ランニングウェア・ギアの選び方を解説!おすすめアイテム15点も紹介
ランニングウェア・ギアは、選び方次第でパフォーマンスや快適性が大きく変わってきます。本記事では、ランニングウェア・ギアの選び方について、主にランニング初心者を対象に解説し、おすすめのアイテムも紹介します。
目次
ランニングウェア
まずは基本となるランニングウェアの選び方を解説します。また、各項目ごとにおすすめアイテムを紹介します。
通気性・速乾性
ランニングウェアは軽量で通気性・速乾性に優れており、これらの機能を満たすために基本的にはポリエステル100%の素材が採用されています。
ランニングウェア以外の服装(綿など)では夏場は体温を上昇させ、冬場は汗が冷えることにより風邪を引く恐れも出てきます。
また、吸収した汗を逃がしづらいため張りつきによる擦れや不快感が生じたり、汗の臭いが残りやすくなります。
ポリエステル製であれば特に問題ないですが、ナイキの「Dri-FIT」やアシックスの「ACTIBREEZE」などように、より高い性能を追求したブランド製品もあります。
暑さ対策・UVカット
気温が高い時期は暑さ・紫外線対策が欠かせません。対策なしでは体温上昇や肌へのダメージの原因になります。
紫外線対策として日焼け止めクリームが利用されることは多いですが、汗で流れてしまうことが多いので、UVカット機能のあるウェアで対策することも重要です。
より対策をするなら長袖のウェアやアームカバーで肌の露出を少なくすることが有効です。また、ランニングキャップを着用すれば顔周りを紫外線から守るだけでなく、暑さ対策や汗・雨からの保護にも役立ちます。
ワコールのアームカバー(HUY421)はUVカット率が90%と高く、速乾性にも優れています。ロゴは再帰反射材を採用しているため、夜間のランニングでも役立ちます。
防風性・防風性・撥水性
マラソンシーズンは気温が低いため外に出るのが嫌になることがありますが、長い距離を走りやすいためトレーニングに絶好の季節でもあります。
このような寒い時期でもモチベーションを維持するために、防寒性・防風性に優れたランニングジャケットを選ぶことが重要です。
ただし、中〜上級者は過度な防寒対策による汗冷えに注意し、ウインドブレーカーのような防風性に優れたウェアを選ぶことがおすすめです。
また、雨の日は撥水性に優れたウェアが有効ですが、完全防水機能を持つと逆に通気性が損なわれるため注意です。
アシックスの撥水ウーブンジャケット(2011C774)は防風性・撥水性に優れつつ、背面の通気口により通気性も高めた製品です。スマートフォンが収容可能なポケットも付いています。
反射機能
夏は暑い時間帯を避けるため、冬は日の入りが早いため、夜間にランニングをせざるを得ないことは多いです。
このような場面では、反射機能を備えたウェア・ギアを身につけることと安心です。
反射機能を備えたランニングシューズもありますが、視認性の観点からランニングキャップ・ウェアに付いていると安心です。
UAアイソチルローンチランキャップはロゴの部分が反射素材となっています。通気性にも優れているので、夏の紫外線対策としても使いやすいです。
サポート能力
身体の特定部位を適切にサポートするランニングウェア・シューズは、疲労軽減や怪我の予防に役立ちます。
ロングタイツはサポート力だけでなく防寒対策にもなり、冬場は重宝するので複数枚持っていると安心です。
中~上級者はレースにショートタイツを履くことが多く、2XU(ツータイムズユー)、メタスピードタイツ(アシックス)、CW-X(ワコール)をよく見かけます。
ランニングアクセサリー
ランニングウェアと合わせて役立つランニングアクセサリーを紹介します。アイテムごとに分け、その中で着目点を解説します。
ランニングソックス
ランニングソックスは普段履くソックス(靴下)よりも軽量で、アーチや足首のサポート機能を備えているのが特徴です。
5本指ソックスは指の自由度が上がり、しっかりと踏み込むことができます。ただし、長時間履いているとフィット感が気になるかもしれません。
また、滑り止めが付いていると力が分散されず、スピードが出しやすくなります。ただし、人によっては長時間のランニングではマメができることがあります。
丈の長さは短めのものを選ぶ方が多いと思いますが、SockWellなど着圧効果のあるロング丈のソックスも人気です。
代表的なランニングソックスはTabio(タビオ)で、レベル別・種目別に様々なタイプの製品が揃っています。
ランニンググローブ
冬場のランニングでは、手の保温のためにランニンググローブが必須といえます。
ただし、保温性が高すぎるものは蒸れやすく、さらにウォッチの操作がしづらくなるので注意です。
価格は1,000円〜5,000円台程度と広いですが、穴が空いたり失くしたりすることもあるので、そこまで高価なものは選ばなくて良いかなと思います。
ワコールのランニンググローブ(HYO530)は2,000円台ながらベタつきづらく、UVカット機能も搭載されています。さらに指先にスリットが入っているため、スマホの操作や靴ひもの結び直しもスムーズに行えます。
収納ポーチ
収納ポーチは必須ではないですが、スマートフォン・鍵・エネルギージェルといった小物を持ち運ぶときに重宝します。
ウエストバッグやリストバンド型などのタイプがあり、必要な容量・フィット感から選ぶと良いです。
SALOMON(サロモン)のパルスベルトは最小限の構造を追求し、重量は63gと非常に軽量です。容量は500mlのソフトフラスクが入る程度です。
ランニングリュック
ロング走・通勤ラン・トレイルランニングなどでは、水分やジェル、場合によっては防寒具や着替えなどを携行する必要があります。
