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【Adidas】タクミセン9詳細情報│アッパーのみ変更で5g軽量化

 アディダスの超軽量レーシングモデルであるタクミセン9の特徴・用途をレビューします。前作のタクミセン8との違いについても解説します。

商品概要

スペック・用途

タクミセン9 搭載技術

商品画像の引用元:shop.adidas.jp

  • 定価(税込): ¥20,900
  • 重量: 180g(27.0cm)
  • 厚さ: 33mm
  • ドロップ: 6mm
  • ミッドソール: Lightstrike Pro + Energy Rods + Nylon and Carbon Plate
  • 主な用途: 3km~10km、駅伝、インターバル、レペティション

 3km〜10kmロードレース・駅伝に特化したレーシングモデルです。8代目から厚底化され、今作でもその流れを受け継いだ形となります。

 同カテゴリーの他社製品にズームXストリークフライ(NIKE)FuelCell SC Pacer(New Balance)がありますが、これらのシューズの中では厚い方です。

ミッドソールの構成

 ミッドソールにはアディオスプロ3と同じフォーム材であるLightstrike Proが使用されています。

 また、前足部にはグラスファイバー製のエナジーロッド(5本骨状バー)後足部にはカーボン配合のナイロンプレートが内蔵されています。

 Lightstrike Proは柔らかく安定性が低いため、これらの剛性の高い部材で安定性を高めるとともに効率良く推進力を生み出します

 全体として、マラソン用の厚底シューズから反発力・クッションを若干削り、軽さと柔軟性を高めた構成となっています。

タクミセン8との違い

タクミセン9と8の違い

商品画像の引用元:shop.adidas.jp

 タクミセン89の違いはアッパーのみです。ミッドソールとアウトソールの変更はありません。

 新開発されたアッパーは言い方は微妙ですが網戸のような硬めの質感で、保形性とフィット感に優れた材質です。

 また、タクミセン8ではかかとの抜けに対してマイナスのレビューが見られましたが、タクミセン9ではかかと内側のパッドを増量して改善されました。

 重量はアッパーの変更により5g軽くなりました。元々軽いシューズなので、5gとはいえメリットは小さくないと思います。

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アディオスプロ3との違い

タクミセン9とアディオスプロ3の違い

商品画像の引用元:shop.adidas.jp

 アディゼロアディオスプロ3はアディダス最速のマラソンシューズで、タクミセン9よりも厚くて反発力が高いモデルです。

 重量はタクミセン9の方が35g軽いですが、反発力クッションの恩恵があるため長い距離(目安はハーフ以上)ではアディオスプロ3の方が向いています。

 ちなみに、2022年クイーンズ駅伝3区(10.9km)区間賞の新谷仁美選手はタクミセン9を選択していました。

 ソールに内蔵されているエナジーロッドの材質はアディオスプロ3はカーボンですが、タクミセン9はグラスファイバーです。

 グラスファイバーの方がしなりやすく柔軟性が高いため、カーブで曲がりやすくトラックでの練習にも使いやすくなります。

まとめ

 タクミセン9の特徴・用途をまとめると以下のようになります。

  • 3km~10kmのロードレース・駅伝に特化
  • アッパーの改良で前作から5g軽量化
  • かかとの抜けやすさが改善された
  • 柔軟性が高くトラックでも使いやすい