【Nike】ペガサスプラス2 レビュー│ペガサスターボとは真逆の方向性
ナイキのペガサスプラス2は、通常のペガサスよりも軽量でスピードが出しやすいデイリートレーナーです。
今作は前足部にエアズームユニットが追加されましたが、テンポアップ用というよりはデイリートレーナーとしての完成度が高く感じられました。
本記事ではペガサスプラス2の特徴・使用感について、ペガサス42と比較しながらレビューします。
このシューズが載っているまとめ
目次
ペガサスプラス2 基本情報
基本情報・実測値
- 発売日
- 2026/9/3
- 定価
- ¥22,000 税込
- 重量
- 249g 27.0cm代表値 / 233g 25.5cm実測値
- 厚さ
- 38.0mm 代表値 / 35.7mm 実測値
- ドロップ
- 10mm
- ミッドソール
- ZoomX + Air Zoom Unit
- カテゴリー
- ニュートラル
- 主な用途
- 弾む感覚で楽しいライド感
- クッション性が大きく向上
- ペガサス42より約30g軽量
- 露出型エアズームユニット搭載
- エアーの反発力はそこまで高くない
- やや割高な価格設定
ペガサスプラス2の特徴・スペック
ソール構成・クッション
ペガサスプラス2は、かつてのペガサスターボの後継にあたるペガサスシリーズのスピードモデルです。
ミッドソールには前作同様にズームXが使われており、今作から前足部にエアズームユニットが追加されました。
ズームXの硬度(5回平均値)は32.3HAでした。
平均値を下回る柔らかさで、ペガサス42のリアクトX(32.7HA)とほぼ同じ値でした。
レーシングモデルのズームXよりは柔らかくクッション寄りで、素材自体も異なるのか反応が少し遅いような質感です。
ソールの厚さは初代モデルよりも3mmほど厚くなっており、実測値では35.7mmでした。
厚底ソールのイメージがありましたが、実測ではペガサス42(35.2mm)とほぼ同じで、平均値をやや下回るくらいの厚さでした。
硬度・厚さともにペガサス42とほとんど変わらなかったため、性能差の大部分はエアズームユニットやフォームの違いから出てくるといえます。
【参考値】反発力・曲げ剛性
反発力の簡易的な指標として鉄球を1mの高さから自由落下させ、反発時の高さを測定しました。
※落下地点の表面性に大きく左右されるため、実際に感じられる反発力とは必ずしも一致しません。
結果はインソールありで41.5cmと平均値付近で、インソールなしで49.5cmと平均値をしっかり上回りました。
インソールはペガサス42と同様にスポンジ系の素材のため、インソールありでは衝撃が吸収され8cm下がる結果となっています。
それでもペガサス42(38.5cm・41.5cm)をどちらも上回っていて、ズームXとリアクトXの違いが数値として表れています。
次に曲げ剛性の簡易的な試験として、前足部を固定した状態から15度曲げるために必要なモーメントを測定しました。
結果は2.82Nmと平均値を上回り、厚さ35mmほどのプレート非搭載シューズとしては硬めの部類です。
ペガサス42(2.74Nm)やストラクチャープラス(2.77Nm)とほぼ同じ値で、ここでも通常版との差はほとんどありませんでした。
プレートは入っていないため、前足部のエアズームユニットが曲がりにくさに影響している可能性があります。
重量
重量は代表サイズが249g(27.0cm)で、実測値(左右平均)は233g(25.5cm)でした。
平均値をわずかに上回るくらいで、ペガサス42(267g)と比べると実測34g軽い結果でした。
ただし、他社のノヴァブラスト6(Asics)、アディゼロSL2(Adidas)、ヴェロシティニトロ5(Puma)よりは実測で10gほど重く、ナイキ最軽量のデイリートレーナーとしては若干物足りなさはあります。
テンポアップシューズのディヴィエイトピュアニトロ(Puma)やエボライドスピード3(Asics)と比較すると30g以上重く、速めのデイリートレーナーくらいに考えるのが自然です。
サイズ感(内寸・外寸)
25.5cmサイズにおける内寸(全長・前足部高さ・前足部幅・後足部幅)の測定結果は以下のようになりました。