このように小さなポーチでは収容できない場合にランニングリュックが役立ちます。特にフィット感(ホールド感)が重要で、リュックが上下に動くと非常に走りづらくなります。
容量は10L前後が目安です。ペットボトル・スマホ・財布程度なら5L、着替えも必要なら15Lを考えたほうが良いです。
メーカーはトレイルランで有名なサロモンが人気です。フィット感が良く、レビューには通勤ラン・帰宅ランといったキーワードが多くみられます。
ランニングシューズ
パフォーマンスに最も直結するランニングシューズの選び方について、主にジョギング・トレーニングに焦点を当てて解説します。
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安定性
安定性に優れたシューズ(スタビリティモデル)は特に初心者にとって重要で、主にプロネーション(足の内側への傾き)をコントロールすることで怪我の防止に役立ちます。
従来はソールの内側を相対的に硬くしていましたが、最近はベースの広さやソールの形状を工夫し、自然なランニングフォームを損なわないように設計されています。
代表的なスタビリティモデルとしてはゲルカヤノ(Asics)、ウエーブライダー(Mizuno)、インフィニティラン(Nike)などが挙げられます。
クッション性
クッション性は怪我の防止だけでなく、足への衝撃を吸収することで疲労を軽減するため、継続して質の高いトレーニングを行うことにも役立ちます。
ジョギングのように走行距離を積むためのトレーニングであれば、シューズの厚さは最低でも30mmは欲しいところです。
クッション性に特化したクッショニングモデルとしては、ゲルニンバス(Asics)、ウエーブスカイ(Mizuno)、インヴィンシブル(Nike)などが挙げられます。
また、クッション性と安定性のバランスが取れたシューズはニュートラルモデルと呼ばれ、安定性のサポートがそこまで必要でない場合に適しています。
代表的なニュートラルモデルとしてはペガサス(Nike)、ノヴァブラスト(Asics)、Fresh Foam 1080(New Balance)などが挙げられます。
反発力
ランニングシューズの反発力は、主にフォーム材(ミッドソール)の厚さと素材で決まります。
メーカーは最も反発力が高いフォーム材をレーシング/トレーニングモデルに採用しますが、基本的にこれらのシューズは価格が高くなります。
反発力が高いフォーム材としては、ZoomX(Nike)、FF Blast Turbo(Asics)、Lightstrike Pro(Adidas)などが挙げられます。
レースや強度の高いトレーニングを行う場合は、このような反発力の高いフォーム材を使用したシューズを選ぶことをおすすめします。
アシックス最速のメタスピードスカイ+/エッジ+はミッドソールにFF Blast Turboを採用した厚底カーボンシューズです。
定価は27,500円ですが、最速モデルとしては比較的安く入手できます(Amazonよりも楽天市場の方が安いことが多いです)。
軽量性
先ほど反発力が高いフォーム材を紹介しましたが、これらは上級者向けのシューズに採用され、同時に軽量であることが多いです。
軽量かつ高反発であるためレースでタイムを出すには必須ですが、耐久性が犠牲になるためジョギングで使うにはコストパーフォーマンスが悪いです。
また、ソールを薄くすることで重量を落とすこともできますが、この場合はクッション性と反発力が犠牲になります。
メーカーはシューズの重量を27.0cmを代表として記載することが多いですが、ジョギング用としては250g前後で軽量な部類となります。
軽量なジョギングシューズとしては、クリフトン(HOKA)、アディゼロジャパン(Adidas)、エボライドスピード(Asics)などが挙げられます。
GPSランニングウォッチ
GPSランニングウォッチはペースが分かるのはもちろんのこと、モデルによっては日々のトレーニングを記録したり、トレーニングの分析やヘルスケアに役立てることもできます。
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バッテリー容量
GPSランニングウォッチを選ぶ際に必ず見ておくべき項目は、「GPS使用時」のバッテリー稼働時間です。
例えば、ガーミンはエントリーモデルのForeAthlete 55(¥32,000)でも20時間持続しますが、アップルウォッチは容量の大きいUltra 2(¥128,000)でも12時間しか持続しません。
毎日充電することが面倒がなければアップルウォッチのようなスマートウォッチでも良い気がしますが、ランニング用と考えると機能が多すぎて価格が高すぎます。
このため、ランニングのためにGPSウォッチを買うなら、スマートウォッチではなく、ガーミンなどランニングに特化したウォッチを選ぶべきです。
トレーニング分析機能
GPSランニングウォッチには基本的に光学式心拍計が搭載されていますが、これによりトレーニング効果を分析することがてきます。
具体的には、ペース・心拍数からトレーニング負荷を数値化し、さらに睡眠状態と合わせて、現在のコンディションを推測します。
これにより、短期的な負荷や疲労状態を把握することができ、さらにオーバーワークの防止にも役立てることができます。
ガーミンではミドルレンジ以上のモデル(Forerunner 265など)にはトレーニング分析機能が搭載されています。
ガーミンのトレーニング分析機能については以下の記事で詳しくまとめているので参考にしてください。
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