【Garmin】Forerunner 165 評価│55、265とのスペック・機能の違いを比較! – Unattached Runner
ランニングシューズ 特設ページ ガーミン スペック比較

【Garmin】Forerunner 165 評価│55、265とのスペック・機能の違いを比較!

Forerunner 165 vs 55 vs 265

商品画像の引用元:garmin.co.jp

 ガーミンのエントリーモデルであるForerunner 165/165 Music(以下、FR165/FR165 Music)が2024年2月29日に発売されました。

 旧モデルにあたるForeAthlete 55や、ミッドレンジモデルのForerunner 265との違いが気になっている方も多いと思うので、スペック・機能を比較しながら紹介します。

商品概要

Forerunner 165 カラー

商品画像の引用元:garmin.co.jp

  • 発売日:2024/2/29
  • 定価(税込):¥39,800 / ¥44,800(Music)
  • 重量:39g
  • バッテリー(通常時):11日間
  • バッテリー(GPS):19時間
  • 旧モデル:ForeAthlete 55
  • 上位モデル:Forerunner 265

 従来ガーミンのエントリーモデルは末尾が2桁の数字が割り当てられており、35j→45→55とモデルチェンジしていました。

 しかし今作では100番台の165が割り当てられ、エントリーモデルながらスペック面・機能面で1段階レベルアップしました。

 モデル名に関してFortleAthleteからForerunnerに変更され、これにより現行モデルは全てForerunnerに統一されました(名称変更のみで大きな意味はありません)。

 カラーは通常モデル(Music非対応)がBlack Gray(ブラックグレー)・ White Gray(ホワイトグレー)の2色、MusicモデルはこれにTurquoise(ターコイズ)・Berry(ベリー)加えた4色です。

ForeAthlete 55との違い

スペック

FR165 FA55
定価(税込) ¥39,800/ ¥44,800(Music) ¥32,000
重量 39g 37g
ディスプレイ直径 30.4mm 26.3mm
ディスプレイ方式 AMOLED(有機EL) MIP(液晶)
解像度 390×390 px 208×208 px
バッテリー(通常時) 11日 14日
バッテリー(GPS時) 19時間 20時間
気圧高度計 ×

 定価はFR165が39,800円とギリギリ4万円を切りましたが、旧モデルのFA55よりも7,800円高くなりました。

 FR165 Musicの定価は44,800円と通常モデルよりも5,000円高いですが、音楽機能を搭載したモデルの中では最も安いです。

 今まで音楽機能を搭載していたモデルはミッドレンジモデルの200番台以上のみだったので、音楽を聞きたい場合に限っては価格を抑えることができるようになりました。

 今回の一番のアップデートは画面が液晶よりも鮮やかなAMOLEDとなった点です。さらにディスプレイが大きく解像度も高くなり、視認性は大幅に向上しました。

 液晶からAMOLEDの変更で他のモデルはバッテリー稼働時間が短くなりましたが、FR165はGPS使用時で19時間とほとんど変わっていないことがポイントです。

 トレーニング量が極端に多くなければ充電の頻度は1週間に1,2回で済むため、バッテリーに関しては気にならない方が多いと思います。

関連記事
【Garmin】ForeAthlete 55 レビュー│人気ナンバーワンの理由は?

【Garmin】ForeAthlete 55 レビュー│人気ナンバーワンの理由は?

ガーミンのGPSランニングウォッチのエントリーモデルであるForeAthlete 55の機能・特徴を解説します。旧モデルの35J・45や上位モデルの255との比較も行います。

トレーニング機能

Forerunner 165 トレーニング機能

商品画像の引用元:garmin.co.jp
左上から、トレーニング効果・レースウィジェット・HRVステータス・モーニングレポート・ランニングダイナミクス・ランニングパワー

FR165 FA55
トレーニング効果 ×
レースウィジェット ×
HRVステータス ×
モーニングレポート ×
ランニングダイナミクス ×
ランニングパワー ×
おすすめワークアウト
心拍ゾーン
VO2max
リカバリータイム
予想タイム

 FA55ではトレーニングに関する機能が心拍ゾーン・VO2maxなど最低限に抑えられていましたが、FR165では数機能追加されました。

 トレーニング効果は、ワークアウト中・後に有酸素・無酸素運動の効果を0〜5までの数値で評価します。上限の5まで到達するとオーバーワークと判断されているため、トレーニング量の調整にも役立ちます。

 レースウィジェットではカレンダーにレースを登録することで、当日までの日数・天気・予想タイムが表示されます。また、登録したレースをターゲットにおすすめワークアウトが最適化されます。

 HRVステータスでは睡眠中の心拍変動を測定し、過去の測定値と比較することで疲労状態を判定します。活用のためには約3週間睡眠中にウォッチを装着する必要があります。

 モーニングレポートは、天気・睡眠スコア・HRVステータスなどを毎朝ディスプレイに表示してくれる機能です。

 ランニングダイナミクスはピッチ・上下動・接地時間・歩幅・上下動比(上下動/歩幅)を測定できる機能です。FA55はピッチのみだったので、FR165で測定項目が増えました。

 ランニングパワーではスピード・傾斜・風速などを元に推進力(W)を算出します。心拍数と相関がありますが、ランニングパワーは自身の疲労状態に左右されません

健康モニタリング・ライフログ

Forerunner 165 健康モニタリング・ライフログ

商品画像の引用元:garmin.co.jp
左から、睡眠モニタリング・昼寝検出・血中酸素トラッキング(右2つは別モデル)

