【2024最新】短距離(100m~400m)おすすめのスパイク24選!9秒台~初心者まで対応
短距離(100m〜400m)選手おすすめのスパイクを紹介します。9秒台ランナーが履いていたスパイクから、初心者の定番まで幅広く紹介します。
厚底スパイクが主流になってきたため、ソールの構成を追記しました。どのスパイクにしようか迷った際は参考にしてみてください。
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目次
- 1 短距離スパイクの選び方
- 2 中~上級者向けスパイク
- 2.1 マックスフライ2 (Nike)
- 2.2 ズームスーパーフライエリート2 (Nike)
- 2.3 アディゼロプライムSP3 (Adidas)
- 2.4 メタスピードSP (Asics)
- 2.5 ソニックスプリントエリート3 (Asics)
- 2.6 ジェットスプリント3 (Asics)
- 2.7 クロノインクスNEOジャパン (Mizuno)
- 2.8 クロノインクスジャパン (Mizuno)
- 2.9 エックスブラストNEO2 (Mizuno)
- 2.10 FuelCell SC PWR-X (New Balance)
- 2.11 FuelCell SC SD-X (New Balance)
- 2.12 エヴォスピード スプリントニトロ2 (Puma)
- 2.13 エヴォスピード 400ニトロ2 (Puma)
- 3 初~中級者向けスパイク
- 4 初心者向けスパイク(土トラック兼用)
短距離スパイクの選び方
短距離スパイクを選ぶ際に確認するポイントは、プレートの硬さとソールの傾斜です。
プレートの硬さ
プレートの硬さ | 反発力 | 脚への負担 |
---|---|---|
硬い | 大 | 大 |
柔らかい | 小 | 小 |
短距離に限らず、スパイクを選ぶうえで一番重要なのはプレートの硬さです。プレートの硬いほど反発力は大きくなりますが、脚への負担も大きくなります。
極端な例を挙げると、反発力を上げるために鉄のプレートを採用しても、誰も曲げることはできず浮いた走りになってしまいます。さらに、無理な方向に力がかかって怪我をする恐れもあります。
このような理由から、特に筋力が足りない初心者・中学生は柔軟性のあるプレートのスパイクを選ぶのがおすすめです。
ソールの傾斜
(上)ソニックスプリントエリート2 (下)ジェットスプリント2 (画像はASICS公式HPより引用)
短距離では、フォアフット接地とフラット接地という言葉を良く聞きます。
フォアフット接地はその名の通りつま先から接地する走法です。フラット接地は、足裏全体を使って走る走法です。ミッドフットに近いフォアフットみたいなイメージです。
スパイクを選ぶ際は、フォアフット走法の方は傾斜の大きいスパイク、フラット走法の方は傾斜の小さいスパイクがおすすめです。
どちらの走法が良いかというと、個人的にはフォアフット走法がおすすめです。スピードを出すには、フォアフット走法が自然なフォームとなるためです。
また、世界的に見てもフォアフット接地の選手が多いです。ウサインボルト選手の100mのスロー動画を見ましたが、かかとはほとんど接地していませんでした。
それに対して、フラット接地は接地してから前への体重移動が難しいといわれています。ただし、日本人初の9秒台を達成した桐生選手はフラット接地を意識しているようで、選手によってはフラット接地が合っている場合もあります。
中~上級者向けスパイク
プレートが硬く、反発力が大きいスパイクを紹介します。
マックスフライ2 (Nike)
商品画像の引用元:nike.com
- 定価(税込):¥27,060
- 重量:176g(27.0cm)
- ピン:6本
- ソール構成:ZoomX + Air Zoom Unit + Carbon Plate + Pebax Plate(Outsole)
前足部に搭載されたAir Zoomユニットが特徴。耐久性は高くないが、爆発的な反発力が得られる。
今作ではAir Zoomユニットが広くフラットになり、また中足部中央のピンが取り除かれたことで、特にコーナーでの安定性が向上した。
ズームスーパーフライエリート2 (Nike)
商品画像の引用元:nike.com
- 定価(税込):¥18,150
- 重量:149g(27.0cm)
- ピン:8本
- ソール構成:Plastic-Based Plate(Outsole)
山縣亮太選手が9秒95の日本新を樹立したときに履いていたスパイク。小池祐貴選手、サニブラウン選手が9秒台を出したときもこのスパイクの初代モデルだった。
8本の取り外し可能なピンに加え、アウトソールの分厚いプレート裏の突起によって高いグリップ性が発揮されるようになっている。
