【最新版じゃなくてもOK!】低価格&高性能なランニングシューズ旧モデルを紹介
ランニングシューズは最新モデルだからといって、全てのランナーにとって良いアップデートになったとは限りません。
旧モデルの方が好みのライド感だったり、厚底化されて重くなったり、性能はほとんど変わらずに値上げされることもあります。
そこで本記事では、型落ちして安くなったシューズの中で、後継モデルと比較しても性能が同等以上のものをピックアップして紹介します。
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旧モデルでも良い場面
ランニングシューズを購入する際は最新モデルが欲しくなってしまいますが、これから紹介する場面では旧モデルでも良いことがあります。
アッパーのみ変更
ペガサス40はアッパーの変更のみだが、2,200円値上がりした
例えばナイキの代表モデルであるペガサスは毎年新作が発売されますが、大幅アップデートとマイナーチェンジを交互に繰り返しています。
マイナーチェンジの年はアッパーのみの変更となることが多く、大抵は快適性や通気性の向上が効果と記載されます。
ただし、ソールが変更されない限りは性能・ライド感が大きく変わることは基本的にありません。
アッパーの変更のみで値上げされることもありますが、性能差に対して値上げが見合わないこともあるので、このような場合は旧モデルで良いと感じます。
また、アッパーの変更によって快適性が向上したとしても重量が増すこともあるので、軽さ重視の方にとっては価格が同じでも旧モデルの方が合うこともあります。
厚底化されて重量増加
クラウドモンスター2は厚底化の影響で、重量は15g増加した
クッション性・反発力を高めるためにソールが厚底化されることがありますが、これによって重量が増してしまうことがあります。
例えばオンの代表モデルであるクラウドモンスター2は、前作から約2mm厚くなりましたが、その代わり重量は15g増加しています。
またインフィニティラン4(Nike)は、約6mmの厚底化により20g増量し、322g(27.0cm)とランニングシューズ最重量ともいえる部類になってしまいました。
決してスピードを出すシューズではないものの、私はジョギング用途でも重く感じ、旧モデルでも問題ないかなと感じました。
軽量化が必ずしも良いとはいえませんが、「そこまで厚くゴツくしなくても...」と思うことはよくあります。
また厚底化により重量が増加しなくても、接地感や沈み込みに違和感を覚え、シンプルな旧モデルを選ぶこともあります。
ミッドソールの材質変更
ミッドソールは性能・ライド感に直結する部分なので、大幅に良くなることもあれば、当然その逆もあり得ます。
ミッドソールの変更で真っ先に思い浮かぶのはペガサスターボNN(Nike)で、リサイクル素材が使用されたことで旧モデルよりもバウンス感が減少してしまいました。
他にもアディゼロジャパンは、6代目へのアップデートでBoostからLightstrike 1.0になりましたが、ソフトなライド感が硬めの接地感へと変わりました(現在は柔らかく戻っています)。
Nike, New Balanceなど、メーカーによってはミッドソールの名称が同じでも、シューズによって硬度・反発力が調整されることがあるので、購入前に確認しても良いと思います(本サイトのレビューではこのあたりを記載するようにしています!)。
一方でアシックスは、FF Blast, FF Blast Plus, FF Blast Max, FF Turbo, FF Turbo Plusといったように細かく名称が分かれているので、購入前からライド感がほとんど予測できてありがたいです。
低価格&高性能な旧モデル紹介
S4 (Asics)
- 定価(税込):¥22,000
- 重量:240g(27.0cm)
- 厚さ:39mm
- ドロップ:6mm
- ミッドソール:FF Turbo + FlyteFoam + Carbon Plate
- 主な使い道:ロードレース・マラソン(サブ3〜サブ4)、インターバル、テンポ走、ロング走、ジョギング(速め)
- 後継モデル:S4+ YOGIRI
- 紹介理由:バウンス感の減少(安定性は向上)
S4+ YOGIRIではミッドソール上層が、より反発力に優れたFF Turbo Plusに変更されています。
ただし、実際に履いてみると硬めで安定感が増しており、S4の方がバウンス感がありサブ3寄りの性能に感じました。
