【Asics】マジックスピード3 レビュー│FF Blast+を全面に搭載したスピードモデル
アシックスのサブ3〜サブ4向けのトレーニング/レース用モデルであるマジックスピード3の特徴・使用感をレビューします。ハイパースピード3やS4との違いも解説します。
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商品概要
スペック
商品画像の引用元:asics.com
- 発売日: 2023/8/31
- 定価(税込): ¥16,500
- 重量: 220g(27.0cm), 199g(25.5cm)
- 厚さ: 36mm
- ドロップ: 7mm
- ミッドソール: FF Blast Plus + Carbon Plate
- 主な用途: ロードレース(サブ3〜サブ4)、ロングインターバル、テンポ走、ロング走、ジョギング(速め)
マジックスピード3はマラソン最速モデルのメタスピード+シリーズの次に位置する中〜上級者向けのモデルです。
アッパーにはメタスピード+シリーズと同じモーションラップアッパーが使用されています。透ける程薄く、軽量化に貢献しています。
ミッドソールにはデイリーモデルのノヴァブラスト3と同じFF Blast+が使用され、さらにフルレングスのカーボンプレートが内蔵されています。
同カテゴリー内では非常に軽量
モデル | メーカー | 重量(27.0cm) |
---|---|---|
マジックスピード3 | Asics | 220g |
ズームフライ5 | Nike | 272g |
アディゼロボストン12 | Adidas | 257g |
ウエーブリベリオンフラッシュ | Mizuno | 230g |
ディヴィエイトニトロ2 | Puma | 264g |
マッハX | HOKA | 266g |
エンドルフィンスピード3 | Saucony | 229g |
他社製品にも、マジックスピード3のように最速モデルの次に位置し、かつ厚底でプレート(または類する部材)を内蔵しているモデルは複数あります。
マジックスピード3はこのカテゴリー内では非常に軽量で、例えばズームフライ5と比較すると50g以上軽いです。
このためスピードの出しやすさでは他のモデルよりも優れていて、どちらかというとレース寄りの性能があるといえます。
ジョギングでの使用感
アシックスラン東京丸の内(ランステ)でレンタルし、皇居を2周してきました。サイズ感はやや小さく感じたため、迷ったらハーフアップで良いと思います。
FF Blast Plusを全面搭載ということで弾力感を期待していましたが、カーボンプレートの影響なのか想像より硬めの感触で、ロッカー形状で転がる感覚の方が強いです。
前作のマジックスピード2よりは柔らかいですが、メタスピード+やノヴァブラスト3を想像していると硬く感じると思います。
ただしペースを上げるにつれてフォーム材の圧縮が感じられ、おおよそキロ5よりも速いペースから高い反発力を得られるようになりました。
今回は平均4'19"/kmペースでしたが、キロ4(4'00"/km)くらいまでであれば簡単に上げることができそうです。
スピード練習で使うなら速くても3分半ペースくらいまでで、これよりも速ければメタスピード+シリーズがおすすめです。
逆にジョギング用途がメインであれば、クッションが効いているノヴァブラスト3の方が適していると思います。
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マジックスピード2との違い
商品画像の引用元:asics.com
マジックスピード2では安定性を高めるために下層にFlyteFoamを配置していましたが、マジックスピード3では全面FF Blast Plusになりました。
これにより反発力が向上しましたが、乗り心地は少し柔らかくなった程度で安定性が大きく低下した印象は受けません。
アッパーはモーションラップアッパーが採用されたことで20g軽量化され、サブ3レベルのレーシングモデルと同等の軽さになりました。
このように性能が高くなり対象レベルが若干引き上げられた印象ですが、定価が据え置きであるのは注目すべき点だと思います。
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S4(エスフォー)との違い
商品画像の引用元:asics.com
マジックスピードもS4も厚底でカーボンプレートが内蔵されていて、ドロップも7mmと6mmでほぼ同じです。
大きな違いはミッドソールで、S4の上層には最速モデルのメタスピード+と同じFF Blast Turboが使用されています。
FF Blast Turboはアシックスのフォーム材で最上位の位置付けのため、S4の方がスペックが高いと考えて良く、価格差にも表れています。
レースでタイムを狙うならS4の方がおすすめですが、トレーニング用として価格を抑えたいならマジックスピード3が選択肢になります。
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ハイパースピード3との違い
商品画像の引用元:asics.com
マジックスピードとハイパースピードは横並びで比較されることがありますが、実際のところは異なる部分が多く、別のカテゴリーと考えても良いと思います。
マジックスピード3はメタスピード+シリーズに似ていて、反発力・クッション性に優れたフォーム材(FF Blast Plus)を使用し、カーボンプレートを内蔵したレース/トレーニングモデルです。
ハイパースピード3もこれらのレーシングモデルのソール形状を引き継いではいますが、ミッドソールにはやや硬めのFlyteFoamを使用し、プレートは内蔵されていません。
ただし重量は非常に軽くてスピードが出しやすいため、ターサーやライトレーサーに近いモデルだと考えても良いと思います。
定価は10,000円を切っていてコスパが高く、幅広いトレーニングに対応できるため部活生にもおすすめできるモデルです。
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まとめ
マジックスピード3の特徴・使用感をまとめると以下のようになります。
- メタスピード+の次に位置するレース/トレーニングモデル
- FF Blast Plusを全面に採用し、反発力が向上
- 20g軽量化され、スピードが出しやすくなった
- 3分半ペースまでのスピード練習に対応できそう