【学年別】中学生陸上部の100m、200m、400mの平均タイム
中学生陸上部の100m、200m、400m(男子のみ)の平均タイムとタイム分布を調べてみたので紹介します。
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平均タイム・タイム分布の記事リンク
年齢別
中学 | |
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高校 | |
一般 |
大会別
MKディスタンス | |
---|---|
日体大記録会 |
調査方法
都道府県別の地区予選から記録を収集しようとすると、各中学校の対抗選手のみの記録だけになってしまい平均タイムが速くなってしまうと考えられます。
そこで、幅広い選手が出場している「東京都中学校地域別区部/多摩陸上競技大会」から2年分の全記録を収集することにしました。記録会は5月~6月に行われたため、学年が上がったばかりの地点の走力を反映していることになります。
データの収集はPythonのbeautifulsoapというライブラリを用いて行いました。プログラミングコードは、日体大記録会5000m全記録をデータ化!平均タイム、タイム分布は?のときとほとんど一緒です。
平均タイム・タイム分布
100m
平均タイム
男子(13秒47)
3年生1035人、2年生1177人、1年生1205人のデータを収集し、平均タイムは3年生が12秒69、2年生13秒17、1年生が14秒42でした。また、全体の平均タイムは13秒47でした。
学年 | 平均 | ~12"00 | ~13"00 | ~14"00 |
---|---|---|---|---|
全学年 | 13"47 | 5.8% | 39.1% | 71.7% |
3年 | 12"69 | 15.3% | 69.6% | 95.5% |
2年 | 13"17 | 3.1% | 47.2% | 86.1% |
1年 | 14"42 | 0.2% | 5.0% | 37.3% |
女子(14秒76)
3年生994人、2年生1143人、1年生1035人のデータを収集し、平均タイムは3年生が14秒39、2年生が14秒51、1年生が15秒30でした。また、全体の平均タイムは14秒76でした。
学年 | 平均 | ~13"00 | ~14"00 | ~15"00 | 全学年 | 14"76 | 0.8% | 19.8% | 63.8% |
---|---|---|---|---|
3年 | 14"39 | 2.3% | 33.8% | 78.9% |
2年 | 14"51 | 0.4% | 24.8% | 77.6% |
1年 | 15"30 | 0.0% | 3.4% | 37.8% |
タイム分布
タイム分布は以下のようになりました。横軸は0.1秒ごとに区分けしています。縦軸は相対度数(データ数の割合)です。
男子は1年生から2年生になるまでの成長が凄まじく、平均タイムが1.25秒速くなっています。1年生のときは大半の選手が13秒以上かかっていますが、2年生になると一気に12秒台を出す選手が増えています。
女子は2年生から3年生にかけてタイムが伸び悩んでいるように見えます。逆に考えれば、この期間にタイムを伸ばすことができれば周りに大きく差をつけることができそうです。
200m
平均タイム
男子(26秒08)
3年生665人、2年生305人、のデータを収集し、平均タイムは3年生が25秒61、2年生が27秒05でした。また、全体の平均タイムは26秒08でした。
1年生はほとんど出場していなかったので下の表には記載していませんが、100mの記録から換算すると平均タイムは29秒4前後になると思われます。
学年 | 平均 | ~24"00 | ~26"00 | ~28"00 |
---|---|---|---|---|
全学年 | 26"08 | 8.2% | 53.5% | 87.4% |
3年 | 25"61 | 11.1% | 66.5% | 94.1% |
2年 | 27"05 | 2.0% | 26.2% | 73.8% |
女子(29秒71)
3年生481人、2年生351人のデータを収集し、平均タイムは3年生が29秒36、2年生が30秒10でした。また、全体の平均タイムは29秒71でした。
1年生はほとんど出場していなかったので下の表には記載していませんが、100mの記録から換算すると平均タイムは31秒7前後になると思われます。
学年 | 平均 | ~28"00 | ~29"00 | ~30"00 |
---|---|---|---|---|
全学年 | 29"71 | 16.7% | 36.8% | 59.6% |
3年 | 29"36 | 22.2% | 44.3% | 66.5% |
2年 | 30"10 | 9.4% | 27.3% | 51.3% |
タイム分布
タイム分布は以下のようになりました。横軸は0.2秒ごとに区分けしています。縦軸は相対度数(データ数の割合)です。
100mと同様に、学年が上がるにつれて男子はタイムが大きく伸びていることが分かりました。
女子のタイム分布は2年生と3年生でほとんど同じように見えますが、27秒5を切っている選手の割合が大きな違いだと思います。27秒5を切った選手の割合は3年生の方が5倍近く高いため、上位の選手では2年生と3年生の間に大きな差があると考えられます。
400m
中学生の大会では基本的に女子400mは行われないため、男子の平均タイムとタイム分布のみ紹介します。
平均タイム
男子(61秒65)
3年生368人、2年生261人のデータを収集し、平均タイムは3年生が59秒37、2年生が63秒48でした。また、全体の平均タイムは61秒65でした。
1年生はほとんど出場していなかったので下の表には記載していませんが、100mの記録から考えて平均タイムは75秒前後になると思われます。
学年 | 平均 | ~55"00 | ~60"00 | ~65"00 |
---|---|---|---|---|
全学年 | 61"65 | 5.8% | 43.1% | 78.4% |
3年 | 59"37 | 9.0% | 60.3% | 90.7% |
2年 | 63"48 | 1.5% | 22.2% | 68.2% |
タイム分布
タイム分布は以下のようになりました。横軸は1秒ごとに区分けしています。縦軸は相対度数(データ数の割合)です。
2年生は60秒~66秒を半数くらいの選手で占めていて、60秒切りが1つの目標となりそうです。また、3年生は55秒~60秒を半数くらいの選手で占めていて、55秒切りが大きな壁となっていそうです。