【On】クラウドランナー3 レビュー│普段履きや通勤にも適した性能
Onのクラウドランナー3は、高い安定感が特徴でライフスタイルにも適したランニングシューズです。
Onのランニングカテゴリーでは最も安く定価は2万円を切っており、その性能が気になっている方は多いと思います。
そこで本記事では、クラウドランナー3の特徴・使用感について、他のモデルとの比較も交えつつレビューしていきます。
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目次
クラウドランナー3 基本情報
- 発売日:2026/2/5
- 定価(税込):¥18,700
- 重量:295g(27.0cm), 269g(25.5cm)
- 厚さ:37mm
- ドロップ:8mm
- ミッドソール:Helion SF
- カテゴリー:スタビリティ、ライフスタイル
- 主な用途:ジョギング、ウォーキング、タウンユース、ロードレース・マラソン(サブ5~完走)
- 高い安定性とサポート力
- 長時間の着用に丁度良い硬度
- Onのシューズなのに割高感がない
- ライフスタイルとの相性も良い
- ランニング用にはやや重い
- 反発力は高くない
クラウドランナー3の特徴・スペック
ソール構成・クッション
クラウドランナー3は高い安定性とサポート力を備えた、ライフスタイルにも適したモデルです。
OnのシューズといえばCloudパーツごとにソールが明確に分割されているイメージがあるかもしれませんが、クラウドランナー3は一体となったソールに穴が設けられています。
クラウドサーファー2などに採用されているCloudTec Phaseに近い(というよりほぼ同じ)技術で、スムーズな体重移動がサポートされるメリットがあります。
また、Onのシューズに内蔵されることが多いSpeedboard(プレート)はありませんが、かかとの周りを大きなヒールクリップが囲っています。
シューズの内側から触れば分かりますが、ヒールクリップは内側の方が奥に伸びた非対称な形状をしています。
さらにミッドソールのHelion SFはソール側面が盛り上がっており、ヒールクリップと合わせて壁のようになってプロネーション(足の過度な傾き)を防止しています。
Helion SFはやや硬めのフォームで、ショアA硬度の5回平均測定値は39.1HAでした。
ライトレーサー6(Asics)など、部活用モデルと呼ばれるシンプルなシューズのフォームと同等の硬さです。
ただしOnのシューズはCloudTecにより変形しやすいため例外的で、あえてこの硬度のフォームを採用しています。
厚さは測定値が36.9mmでした。公式サイトは公表していないため、代表値(グラフ)にはRunning Warehouseの値を使っています。
海外の多くのレビューサイトが31mmと記載していますが、実際の厚さからは明らかに外れています。
実物を見る前は比較的安いため厚さが抑えられていると思っていましたが、その心配は不要で多くのフォームが使用されていました。
反発力(鉄球落下試験)
反発力の簡易的な指標として鉄球を1mの高さから自由落下させ、反発時の高さを測定しました。
結果はインソールありで42.5cm、インソールありで43cmで、平均的な反発高さでした。
Helion SFは反発力が高くないため想定通りの結果で、クラウドモンスター3などと異なりSpeedboard(プレート)もないため推進力は高くありません。
ただし実走レビューにも記載するように、スタビリティモデルとして過剰な機能がないことが、普段履きとの相性の良さにもつながっています。
重量
重量は代表サイズ約295g(27.0cm)で、実測値(左右平均)は269g(25.5cm)でした。
公式サイトには311gと記載されているだけでサイズは不明ですが、28.0cmに相当すると思われます。
スタビリティモデルに多いですが、サポート機能を備えているための重量増加はある程度は許容されています。
サイズ感(内寸・外寸)
25.5mmサイズにおける内寸(全長・前足部高さ・前足部幅・後足部幅)の測定結果は以下のようになりました。
全長も見た目も大きいですが、普段のサイズが一番フィットしました。
かかと周りに大量のパッドがあるため足が前にシフトし、つま先が大きく余っている感覚はありません。