アッパーはフライニットの進化版であるアトムニットを採用。吸水を最小限に抑え、通気性と軽量性に優れている。
アディゼロプライムSP3 (Adidas)
商品画像の引用元:shop.adidas.jp
- 定価(税込):¥29,700
- 重量:185g(27.0cm)
- ピン:6本
- ソール構成:Lightstrike Pro + EVA + Carbon/Nylon Plate(Outsole)
前足部に高反発フォーム材のLightstrike Proを配置した、フォアフット前提の厚底スパイク。
プレートはカーボン/ナイロンのブレンドで、剛性がかなり高いため曲げるにはパワーが必要。
前作との違いはアッパーのみで、フイット感・耐久性は向上したが重量は10gほど増加した。前作のSP2を好む方も多い。
メタスピードSP (Asics)
商品画像の引用元:asics.com
- 定価(税込):¥29,500
- 重量:165g(27.0cm)
- ピン:7本
- ソール構成:FF Turbo + Carbon Plate + Nylon Plate(Outsole)
アシックス初の短距離向け厚底スパイク。ミッドソールにはマラソン最速モデルと同じFF Blast Turboを使用。
カーボンプレートはミッドソール上部(インソール真下)に配置されているため、フォーム材の圧縮を感じやすく、その復元力で進む感覚が強い。
400mの選手、フラット接地を好む方、フォーム材の反発がさらに欲しい方は、中距離モデルのメタスピードMDもおすすめ。
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ソニックスプリントエリート3 (Asics)
- 定価(税込):¥28,500
- 重量:175g(27.0cm)
- ピン:7本
- ソール構成:FF Blast + CFRP Plate + Nylon Plate(Outsole)
バージョン2から大きくアップデートされ、ミッドソールにFF Blastを採用した厚底スパイク(20mmギリギリ)となり、ピンの数は4本から7本に増加。
メタスピードSPとアッパー・アウトソールはほぼ同じだが、ミッドソールがFF Blast Turboではないため下位モデルの位置付け。カーボン樹脂プレートはやや柔軟性があり、中級者にもおすすめ。
ジェットスプリント3 (Asics)
- 定価(税込):¥28,500
- 重量:170g(27.0cm)
- ピン:7本
- ソール構成:FF Blast + CFRP Plate + Nylon Plate(Outsole)
ソニックスプリントエリートと同様にFF Blastを採用した厚底スパイクに変更。ソールがフラット形状(前足部の反りが小さい)のため、足裏全体でフォーム材を圧縮することで反発力を得たい方に合っている。
ソニックスプリントエリートとの違いはソールの形状のみで、アッパー、ミッドソールの素材、ピンの数・配置は共通。
クロノインクスNEOジャパン (Mizuno)
商品画像の引用元:jpn.mizuno.com
- 定価(税込):¥36,300
- 重量:170g(27.0cm)
- ピン:7本
- ソール構成:Mizuno Energy Lite + U4ic + Carbon Sheet + Pebax Plate(Outsole)
クロノインクスの前足部に高反発材のミズノエナジーライトを配置した厚底モデル。
マラソン最速のウエーブリベリオンプロと同じ軽量なフォーム材のため、重量増加は15gに抑えられている。
スケルトンアッパーやプレートの設計構想はそのままに、さらなる反発力が得られるようになった。
クロノインクスジャパン (Mizuno)
- 定価(税込):¥30,800
- 重量:155g(27.0cm)
- ピン:8本
- ソール構成:Pebax Plate(Outsole)
1997年から続く伝統的な上級者モデル。Xシリーズの発売後も人気は衰えず、信頼性が高い。
軽量化とフィット感向上のためのスケルトンアッパーと、踵の落ち込みを防ぐ中足部のプレート形状が特徴。
中長距離ではトップランナーの大半がナイキのスパイクだが、短距離はミズノの選手も多い。
エックスブラストNEO2 (Mizuno)
- 定価(税込):¥28,600
- 重量:185g(27.0cm)
- ピン:6本
- ソール構成:Mizuno Energy Lite + EVA + Plastic-Based Plate(Outsole)
素足感覚を重視したクロノインクスと異なり、最近の流れであるエネルギーリターンを重視したモデル。
マラソン用モデルと同じミズノエナジーライトを使用し、周りを硬めのEVAフォームで覆うことで安定性も追求している。
