【Asics】ターサーRP3 レビュー│クッション性も重視した新領域のターサー
アシックスのスピードモデルであるターサーRP3の特徴・用途を解説します。前作のターサーRP2との違いも解説します。
商品詳細
商品画像の引用元:asics.com
- 定価(税込): ¥15,400
- 重量: 190g(27.0cm), 160g(24.0cm)
- 厚さ: 27mm
- ミッドソール: FF Blast
- 主な使い道: ジョギング(速め)、部活・通学用、冬季練習(短距離)、インターバル、テンポ走、ロードレース・駅伝(3km〜10km)
2020年に発売されたターサーRPシリーズの3代目モデルです。並行して発売されていたターサーエッジは恐らく廃盤になりました。
重量(27.0cm)は約190gと非常に軽く、ミッドソールにはアシックス最高の反発力を有するフォーム材であるFF Blastが使用されています。
アシックス公式には記載がありませんが、前足部は柔らかく、後足部は硬めに調整されているように思われます。
非常にスピードが出しやすいため、スピード練習を始め、3km~10kmのロードレース・部活用としても活躍します。
新領域のターサー
RP3 | RP2 | エッジ3 | |
---|---|---|---|
重量 | 190g | 175g | 210g |
厚さ | 27mm | 25mm | 27mm |
ミッドソール | FF Blast | FlyteFoam | FlyteFoam |
ターサーRP3が今までのターサーと違うのは、ミッドソールに弾力性の高いフォーム材(FF Blast)を使用したことです。
今まではFlyteFoamという軽量性と耐久性に優れたフォーム材が使用されていて、地面の感触がダイレクトに伝わる感覚が特徴的でした。
しかし、近年はエネルギリターンを重視したフォーム材が増えつつあり、スパイク(ドラゴンフライ、メタスピードLD0など)では主流になりつつあります。
ターサーRP3はこの流れに乗った形で、新領域のターサーといえます。このような、非厚底シューズで弾力性が高いフォーム材を採用したモデルは意外と少ないです。
ミズノのウエーブデュエル系はクッションがやや少なく、ニューバランスのFuelcell REBEL v2やBrooksのハイペリオンテンポは厚すぎます。
ナイキのペガサスターボネイチャーやストリークフライが近いですが、販売数が少なく価格が落ちづらいです。
1500mが専門の私としては、FF Blastの採用は中長距離のトラックの選手に恩恵が大きいと感じます。
従来のターサーよりも楽に進めるので、3分前後の1000mのインターバルや、1500mのレースペースにも対応できると思います。
また、クッションが向上したことで脚へのダメージが軽減されるため、特に冬季練習でスパイクの替わりとして使いやすいと感じます。
ターサーRP2との違い
商品画像の引用元:asics.com
先ほど解説したように、ターサーRP3とRP2の大きな違いはミッドソールです。ターサーRP3は反発力に優れたFF Blastが採用されました。
厚さは2mm増加の27mmとなりました。アウトソールから見えるプレート(プロパルショントラスティック)が立体的になったこともあり、反発力は大きく向上しました。
重量は15g程度増加したものの、ターサーRP3の方がエネルギーリターンが高く、トレーニング・レースを問わず使いやすくなったと思います。
ただし、接地感を重視する短距離選手など、従来のターサーRP2を好む方も少なくないと思います。自分の好みや用途と照らし合わせて選ぶことをおすすめします。
関連記事
ソーティマジックRP6との違い
商品画像の引用元:asics.com
ソーティマジックRP6はアシックスのシューズ(非スパイク)で唯一トラックのレース(800m~)で使用可能なモデルです。
トラックのレースをソーティで出場する方にとっては、トレーニングと兼用できることがメリットになります。
ソーティの方が軽くてピッチが上げやすいですが、脚へのダメージが大きくトレーニングでは多様しづらい面があります。
このため、トラックのレースで使うならソーティ1択ですが、トレーニングやロードレースが目的ならターサーをおすすめします。
関連記事
まとめ
ターサーRP3の特徴・用途をまとめると以下のようになります。
- スピード練習やロードレース(3km~10km)がおすすめ
- 反発力に優れたFF Blastを採用
- 厚さは2mm増加し、トレーニングで使用しやすくなった
- 軽さ・接地感を求めるならターサーRP2 or ソーティがおすすめ