前足部の高さはやや低く、幅は平均的だったので、着脱の容易さも考慮すらなら0.5cm上げても良いかな、くらいです。
外寸(アウトソールの幅)の測定結果は以下のようになりました。
スタビリティモデルのため、接地面積はかなり広く設定されています。
そもそもHelion SFが硬めのため大きく沈むことがなく、グラつき感は一切ありません。
このソールの広さ・フォームの硬度に加えて硬いヒールカップも備えており、公式サイトでは安定感は最高レベルとされています。
実走レビュー
ゴツさはあるものの安定感は抜群
接地面積が広いためゴツさはありますが、足を傾けようとしても幅広のソール・サイドウォールでしっかりと踏ん張れるため安定感は抜群でした。
どう接地しようがグラつく気配がなく、きれいに足が前に運ばれていきます。
また、インソールも含めてソール内側が盛り上がっているため、プロネーションが抑制される感覚も分かります。
接地感はどちらかといえば硬めですが、やんわりと圧縮(変形)する感覚はあります。
圧縮するのは一番力が加わる蹴り出しのタイミングのみなので、接地時はその硬さでグラつきが抑制され、安定感とクッションが両立しています。
普通はこの硬度のフォームではクッションはほぼ感じられないので、CloudTecが上手く活かされていると思います。
それでも、同じような構成のクラウドサーファー2・エクリプスと比べると、穴の大きさが小さいため強力なクッションではありません。
サーファー・エクリプスは穴が縦に伸びているため、より大きく・連鎖的に圧縮するような感覚でした。
▼エクリプスのソールはこんな感じでした!
クラウドランナー3は1つ1つの穴が圧縮する感覚はなく、動画のように穴があることでソール全体が少し変形しやすくなっているようなイメージでした。
一番力が加わるタイミングで若干潰れてはいますが、エクリプスのように穴の両側が接するレベルの変形量ではありません。
シンプルなスタビリティモデルのため、他社製品ではストラクチャー26(Nike)が近いと思います。
ただしOn独自のクッションは多少なりとも感じられるため、不思議とクラウドランナー3を履きたくなる魔力があります。
重量があり反発力も高くないためスピードはそこまで出ませんが、「今日は硬めの接地感でフォームを意識したい」みたいな日もあったりするので、気分に応じで履き分けるのも楽しみになります。
普段履きや通勤との相性も良い
最近はスタビリティモデルといっても、40mmオーバーでクッション・反発力を追加したようなシューズも多いです。
これはこれで選択肢が増えるから良いのですが、シンプルに安定性を求めていると圧縮感が余計に感じられることもあります。
一方でクラウドランナー3はスタビリティモデルとして過剰な要素がなく、程良い硬度があるため普段履きとの相性も抜群です。
Onの普段履きといえばアイコンモデルのクラウド6が最も人気だと思いますが、旅行など長時間着用する場面ではクラウドランナー3の方が良いと思います。
写真(右)はクラウド5 Waterproof
クラウド6の方がやや軽くて柔軟性があるため自然な履き心地ではありますが、厚さは30mmに届かないためクッションはそこまで高くありません。
クラウドランナー3もクッションは強力ではないもののクラウド6よりは高く、何より前にきれいにガイドされるため疲れにくさで大きく勝ります。
デザインも派手ではないため通勤との相性も良く、ランニングシューズなので当然出勤・退勤ランでも使えます。
どうせ荷物を持って走るため重さはデメリットにならず、重心のブレに対してはベースの広さのありがたみを感じます。
価格はどちらも18,700円ですが、普段履き兼用として考えれば割高感はなく、クラウドモンスター3(¥24,200)などと比べれば購入しやすいと思います。
また、クラウドランナーは前作まではクラウドと同様にWaterproof(防水モデル)があったので、今作も発売される可能性があると思います。
どんなランナーにおすすめ?
クラウドランナー3は以下のようなランナーにおすすめできるシューズです。
- シンプルに安定感を求めたい
- 硬すぎは嫌だが、大きく圧縮する感覚は不要
- 長時間の着用でも疲れないシューズを探している
- 普段履きや通勤用にも使いたい
逆に、以下のようなランナーには合わない可能性があります。
- 軽さやバウンス感を求めている
- ふかふかなクッションを想像している