安定感を求める方はS4+ YOGIRIの方が合うと思いますが、バウンス感を求めるならS4でも良いと思います。
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エボライドスピード (Asics)
- 定価(税込):¥13,200
- 重量:229g(27.0cm)
- 厚さ:35.5mm
- ドロップ:5mm
- ミッドソール:FF Blast
- 主な使い道:ジョギング、ロング走、ロードレース・マラソン(サブ3~サブ5)、スピード練習
- 後継モデル:エボライドスピード2
- 紹介理由:マイナーチェンジ、値上げ
エボライドスピードは軽量で程良いクッションがあり、様々な場面で活躍する万能なシューズです。
私はアシックスのジョギング用シューズではノヴァブラストが好みですが、スピード用途も考慮した全体的な性能ではエボライドスピードが最も合っていると感じます。
エボライドスピード2ではアッパーが柔らかくなり、またソールの微調整がありましたが、大きな変化ではないので安ければ初代モデルでも良いと思います。
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ライトレーサー4 (Asics)
- 定価(税込):¥9,350
- 重量:225g(27.0cm)
- 厚さ:28mm
- ドロップ:10mm
- ミッドソール:FF Propel
- 主な使い道:部活用、アップ用、通学、体育、ジョギング、スピード練習(〜中強度)
- 後継モデル:ライトレーサー5
- 紹介理由:マイナーチェンジ、値上げ
ライトレーサーといえば部活用の定番モデルですが、ソールは変わらずアッパーのみの変更が続いています。
このためライトレーサー4,5の違いはほとんどなく、安ければライトレーサー4がおすすめです。
ペガサス39 (Nike)
- 定価(税込):¥14,300
- 重量:266g(27.0cm)
- 厚さ:31mm
- ドロップ:10mm
- ミッドソール:React + Zoom Air×2
- 主な使い道:ジョギング、ロング走、スピード練習(軽め)、ロードレース・マラソン(サブ4〜完走)、タウンユース
- 後継モデル:ペガサス40
- 紹介理由:重量増加、値上げ
ナイキの代表モデルともいえるペガサスは総合的にバランスの取れた良いシューズですが、私は重さが気になることがあります。
2モデル先のペガサス41ではリアクトXが採用されたことで反発力が増しましたが、厚底化により重量は増しています。
ここ数年のモデルではペガサス39が軽量で、比較的シンプルなライド感で良いなら安く済むのでおすすめです。
ライバルフライ3 (Nike)
- 定価(税込):¥9,350
- 重量:240g(27.0cm)
- 厚さ:28mm
- ドロップ:8mm
- ミッドソール:Cushlon 2.0 + Air Zoom Unit
- 主な使い道:ジョギング、スピード練習、ウォームアップ、部活、通学、3km〜ハーフマラソン
- 後継モデル:ライバルフライ4
- 紹介理由:接地感の減少、値上げ
軽量でシンプルなスピードモデルです。安くて用途が広く、コストパフォーマンスに優れています。
ライバルフライ4ではソールがより柔らかいクシュロン3.0となり、さらに3.5mm厚くなったことで、クッション性が向上して中長距離選手も使いやすくなりました(私は4代目が好みです)。
ただし、接地感を重視する短距離選手にとっては、薄いライバルフライ3の方が合っていることもあります。
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アディゼロタクミセン9 (Adidas)
- 定価(税込):¥20,900
- 重量:180g(27.0cm)
- 厚さ:33mm
- ドロップ:6mm
- ミッドソール:Lightstrike Pro + Energy Rods + Nylon and Carbon Plate
- 主な使い道:高速レース、駅伝、インターバル、レペティション
- 後継モデル:アディゼロタクミセン10
- 紹介理由:ライド感の変化、重量増加、値上げ
タクミセン10ではエナジーロッドが一体となったことで推進力は増しましたが、曲げ剛性が高くなりました。
