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【Onitsuka Tiger】Mexico 66 SD GTX をランニングシューズっぽくレビュー

Mexico 66 SD GTX レビュー

 アシックスのランニングシューズは何足も持っていますが、今回初めてオニツカタイガーブランドのスニーカーを購入しました。

 購入したのは「Mexico 66 SD GTX」で、アイコンモデルのMexico 66よりもやや厚底で、かつ防水仕様のシューズです。

 本サイトではランニングに関する記事を書いているので、ランニングシューズのようにレビューしていこうと思います。

シューズまとめ記事のリンク

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Mexico 66 SD GTX基本情報

Mexico 66 SD GTX メインビュー
  • 発売時期:2021年1月
  • 定価(税込):¥26,400 (通常版¥18,700)
  • 重量:273g(25.5cm)
  • 厚さ:26mm
  • ミッドソール:AmpliFoam
  • カテゴリー:ライフスタイル
  • 主な用途:タウンユース、通勤・通学、ウォーキング
メリット
  • 完全なブラックではなく汎用性が高い
  • 絶妙なクッション
  • 防水スニーカーとしては軽量
  • 着脱が容易
デメリット
  • 防水仕様のためアッパーは硬め
  • 通常版よりも高価

Mexico 66 SD GTXの特徴

Mexico 66シリーズについて

Mexico 66 SD GTX 購入写真

 初めてのオニツカタイガーだったのでまずはアイコンモデルである「Mexico 66 (メキシコ66)」シリーズから選ぶことにしました。

 シューズを購入する際は、どのようなシリーズに属していて、その中でもどのような立ち位置・特徴なのかを調べるようにしているため、まずは一通りのモデルに目を通してみました。

Mexico 66シリーズ
  • Mexico 66:スタンダードモデル
  • SD:現代風に再構築
  • SLIP-ON:スリッポン
  • PARATY:スリッポン+かかとを踏める
  • SABOT:サンダル風
  • Deluxe:日本製・高級

 これでも全部は網羅できていません。基本的には薄底ソールで、そこから各モデルの特徴が付与されています。

 ランナーあるあるで長時間歩く(気づいたら歩いている)ことが多いので、ホールドが弱いSLIP-ON・PARARY・SABOTといったモデルは選択肢から外しました。

 初めてだったので1番人気のスタンダードモデルは外せないと考えていましたが、履き比べてみた結果SDを選択しました。

 ちなみに、他のシリーズでは陸上スパイクをルーツに持つSERRANO(セラーノ)や、発売されたばかりの厚底モデルのTIGRUN(ティグラン)が気になっていました。

▼陸上スパイクが元となったSERRANO (楽天市場では1番人気でした)

 ただ、搭載技術やソール構造で性能が想像しやすいランニングシューズと違って、スニーカーはデザイン・方向性・履き心地に細かな違いがありそうで、実際に履いてみないとわからない部分も多い気がしました。

 (既に他のモデルも履きたい欲に駆られてしまっているので、2足目もどこかのタイミングでレビューできたらと思っています。)

通常版よりも厚底なソール

 今回購入したSDですが、調べてみると「Super Deluxe (スーパーデラックス)」の頭文字を取っているそうです。

 ちなみに、「Mexico 66 Deluxe」というSuperがないモデルがありますが、こちらは日本製で定価が3万円を超えており、SuperがないのにSDよりも高級の位置づけです(分かりにくい、、、)。

 公式サイトには、Mexico 66 SDは「通常版を再構築したアイテム」との記載がありますが、比較してみると確かにアッパーからアウトソールまで若干の違いがあります。

Mexico 66 SD GTX AmpliFoam

 その中でも最も分かりやすいのがミッドソールで、通常版にはないフォームが後足部上側に配置されています。

 これは「AmpliFoam (アンプリフォーム)」と呼ばれる周りよりも柔らかいフォームで、通常版には配置されていません。

 ちなみに、ランニングシューズは「FlyteFoam (フライトフォーム)」系が大半で、反発力が高いフォームが多く揃っています。

 AmpliFoamは純粋なクッション材で反発力は高くないイメージなので、反発力がさほど必要ないスニーカーには履き心地を重視して採用されていそうです。

 AmpliFoamは触ってみると、クッションモデルのノヴァブラスト5に使用されているFF Blast Maxくらい柔らかさを感じます。

 大半のスニーカーはカチカチのソールを採用しているイメージなので、ここまで柔らかいフォームを使っているのは珍しいと思います。

▼通常モデルはこんな感じです。「イエロー/ブラック」が1番人気です。

使用感レビュー

完全なブラックではないのが良い

 通勤用としても履けるシューズを探していたので、オールブラックのデザインがあるモデルから探していました。

 調べてみるとMexico 66 (¥15,400)・Mexico 66 SD GTX (¥26,400)にはあるものの、防水仕様ではないMexico 66 SDにはありません。。。

 値段がだいぶ変わるので迷いましたが、SDの方が欲しく、ちょうど雨の日用シューズを持っていなかったのが決め手になりました。

Mexico 66 SD GTX 青みのあるブラック

 カラーは「GRAPHITE GREY/CARRIER GREY」とされていますが、グレーというよりはブラックで、完全なブラックな感じもしません。

 光沢があるため光の当たり方で色合いが変化し、青みがかって見えることもあります

Mexico 66 SD GTXとクラウド5WP

 Onのブラックの防水シューズ(クラウド5WP)と比較してみましたが、同じブラックでも並べてみるど全然違います。

 (Onのシューズは独特の形状だから良いものの)真っ黒だったら革靴のようにも見えるので、少し色味があることで存在感が感じられるのが良いです。

スペック・防水性能

 ランニングシューズのようにスペックをチェックしていきます。

Mexico 66 SD GTX 重量左
Mexico 66 SD GTX 重量右

左右にスライド可能です。

 まず重量(25.5cm)は、左足が272g、右足が273gでした。たまたまかもしれませんが、ほぼ同じで品質が高いです。

 基準となる27.0cmでは300g前後になるかなと思います。GTXでなければもう少し軽いかもしれません。

 ランニングシューズでもクッション・サポート系のモデルは300gを超えることはあり、例えば初心者の定番モデルであるゲルカヤノ32も300g(27.0cm)あります。