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FuelCell SC PWR-X (New Balance)
商品画像の引用元:shop.newbalance.jp
- 定価(税込):¥29,700
- 重量:140g(27.0cm)
- ピン:8本
- ソール構成:FuelCell + Carbon Plate(Outsole)
反発力に優れたFuelCellフォームに、フルレングスのカーボンプレートを配置した構成。
カーボンプレートは前足部の硬度が相対的に低く、最大限にパワーが引き出せるように調整されている。
WAのシューズリストを見る限り、バージョン2以降はFuelCellフォームを増量した厚底スパイクとなる予定。
FuelCell SC SD-X (New Balance)
商品画像の引用元:shop.newbalance.jp
- 定価(税込):¥26,400
- 重量:150g(27.0cm)
- ピン:8本
- ソール構成:FuelCell + Carbon Plate(Outsole)
構成自体はPWR-Xと全く同じだが、多くのFuelCellフォームが使用され、カーボンプレートの硬度が低い。
PWR-Xよりもシューズの感覚に近く、フォーム材の反発力で推進力が得られ、800mまで使用可能。
エヴォスピード スプリントニトロ2 (Puma)
商品画像の引用元:jp.puma.com
- 定価(税込):¥39,600
- 重量:170g(27.0cm)
- ピン:8本
- ソール構成:Nitro Foam Elite + Carbon Plate + Pebax Plate(Outsole)
スプーン形状のカーボンプレートを内蔵し、アウトソールにはフルレングスのPebaxプレートを配置。エリート向けのスパイクの中でも、トップレベルで硬い。
前足部には高反発材のニトロフォームエリートが配置されており、使いこなせれば非常に強い反発力が得られる。
エヴォスピード 400ニトロ2 (Puma)
商品画像の引用元:jp.puma.com
- 定価(税込):¥39,600
- 重量:168g(27.0cm)
- ピン:8本
- ソール構成:Nitro Foam Elite + Carbon Plate + Pebax Plate(Outsole)
商品名の400mのみならず、ハードル種目にも適したスパイク。スプリントニトロ2とアッパーやピンの配置・本数は共通。
違いはかかとの下にもフォーム材が配置されている点で、これにより安定性が増すためコーナーでも扱いやすい。
初~中級者向けスパイク
上級者向けスパイクよりも柔軟性が高いので、脚への負担が小さいです。そのため、上級者の練習用スパイクとしてもおすすめです。
SPブレード9 (Asics)
- 定価(税込):¥23,000
- 重量:175g(27.0cm)
- ピン:8本
- ソール構成:FlyteFoam + Nylon Plate(Outsole)
中級者向けスパイクの王道。エフォートやヒートスプリントを持っている選手が、脱初心者としてステップアップの際におすすめ。
ミッドソールには長距離用のシューズにも使用されているFlyteFoamを用いた技術が使用され、クッション性と柔軟性を兼ね備えている。
女子選手はトップ選手でも柔軟性のあるプレートが合っていることが多く、福島千里選手はSPブレードで100m、200mの日本記録を樹立した。
サイバーブレード16 (Asics)
- 定価(税込):¥23,000
- 重量:175g(27.0cm)
- ピン:8本
- ソール構成:FlyteFoam + Nylon Plate(Outsole)
先程紹介したSPブレードと同じアシックスの中級者向けスパイクだが、サイバーブレードの方がやや柔軟性が高い。
固定方法も異なり、靴紐+ベルト1本で固定するSPブレードに対して、サイバーブレードはベルト3本で固定する方式を採用。
ベルト固定では細かい調整は難しいが、局所的な調整なら素早くなり、また着脱が楽になるメリットがある。
エックスブラストエリート3 (Mizuno)
- 定価(税込):¥26,400
- 重量:165g(27.0cm)
- ピン:6本
- ソール構成:Plastic-Based Plate(Outsole)
エリートモデルとはされているが、上位モデルのNEOが発売されたことと、クロノインクスがトップモデルとして根強いこともあり、事実上中級者向け(または練習用)の位置付け。
エックスブラストNEO2と異なり高反発材のミズノエナジーライトは使用されておらず、薄底スパイクの分類に入る。
エックスレーザーネクスト3 (Mizuno)
- 定価(税込):¥20,900
- 重量:160g(27.0cm)
- ピン:6本