初代モデルよりも広く全項目が平均値付近で、普段のサイズでぴったりフィットしました。
ペガサス42と同じ足型(MR10 2.0)が採用されていて、数値もほぼ同じだったことからも、ペガサス42と同じサイズを選んで問題ありません。
外寸(アウトソールの幅)の測定結果は以下のようになりました。
結果は前足部が107.2mm、後足部が84.3mmでした。
どちらも平均値とほぼ同じで、ペガサス42(105.2mm・85.5mm)と比べると前足部が2mm広くなっています。
ニュートラルモデルとしては標準的な接地面積で、安定感に特別な配慮をしたシューズではありません。
実走・性能レビュー
デイリー用途でもペガサス42より良い
ここまでペガサス42との違いに触れてきましたが、分かりやすさのため比較表を作成しました。
| Pegasus Plus 2 | Pegasus 42 | |
|---|---|---|
| ¥22,000 | 定価 (税込) |
¥17,600 |
| 233g | 実測重量 (25.5cm) |
267g |
| 35.7mm | 実測厚さ | 35.2mm |
| 10mm | ドロップ | 10mm |
| ZoomX | ミッド ソール |
ReactX |
| 32.3HA | ソール 硬度 |
32.7HA |
| 前足部(露出型) | Air Zoom | フルレングス (内蔵型) |
| 49.5cm | 反発力 (インソールなし) |
41.5cm |
価格差があるペガサス42と比べると当然スピードは出ますが、デイリートレーナーとしての感触もペガサスプラス2の方が良かったです。
厚さと硬度はほぼ同じでしたが、体感ではズームXの方がしっかり柔らかく、数値以上にクッションはペガサスプラス2が上回っていました。
露出型のエアズームユニットも影響しているのか前足部は独特な感覚で、こちらもクッションにしっかり効いていそうでした。
ただし、エアーの圧力はアルファフライやビクトリー(スパイク)と比べれば弱い感覚で、反発力はそこまで強力ではありませんでした。
それでもペガサス42と比べればしっかり弾み、自分で足を上げる感覚は和らぐため、重量は実測差(34g)以上に軽く感じられました。
安定感は若干落ちるものの無理に押される感覚はなく、何より走っていて楽しいという点だけでも選ぶ理由になると思いました。
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ペガサスターボとは真逆の方向性
デイリートレーナーとしては好感触でしたが、テンポアップ用のシューズとしては重量・スピード性能ともに物足りないです。
スピード感は、おおよそ3分半ペース(/km)までなら何とか使えるものの、3分10秒ペースになると結構努力が必要になってくるようなイメージでした。
そこまで高速域を想定していないのかもしれませんが、だとしたら定価の22,000円は正当化が厳しい気がします。
継承元のペガサスターボは軽さ・反発力・レスポンスの良さで超万能でしたが、ペガサスプラス2はこれらを削って代わりにクッションが増しているイメージです。
このようなシューズの方が需要があるのかもしれませんが、個人的には期待していた方向性とは真逆で残念でした。
ナイキの現行モデルにテンポアップシューズはなく、ボメロプラスとも少し被っているので、ペガサスプラス2はノンプレートのスピードシューズとして振り切っても良かったと思います。
軽快さを求めて選ぶシューズではないので、そのような場合はEVO SL(Adidas)、マッハ7(HOKA)、ピュアニトロ(Puma)、Rebel v5(New Balance)あたりの方が安くておすすめです。
▼スピードモデルをまとめています!
どんなランナーにおすすめ?
ペガサスプラス2は以下のようなランナーにおすすめできるシューズです。
- ペガサス42では重く感じる
- 弾む感覚で楽しくジョギングしたい
- ロング走まで快適に走れるデイリートレーナーが欲しい
- 通常版のペガサスより軽快に走りたい
逆に、以下のようなランナーには合わない可能性があります。
- テンポアップやスピード練習が中心
- 価格を抑えてデイリートレーナーを探している