 そもそも防水アッパーを備えたシューズは基本的に重くなるので、総合的に考えればかなり軽いと考えて良いと思います。

Mexico 66 SD GTX ソール厚さ

 次に後足部の厚さに関して、軽量だったので20mm前後の薄底ソールを想像していましたが、実測で26mmありました。公認トラックでは使用できません。

 おおよそ、インソールが5.5mm、AmpliFoamが10.5mm、そのしたの硬めのフォームが5mm、アウトソール(ラバー)が5mmくらいでした。

 この値から考えると、AmpliFoamがない通常モデルは20mm前後になりそうです。

 厚さ26mmはランニングシューズでいえばターサーRP・ライトレーサーといったスピードモデルと同じか少し薄いくらいの厚さで、通常モデルより厚いとはいえ薄底ソールには変わりないといえます。

Mexico 66 SD GTX 防水性能

 ゴアテックスを採用しているため防水性能は安心レベルで、通常の雨程度なら蒸れることもありません。

 ローカットなので土砂降りだったら広い履き口から侵入してきますが、大半の場面では問題ないと思います。

サイズ感・履き心地

Mexico 66 SD GTX サイズ感

 サイズ感は気持ち小さいくらいでしたが、普段履いているアシックスのランニングシューズと同じサイズを選択しました。

 特に前足部が狭めだったので0.5cm上げるか迷いましたが、上げたら上げたでかなり大きく感じました。

 防水仕様のためアッパーは硬めで、かかとを大きく上げると折れるような形となり、この部分が指の付け根あたりに当たります。

 なので、少しでも窮屈感を避けたいのであれば0.5cm上げた方が良いと思います。

Mexico 66 SD GTX 広めの履き口

 逆に履き口は広めで、ランニングシューズに慣れているので着脱しやすいだけで嬉しさがあります。

 ただ靴ひもを緩めすぎるとかかとが抜けてしまうので、履きにくくならない程度の丁度良いきつさで締めると快適でした。

絶妙なクッション

Mexico 66 SD GTX 着用写真

 ランニングシューズと比較されることなどないと思いますが、クッションレベルはライトレーサーくらいに感じました。

 Mexico 66と同時に履いてみるとクッションの差は明らかで、こちらはターサーと同じくらいのクッションレベルでした。ソーティよりは柔らかいです。

 SDを選んだ1番の決め手はこのクッションの差で、走らない日でも大体10,000歩は超えるので、スタンダードモデルは押さえておきたかったものの今回は諦めました。

 かかとから接地するウォーキング時には、長時間歩くほどAmpliFoamのクッションが効いてきそうです。

 ライトレーサーと同等のクッションレベルとはいっても接地感は全く異なり、Mexico 66 SDはインソールとミッドソールの硬度の差が際立っています。

 ソール下側の硬い層の硬度を10とすると、AmpliFoamが3.5、インソールが2くらいのイメージです。

 接地した瞬間は足裏に近いインソールのクッションがダイレクトに伝わってくるのに、ソールは柔らかすぎないため安定性も感じられました

Mexico 66 SD GTX Ortholiteインソール
Mexico 66 SD GTX Ortholiteインソール2

左右にスライド可能です。

 ちなみに、インソールにはクッション・サポート系ほランニングシューズにもOrtholite(X40)が使用されています。

 家にあったダイナブラスト5(ランニングシューズ)のOrtholite(X30)インソールと比較してみましたが、厚さは全く同じでした。

 型番は違うため反発弾性(Resilience)は異なるようですが、ミッドソールと比較すればどちらも柔らかく大差はありません。

 ランニング性能は、日常生活のちょっとした場面で数回走った程度ですが、少なからずクッションがあり、重すぎないため走れないことはないです。

 ただ反発力はほとんど感じられず、硬めのアッパーはホールド力が強くないので、当然ランニングシューズとしては使うのはちょっと違います。

Mexico 66 SD GTX アウトソール

 アウトソールはメタスピードシリーズよりも細いくらいで、ベースはがしっかりしているため安定感はあるものの、走るとなるとブレてしまうかもしれません。

 魚のウロコのような意匠はグリップは強力でしたが、ランニングシューズと同じ耐久試験はしていないと思われるため、この突起が削れてしまいそうでもったいない気持ちになります。

 それでもオニツカタイガーの他のモデルと比べればランニングシューズに近いと構造だと思われ、ランニングから移行する方にとってはかなり馴染みやすいのではないかと思います。

どんな方におすすめ?

 Mexico 66 SD GTXは以下のような方におすすめできるシューズです。

こんな方におすすめ
  • 防水スニーカーの中でも軽さを優先的したい
  • ランニングシューズに近いスニーカーが良い
  • 1日に10,000歩以上歩くことが多い
  • 革靴よりも少しカジュアル寄りくらいで探している

 逆に、以下のような方には合わない可能性があります。

こんな方には不向き
  • アッパーは柔らかい方が良い
  • まずはスタンダードモデルを押さえたい(Mexico 66)