【Garmin】HRM-Pro Plus レビュー│胸ベルト型心拍計を初体験
ガーミンの胸ベルト型心拍計である「HRM-Pro Plus」をレビューします。今までは腕時計型の光学式心拍計を使っていたので、購入の経緯や使用感を紹介します。
商品概要
- 発売日:2022/9/22
- 定価(税込):¥19,800
- 重量:52g
- 稼働時間:約1年(1日1h使用想定)
- 電池:CR2032(ボタン電池)
「HRM-Pro Plus」は胸に装着することで心拍の電気信号を分析することで心拍数を推定し、リアルタイムでデバイス(ウォッチ)に表示します。
腕時計型の光学式心拍計と異なり心拍をダイレクトに検知し、ノイズとなる動作成分も少ないため高い精度が期待されます。
心拍数以外にも、ピッチ・ストライド・上下動などのランニングダイナミクスも計測されます。
関連記事
購入の経緯
購入した理由は高い精度で心拍数ゾーンを用いたトレーニングを行い、客観的にトレーニング強度を分析したかったためです。
ジョギング程度なら光学式心拍計でも高精度に測定ができますが、速いペース・冬の時期では精度が落ちることが多いです。
さらに、心拍数ゾーンは最大心拍数に対する割合で区分けされますが、速いペースに弱い光学式心拍計では最大心拍数自体に誤差が生じる可能性が高いです。
最大心拍数が誤って設定されると心拍数ゾーンがずれてしまう上に、ウォッチからフィードバックされるトレーニングステータスなどの指標の精度も下がってしまいます。
このため高強度のトレーニングで正確にペースをコントロールすること、またコンディションや走力を把握することを目的に購入しました。
関連記事
使い方
箱の中には心拍計本体、取扱説明書、イラスト付きの簡易的な説明書の3点のみが入っていました。
使い方は非常にシンプルで、ウォッチと同様にガーミンコネクト(アプリ)でHRM-Pro Plusをデバイス登録するのみです。
心拍計自体は光ったり音がなることがないので連携できてるか不安になりましたが、ウォッチをランニングの画面にすると「心拍計接続」と表示されます。
ベルトの内側には、中央のセンサーを挟むように2つの電極が配置されています。
装着時は電極を少量の水で濡らした後に、センサーを中央にした状態で電極が胸に密着するように心拍計を装着します。
ウォームアップ後などで既に汗をかいている場合は、わざわざ水で濡らさなくても問題なく、実際に心拍数が正しく測定できることを確認しています。
装着後はアクティビティを開始・終了すると、通常通り測定データが自動的にガーミンコネクトに送信されます。
このとき、心拍数はHRM-Pro Plusのデータが優先され、光学式心拍計(ウォッチ)のデータは残りません。
トレーニングでの使用感
光学式心拍計では測定が難しい高強度のインターバル(1000×4+300×3)で使用しました。上の画像は赤線が心拍数[bpm]で、青い領域がペース[/km]を示しています。
1本目の1000mでは若干装着が緩かったのかベルトが少し下がってしまったため、1~2本目の休息区間で先ほどよりもきつめに装着しました。
この時は装着感に違和感がありましたが、4本目の1000m以降では疲労で装着しているのを忘れるくらいにはすぐに慣れました。
重量も52gと軽量なため、全く気になりませんでした。むしろ使用していたウォッチ(Forerunner 955 Dual Power)の方が53gと若干重いです。
300mは800mのレースペースでかなり強度が高かったものの、心拍数はペース変化にしっかりと追従し、光学式心拍計でみられるような心拍数が上がらない問題は起きませんでした。
また、最大心拍数は今まで光学式心拍計のデータから203bpmと設定されていましたが、今回は最大191bpmという結果になりました。
191bpmに達したのは4本目の1000m終盤ですが、5000mのレースペースよりも速かったため理論的には最大心拍数付近になるはずです。
このため、もう少し検討の余地はあるものの、今まで最大心拍数が誤って設定されていた可能性に気づくことができました。
関連記事
心拍数以外の測定項目
心拍数以外には、以下のようなデータが測定されます。
- ケイデンス/ピッチ [spm]
- ストライド [m]
- 上下動 [cm]
- 上下動比 [%]
- 接地時間 [ms]
- 接地時間(GCT)バランス [%]
- 呼吸数 [brpm]
私は現在Forerunner 955を使っていますが、上5つはウォッチでも計測できるため、新たに計測できるようになったのはGCTバランス・呼吸数のみです。
心拍数同様にウォッチよりも精度が高い可能性はありますが(未検証)、そこまで頻繁にモニターする項目でもないので、おまけ程度に考えています。
まとめ
初めて胸ベルト型の心拍計を使いましたが、装着するだけでウォッチ勝手に接続するので、想像していたよりも気軽に使用できそうです。
光学式心拍計が苦手な速いペースや急なペース変化にも対応したため、今後も高強度のトレーニングでデータを蓄積していきたいと思います。