- ソール構成:Plastic-Based Plate(Outsole)
エックスブラストエリートよりも柔軟性が高いプレートを使用した中級者向けモデル。
インサート樹脂(枝の部分)の数を少なくすることでねじれ剛性を小さく調整しているため、特にロングスプリント(200m~400m)におすすめ。
JAフライ4 (Nike)
- 定価(税込):¥13,530
- 重量:138g(27.0cm)
- ピン:7本
- ソール構成:Plastic-Based Plate(Outsole)
ズームスーパーフライエリート2と似ているが、JAフライ4の方がフラットで、プレートの柔軟性が高い。
シンプルな構造のため扱いやすく、重量は138gと非常に軽量。そして定価は13,530円とお買い得。
アディゼロフィネス (Adidas)
- 定価(税込):¥18,700
- 重量:180g(27.0cm)
- ピン:6本
- ソール構成:Plastic-Based Plate(Outsole)
モデル名の変更はないものの、2024年モデルではプライムSPと同様に厚底スパイクとなった。
プライムSPよりも前足部の厚みが抑えられているため、比較的フラットな接地感で扱いやすい。
エヴォスピードTOKYOフューチャー (Puma)
商品画像の引用元:jp.puma.com
- 定価(税込):¥26,400
- 重量:165g(27.0cm)
- ピン:8本
- ソール構成:Carbon Plate + Plastic-Based Plate(Outsole)
最上位モデル(厚底スパイク)のスプリントニトロ2があるため中級者向けに分類したが、この中では硬めで上級者寄り。
フューチャー6・フューチャー4のように末尾に数字が付与されているが、カラー・デザインが異なるのみで構成の違いはない。
さらに硬さ・反発力を求める方は、アウトソールにフルレングスのカーボンプレートを配置したevoSPEED Tokyo Future Faster+が選択肢(こちらはエリート向け)。
逆に、硬さが不安な方はevoSPEED Tokyo Brushがおすすめ。こちらはカーボンプレートは内蔵されておらず、アウトソールのPebaxプレートのみの構造。
初心者向けスパイク(土トラック兼用)
トラック・土トラック(校庭)兼用のモデルを紹介します。特に、中学生の初めの1足として定番なのは、アシックスのエフォートとミズノのエックスファーストです。
購入時についてくるピンは土トラック専用です。タータン(オールウェザートラック)で使用する場合は別途ピンを購入する必要があるので注意です。
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エフォート13 (Asics)
- 定価(税込):¥11,000
- 重量:200g(27.0cm)
- ピン:7本
- ソール構成:EVA + Nylon Plate(Outsole)
中学生が初めに買うスパイクの定番。トラック種目全般に使用可能な万能なスパイク。
定価(税込)が11,000円と安いため、まだまだ足が大きくなる中学生の最初の1足としてぴったり。
短距離に種目が決まっている場合は、上位モデルのヒートスプリントも選択肢の1つに入る。
ヒートスプリント13 (Asics)
- 定価(税込):¥14,300
- 重量:200g(27.0cm)
- ピン:7本
- ソール構成:EVA + Nylon Plate(Outsole)
種目が短距離に決定していて、校庭や土トラックで練習することもあるならヒートスプリントがおすすめ。
先ほど紹介したエフォートよりもプレートがやや硬いため、より短距離に適した設計となっている。
エックスファースト2 (Mizuno)
- 定価(税込):¥11,000
- 重量:210g(27.0cm)
- ピン:7本
- ソール構成:EVA + Plastic-Based Plate(Outsole)
先ほど紹介したアシックスのエフォートと並んで、こちらも中学生が初めに買うスパイクの定番。
従来までのブレイブウィングやシティウスウィングは廃盤となったが、性能はほとんど変わらない。
エフォートとXファーストのどちらかで迷うかもしれないが、どちらも初心者の筋力に配慮した設計となっているため、どちらでも問題ない。
エックススピリット (Mizuno)
- 定価(税込):¥14,300
- 重量:210g(27.0cm)
- ピン:7本
- ソール構成:EVA + Plastic-Based Plate(Outsole)
エックスファーストの次のステップとしておすすめで、アシックスのヒートスプリントと同じ位置付けのモデル。
エックスファースト2とピンの配置は同じだが、クロノインクスに似たアッパーとなり、ベルト固定が追加されている。