FR165 FA55
睡眠スコア ×
昼寝検出 ×
血中酸素トラッキング ×
ステップ数
週間運動量
ストレスレベル計測
Body Battery

 健康モニタリング・ライフログでは、睡眠に関する機能が追加されました。FA55でも睡眠データは取得可能でしたが、FR165では睡眠スコアが表示されるようになりました。

 睡眠スコアでは睡眠時間・ストレスレベル・睡眠段階のバランスなどを考慮し、100点満点で睡眠の質を評価します。

 さらに昼寝検出も可能となり、ストレスレベルやBody Batteryがより正確に測定できるようになりました。

 血中酸素濃度は疲労状態や高度に影響を受け、95%以上が理想的な値とされています。血中酸素トラッキングでは睡眠中も含めモニターすることができます(バッテリー消費は速くなります)。

デイリースマート

Forerunner 165 デイリースマート

商品画像の引用元:garmin.co.jp
左から、音楽機能・Suica・スマホ通知機能

FR165 FA55
音楽機能 Musicモデルのみ ×
Suica ×
タッチパネル ×
スマホ通知機能

 FA55ではデイリースマート機能は最小限でしたが、FR165ではSuicaに対応し、Musicモデルは音楽機能を搭載しています。

 エントリーモデルとしては初めて音楽機能を搭載したので、音楽機能が必要な方は選択肢の幅が広がりました。

 タッチパネルも搭載されましたが、タッチパネルは主に地図機能で活躍するので、FR165では使う機会は少ないと思います。

Forerunner 265との違い

 上位モデルのFR265/FR265Sとのスペック比較表を以下に示します。FR265Sは、FR265のコンパクトモデルです。

FR165 FR265 FR265S
定価(税込) ¥39,800/ ¥44,800(Music) ¥62,800 ¥60,800
重量 39g 47g 39g
ディスプレイ直径 30.4mm 32.5mm 28.1mm
バッテリー(通常時) 11日 13日 15日
バッテリー(GPS時) 19時間 20時間 24時間

 いずれもディスプレイはAMOLEDで、解像度は大きくは変わらないため比較表には記載していません。

 従来ミッドレンジモデル(200番台)はバッテリーの長さに利点がありましたが、今作ではどちらも20時間前後とほとんど変わりません。

 バッテリーの長さを求めるなら旧モデルのFR255がおすすめです。GPS使用時で10時間長く、定価は10,000円安くなります(ただし画面は液晶です)。

 重量に関してはFR165とFR265Sが同等で、軽さと安さを求めるならFR165が適しています。

 このようにスペックは大きく変わらないため、機能面で約2万円の価格差がついていると考えて良いと思います。

 FR265のみに搭載されているランニングに関する機能は以下の通りです。リストに記載していませんが、FR265に音楽非対応モデルはありません。

  • パフォーマンスコンディション
  • トレーニングステータス
  • トレーニング負荷/負荷バランス
  • トレーニングレディネス
  • マルチGNSSマルチバンド
  • トライアスロン、アウトドア

 FR265はFR165に比べてトレーニング機能が充実しており、トレーニング量・バランスの調整などに役立ちます。

 例えば、トレーニング負荷バランスではトレーニングを低強度有酸素・高強度有酸素・無酸素の3種類に自動で分類し、どれが不足・過剰であるかを把握することができます。

 トレーニングのバランスはパフォーマンスを高めるために重要であるため、レースに向けて効率良くトレーニングを進めたい方におすすめです。

 マルチGNSSマルチバンドはバッテリー消費が速くなるものの、ガーミンで最も精度が高いGPS信号の受信手段です。

関連記事
【全7項目】ガーミンのトレーニングステータスの見方と活用方法を解説

【全7項目】ガーミンのトレーニングステータスの見方と活用方法を解説

ガーミンのトレーニングステータスには負荷比・VO2max・HRVステータスなど様々な指標があります。本記事では、各項目の見方や活用方法を解説します。

【Garmin】Forerunner 265 レビュー│255、55との違いは?

【Garmin】Forerunner 265 レビュー│255、55との違いは?

ガーミンのミドルレンジモデルであるForerunner 265のスペック・機能を、旧モデルの255/255Sや、エントリーモデルの55と比較しながら解説します。

まとめ(どのモデルがおすすめ?)

 まず、FR165・FA55を比較する際に特に確認しておくべき点を以下に示します。

  • 定価はFA55の方が7,800円安い
  • ディスプレイはFR165がAMOLED、FA55が液晶
  • FR165 Musicのみ音楽機能を搭載
  • FR165はSuicaに対応

 一番の変更点はディスプレイがAMOLEDになったことで、かつ大きくなったことが価格に大きく反映されていると感じます。

 次に、FR165・FR265を比較する際に特に確認しておくべき点を以下に示します。

  • FR265は音楽対応モデルのみ
  • FR165 MusicはFR265よりも16,000円安い
  • FR265はトレーニング機能が充実している
  • バッテリーは旧モデルのFR255の方が長い

 音楽機能・トレーニング機能の有無で決める方が多いと思います。AmazonのランキングではFR165の方が順位が上なので、価格を重視している方が多いと考えられます。