていますが、どちらにせよ反発力を期待するようなシューズではなく、自身の力で走れる点が特徴・メリットともいえます。
次に曲げ剛性の簡易的な試験として、前足部を固定した状態から15度曲げるために必要なモーメントを測定しました。
結果は2.34Nmでした。平均値は下回りましたが、厚さを考えるとやや高めの数値です。
元々ハイパースピードはメタスピードシリーズのロッカー(ガイドソール)を引き継いだシリーズのため、その恩恵が受けれるようにある程度の曲げ剛性を持たしていると思われます。
重量
重量は代表サイズが220g(27.0cm)で、実測値(左右平均)は187g(25.5cm)でした。
公表値では前作(210g)から10g増加していたものの、嬉しいことに実測値では1gしか増加していませんでした。
厚さが32mmのため平均値は当然下回っていますが、シンプルな部活用シューズとしても軽量な部類に入ります。
サイズ感(内寸・外寸)
25.5cmサイズにおける内寸(全長・前足部高さ・前足部幅・後足部幅)の測定結果は以下のようになりました。
全体的に平均値を下回っており、その数値通りでサイズ感はやや小さいです。
スピードを出すにはぴったりフィットする感覚で丁度良いですが、少しでも締め付け感を避けるなら0.5cm上げても良いと思います。
ハイパースピード5と同じ足型だと思われますが、前足部の高さのみ1mm大きい測定結果で、アッパーの違いなのかつま先周りは若干広くなったようにも感じられました。
外寸(アウトソールの幅)の測定結果は以下のようになりました。
結果は前足部が98.8mm、後足部が75.3mmで、前作(98.5mm/74.8mm)ともほぼ同じでした。
平均値を大きく下回るスピード重視の設計で、軽量化や高い接地感に大きく効いています。
また、アウトソールが今作より2種類となり、つま先の濃い青色の部分にアシックスグリップが配置されました。
耐摩耗性重視の水色の部分(Ahar Lo)と同時に触ってみると、アシックスグリップの方が摩擦力(グリップ力)が段違いで感じられます。
実走レビュー
デイリートレーナーの仲間入り
スペック上は結構硬めの接地感でスピード特化の仕様を想像するかもしれませんが、思いのほかクッションが感じられます。
もちろんノヴァブラストやゲルカヤノのようなクッションではないですが、接地感は強く感じられつつもダイレクトに衝撃は伝わってきません。
このため20kmなどのロング走でもない限り、全然デイリートレーナーとして活躍できるシューズになったと感じます。
前作のレビュー記事では「単なる部活専用機ではない」と表現しましたが、今作は「デイリートレーナーの仲間入り」と断言しても良いくらいです。
(左)ハイパースピード6 (右)ハイパースピード5
厚さや硬度が変わっていないにも関わらず、同時に履いてみるとクッションは結構向上しています。
理由を考えてみましたが、インソールは3.9mmで同じ厚さだったため、前足部が1mm増したことが影響しているかもしれません。
だからといってレスポンスが悪化したような感覚もほとんどなく、一番の特徴が軽快さであることは変わっていません。
厚底のシューズばかり履いていると接地感・ピッチのコントロール性が鈍ってしまう感覚があるので、ローテーションに入れてリフレッシュするのも良いと思います。
軽快さは同価格帯で頭ひとつ抜けている
同価格帯のシンプルなシューズとして、ライバルフライ4(Nike)、アディゼロペーサー(Adidas)と比較しました。
左からハイパースピード6、ライバルフライ4、アディゼロペーサー
どれも39HA前後の硬めのフォームを搭載したノンプレートのシューズで、純粋なスピード感が得られるような構造です。
これらと比較したときに圧倒的なのは軽快さで、実測187gはライバルフライ4(214g)、アディゼロペーサー(237g)をしっかり下回ります。
重量だけではなく接地幅を絞っていることも大きく影響していて、点で力が伝わるためフォームが硬くてもある程度は圧縮し、ロッカーと合わせて推進力でポンポン進む感覚が軽快です。
ライバルフライ4は接地幅がハイパースピード6同等で似ていますが、アッパーがしっかりとしているためハイパースピード6よりも重量感があります。
前に押される感覚はアディゼロペーサーに似ていますが、こちらは曲げ剛性がかなり高く、厚底レーシングモデルみたいで軽快というよりも豪快な感覚です。
左からハイパースピード6、メタスピードエッジパリ、ハイパースピード5
アッパーはメタスピードシリーズのモーションラップアッパーを2層にしたような薄い生地で、スピードを出しても伸縮しつつぴったりフィットします。
ハイパースピード5も薄い生地ではありましたが、ハイパースピード6では伸縮方向がコントロールされており、スピード走行時にしっかりホールドされる感覚が若干強くなっています。
このように重量・接地幅・アッパーのいずれもスピード重視の設計で、メタスピードシリーズの設計思想を最も受け継いだモデルだと思います。
クッションも向上しているため用途も広がっており、軽快さ・扱いやすさを求めるなら最もおすすめできます。
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どんなランナーにおすすめ?
ハイパースピード6は以下のようなランナーにおすすめできるシューズです。
- 軽快かつデイリートレーナーとしても使える扱いやすさが欲しい
- ローテーションに接地感重視の1足を加えたい
- 自分の力でピッチを上げて走りたい
- 部活用シューズの中でも軽いシューズを探している
逆に、以下のようなランナーには合わない可能性があります。
- 締め付け感のないゆったりしたフィットを求めている
- 強い反発力で楽に進みたい