ライド感が変わったことで好みは分かれているようで、例えば初フルマラソン日本記録を樹立した平林選手(國學院大)はずっとタクミセン9を履き続けています。
Fresh Foam X 1080v13 (New Balance)
- 定価(税込):¥18,700
- 重量:265g(27.0cm)
- 厚さ:38mm
- ドロップ:6mm
- ミッドソール:Fresh Foam X
- 主な使い道:ジョギング、ロング走、ロードレース・マラソン(サブ4〜完走)、リカバリー、ウォーキング、タウンユース
- 後継モデル:Fresh Foam X 1080v14
- 紹介理由:重量増加、値上げ
1080はバージョン13で大幅にアップデートされ、厚底化でふかふかになりつつも、重量が大幅に削減されました。
ただし一気にライド感が変わり過ぎたこともあり、バージョン14では重量増加を犠牲に安定感が高く調整されました。
安定感を求めるならバージョン14がおすすめですが、軽さ・ふかふか感を求めるならバージョン13でも良いと思います。
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クラウドモンスター (On)
- 定価(税込):¥20,680
- 重量:280g(27.0cm)
- 厚さ:35mm
- ドロップ:6mm
- ミッドソール:Helion SF + Nylon Plate
- 主な使い道:ジョギング、ロング走、ロードレース。マラソン(サブ4〜完走)、軽めのスピード練習、ウォーキング
- 後継モデル:クラウドモンスター2
- 紹介理由:重量増加、値上げ
クラウドモンスターといえばOnを代表するようなモデルで、強いバウンス感により様々な用途に対応します。
クラウドモンスター2では典型的な厚底化のアップデートとなりましたが、元々軽くない重量がさらに増したため、初代モデルを好む方も多いです。
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ウエーブライダー27 (Mizuno)
- 定価(税込):¥14,850
- 重量:280g(27.0cm)
- 厚さ:38.5mm
- ドロップ:12mm
- ミッドソール:Mizuno Energy + Pebax Plate
- 主な使い道:ジョギング、ロング走、ロードレース・マラソン(サブ4.5〜完走)、ウォーキング
- 後継モデル:ウエーブライダー28
- 紹介理由:値上げ
ウエーブライダーは主に初心者をターゲットにしたデイリートレーナーです。
ウエーブライダー28では新たにミズノエナジーNXTという柔らかい素材が後足部下側に配置されましたが、ライド感は大きく変わっていない印象です。
定価は1,650円も上がってしまったので、安く済ませたいならウエーブライダー27でも問題ないと思います。
ゴーストマックス (Brooks)
- 定価(税込):¥22,000
- 重量:280g(27.0cm)
- 厚さ:39mm
- ドロップ:6mm
- ミッドソール:DNA LOFT v2
- 主な使い道:ジョギング、ロング走、ロードレース・マラソン(サブ5〜完走)、ウォーキング、タウンユース
- 後継モデル:ゴーストマックス2
- 紹介理由:重量増加
ゴーストマックスは高いクッション性を備えつつも重すぎない点が私は好きでしたが、2代目では重量が300gを超えてしまいました。
ペースを上げるシューズではないので重量増加はそこまで問題にならないものの、型落ちで安くなっているなら初代モデルも良い選択肢かなと思います。
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ディヴィエイトニトロ2 (Puma)
- 定価(税込):¥22,000
- 重量:256g(27.0cm)
- 厚さ:37mm
- ドロップ:6mm
- ミッドソール:Nitro Foam Elite + Nitro Foam + Carbon Plate
- 主な使い道:ロードレース・マラソン(サブ3.5~サブ5)、インターバル、LT走、ロング走、ジョギング
- 後継モデル:ディヴィエイトニトロ3
- 紹介理由:重量増加
サブ4前後のランナーをターゲットにしたレース・トレーニングモデルです。
カーボンプレートが内蔵されていますが、クセがなく履きやすいのが特徴です。
3代目では厚底化されてクッション・反発力が向上したものの、重量は10gほど増加しています。