【Asics】ゲルカヤノ30 レビュー│4mmの厚底化でクッション性が向上 – Unattached Runner
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【Asics】ゲルカヤノ30 レビュー│4mmの厚底化でクッション性が向上

★2023/11/12更新:内容の更新、修正を行いました★

 アシックス代表のスタビリティモデルであるゲルカヤノ(GEL-KAYANO)30の特徴・用途をレビューします。前作のゲルカヤノ29や、ゲルニンバス25との違いも解説します。

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全モデル
メーカー別
レベル別
用途別

商品詳細

スペック

  • 発売日: 2023/7/27
  • 定価(税込): ¥19,800
  • 重量: 303g(27.0cm), 263g(25.0cm)
  • 厚さ: 40mm
  • ドロップ: 10mm
  • ミッドソール: FF Blast Plus Eco + PureGEL + 4D Guidance
  • 主な用途: ジョギング、ロング走、ウォーキング、5km~フルマラソン(サブ5〜完走)

 アシックスの主力製品で、初心者の定番モデルであるゲルカヤノの30代目モデルです。

 高い安定性・クッション性が特徴で、ジョギングロードレース(サブ5〜完走レベル)での使用がおすすめです。

 厚さは40mm(前作+4mm)と厚くなりクッション性と反発力が向上しましたが、重量増加は5g程度に留められています。

 27時間テレビの100kmサバイバルマラソンで井上咲楽さんが着用していて、見事100kmを走破していました。

ソール構造

ゲルカヤノ30 搭載技術

商品画像の引用元:asics.com

 ミッドソールは弾力性が高いFF Blast Plus EcoPureGEL4D Guidance Systemを組み合わせた構造です。

 PureGELはゲルニンバス25にも使用されている素材で、従来の露出型のGELよりも柔らかく、ミッドソールに内蔵されています。

 従来のGELよりも柔らかい上に軽量で、重量増加を抑えつつもクッション性を向上させることに貢献しています。

 また、今作の大きな特徴である4D Guidance Systemでは、ミッドソール内側に反発力が高いフォームパーツを配置することで、安定性をサポートしています。

 動画のように、フォームパーツは周りに囲まれたFF Blast Plusよりも柔らかく、優先的に変形しているように見えます。

 FF Blast Plusは、ランニング後半の疲労時にフォームが崩れたときでもスムーズな着地ができるように、外側に適度な傾斜がつけられているのが特徴です。

 このように安定性・クッション性をサポートするための多くの機能が搭載されており、特にランニング初心者の初めの1足としておすすめできます。

ジョギングでの使用感

ゲルカヤノ30 11kmjog

 皇居ジョグ(11km)で使用しました。サイズ感は問題なく、普段のサイズを選択しました。

 足入れの地点では特にふかふか感を感じました。これはインソールに厚みがあるためで、これにより快適性も向上しています。

 ミッドソールのFF Blast Plusは柔らかすぎないため、走ってみると程良いクッションと反発が感じられます。

 反発力があるためなのか、1kmを4分半〜5分のペースで走りましたがこのペースでは重さを感じることはありませんでした。

 安定感に関しては、内側のフォームパーツよりもベースの広さが大きく寄与しているように感じます。

 従来のように内側を相対的に硬くしていないので、走り方が強制される感覚はほとんどありません。

 総じてクッション・反発力・安定性のレベルが高く、初めてフルマラソンを走る方にとって心強い一足になると思います。

ゲルカヤノ29との違い

ゲルカヤノ30と29の違い

商品画像の引用元:asics.com

 ゲルカヤノ30は前作の29から大きくアップデートされ、厚底化PureGEL・4D Guidance Systemの採用が大きな違いです。

 厚さは4mm厚底化されて40mmとなり、クッション性・反発力が向上しています。

 ミッドソールにFF Blast Plusが使用されている点は同様ですが、今作ではバイオベースの素材を24%使用したことでFF Blast Plus Ecoという名称が用いられています。

 さらに、アッパーの75%以上にリサイクル素材が使用されており(ゲルカヤノ29は50%)、今作ではエコ感も競争軸の1つとして重視されています。

 内側への倒れ込みを抑制することで安定性をサポートするLITETRUSSは、4D Guidance System (フォームパーツ)に変更されています。

 LITETRUSSは中〜後足部内側に配置されていますが、4D Guidance Systemは中足部内側のみに配置され、さらに柔らかい素材となったのが大きな違いです。

 ゲルカヤノ30では中足部の安定性は4D Guidance Systemでサポートしますが、後足部の安定性は内側に膨らみをもたせたフォーム形状によりサポートしています。

 また、ゲルカヤノの名前にも使用されているGELは、ミッドソール内蔵型のPureGELに変更され、よりクッション性が向上しました。

 定価はゲルニンバス25と同じ19,800円に上がってしまいましたが、ソフトな乗り心地を重視する方は最新モデルのゲルカヤノ30を選ぶと良いと思います。

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ゲルニンバス25との違い

ゲルカヤノ30とゲルニンバス25の違い

商品画像の引用元:asics.com

 クッション性安定性のバランスに優れたゲルカヤノに対して、ゲルニンバスはさらにクッション性に特化したモデルです。

 ゲルカヤノの方が認知度が高く人気な印象がありますが、ふかふか感を求めるならゲルニンバスの方がおすすめです。

 ミッドソールにFF Blast Plus Ecoを使用している点は同じですが、ゲルニンバスの方が1.5mm厚くて使用量が多いです。

 ただし、今作のゲルカヤノ30は厚底化され、さらにPureGELが採用されたことでゲルニンバス25に近くなり、前作ほどの差はありません。

 最近はクッション性が高いシューズが好まれる傾向があるため、その流れ通りにゲルカヤノ30もクッション性が重視されたと考えられます。

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まとめ

  • 安定性・クッション性に優れた初心者定番モデル
  • ジョギング、ロードレース(サブ5〜完走)におすすめ
  • 4mm厚底化されてクッション性・反発力がアップ
  • 厚底化されたものの重量増加は5gに留められている