【Garmin】ForeAthlete 55 レビュー│人気ナンバーワンの理由は?
ガーミンのGPSランニングウォッチのエントリーモデルであるForeAthlete 55の機能・特徴を解説します。旧モデルの35J・45や上位モデルの255との比較も行います。
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スペック
左から、ブラック・ホワイト・グレー・アクア (引用元:garmin.co.jp)
- 定価(税込): ¥32,000
- 重量: 37g
- 通常時稼働時間: 14日間
- GPS稼働時間: 20時間
- 防水等級: 5ATM(スイム○)
- 音楽機能: ×
- Suica: ×
ランナー向けのForeAthlete(現在はForerunner)シリーズのエントリーモデルです。
2022年9月地点ではAmazonのGPSランニングウォッチ部門の売れ筋ランキングで第1位となっています。
重量は37gとシリーズ最軽量で、バッテリーはGPSオン状態でも20時間持続します。
仮に東京マラソンを制限時間ギリギリの7時間でゴールしても、バッテリーの半分も使わない計算になります。
主な機能
ForeAthlete 55の主な機能は以下の通りです。
- 自動ラップ、手動ラップ
- 光学心拍計
- ピッチ(1分間あたりの歩数)
- VO2max予測
- レースタイム予測
- おすすめワークアウト提案
- リカバリータイム
- ライフログ機能(歩数、消費カロリー、睡眠データ、ストレス)
- スマホ通知機能(LINEなど)
- ジム、サイクリング、スイム機能
- Garmin Connect同期
上記のように、エントリーモデルとはいえGPSランニングウォッチとして十分過ぎるくらいの機能が搭載されています。
距離とペースを測定するだけなら格安GPSウォッチもありますが、ガーミンコネクトと同期してコースなどの記録を残し、ランニング仲間と共有できることは大きな強みです。
また、ランニング機能のみならずフィットネス記録も確認できるため、健康管理に役立てることもできます。
このようにスペック・機能ともに申し分なく、30,000円前後で購入できることが1番人気となる理由だと思います。
こんな方におすすめ
ForeAthlete 55がおすすめのランナーは以下の通りです。
- これからランニングを始めたい、フルマラソンも出場したい
- ある程度のスペックは欲しいけど価格はできるだけ抑えたい
- 格安GPSウォッチでは物足りないが、ハイスペック過ぎなくても良い
- 機能は最低限で詰め込みすぎず、軽いウォッチが欲しい
一方で、ForeAthlete 55が合わないランナーは以下の通りです。
- 音楽機能が欲しい
- Suica機能が欲しい
- GPS稼働時間が20時間では物足りない
- ランニングを細かく分析したい
このようなスペック・機能が欲しいなら、上位モデルの255や955が選択肢になります。
ForeAthlete 35J, 45との違い
55 | 45 | 35J | |
---|---|---|---|
定価(税込) | ¥32,000 | ¥27,280 | ¥25,259 |
重量 | 37g | 32g | 37g |
通常時稼働時間 | 14日間 | 7日間 | 9日間 |
GPS稼働時間 | 20時間 | 11時間 | 13時間 |
VO2max予測 | ○ | ○ | × |
レースタイム予測 | ○ | × | × |
おすすめワークアウト | ○ | × | × |
リカバリータイム | ○ | × | × |
ディスプレイ形状 | 丸 | 丸 | 四角 |
旧モデルのForeAthlete 35J、45との大きな違いはバッテリー稼働時間です。
35J・45のGPS稼働時間はそれぞれ13時間・11時間で、ランニング頻度によるものの週2回は充電が必要で結構短く感じます。
重量は45が最も軽いですが、やはり稼働時間が犠牲になっています。
機能面でも最新モデルの55が最も充実しており、レースタイム予測・おすすめワークアウト・リカバリータイム機能が実装されています。
また、表には記載していませんが、ラップ・光学心拍計・ピッチ・スマホ通知・ライフログ・ガーミンコネクト同期機能はいずれのモデルにも搭載されています。
どのモデルを選ぶかは値段と稼働時間のバランスで決めるのが良いですが、値段に大きな差がなければ55をおすすめします。
Forerunner 255との違い
55 | 255 | 255S | |
---|---|---|---|
定価(税込) | ¥32,000 | ¥49,800 / ¥52,800(Music) | ¥47,800 / ¥50,800(Music) |
重量 | 37g | 49g | 39g |
通常時稼働時間 | 14日間 | 14日間 | 12日間 |
GPS稼働時間 | 20時間 | 30時間 | 26時間 |
音楽機能 | × | Musicのみ | Musicのみ |
Suica | × | ○ | ○ |
マルチGNSSモード | × | ○ | ○ |
血中酸素トラッキング | × | ○ | ○ |
トレーニング分析 | × | ○ | ○ |
ForeAthlete 55とForerunner 255の大きな違いはバッテリー稼働時間です。(ForeAthleteとForerunnerは名称変更によるもので、大きな意味はありません。)
GPS稼働時間は255の方が1.5倍長いため、トレーニングの頻度が高い方(目安は週の半分以上)は255の方がおすすめです。
また、255よりも軽量な255Sというモデルもあります。255SのGPS稼働時間は55と255の中間くらいです。
音楽機能・Suica・マルチGNSSモードなどの機能は、255(255S)のみ(音楽機能はMusicのみ)搭載されています。
マルチGNSSモードとは、バッテリーの消耗は多くなるものの高層ビルの間でもGPSの精度が安定する機能です。
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Venuシリーズとの比較
ForeAthlete 55 | Venu Sq 2 | Venu Sq | |
---|---|---|---|
定価(税込) | ¥32,000 | ¥39,800 / ¥45,800(Music) | ¥32,800 / ¥37,800(Music) |
重量 | 37g | 38g | 38g |
GPS稼働時間 | 20時間 | 26時間 | 14時間 |
音楽機能 | × | Musicのみ | Musicのみ |
Suica | × | ○ | ○ |
Venuはライフスタイルとランニングの中間あたりに位置し、ランニングでも十分使用可能なシリーズです。
エントリーモデルであるVenu Sq 2はForeAthlete 55より高価ですが、GPS稼働時間が長く、音楽機能(Musicのみ)やSuica機能も搭載されています。
ランニング機能はレースタイム予想・リカバリータイムなどForeAthlete 55の方が充実していますが、そこまで購入動機には繋がらないと思います。
このため、モデルの選定基準としては価格・バッテリー稼働時間・機能(音楽、Suicaなど)を比較するのが良いと思います。
ライフスタイル向けのモデルにはvivoシリーズ・Lilyシリーズもありますが、こちらはGPS機能を使うために手元にスマホが必要なモデルが多いです。
まとめ
ForeAthlete 55はガーミンの製品ではエントリーモデルの位置付けですが、GPS稼働時間が20時間と比較的長く、機能も充実しています。
ある程度のスペックは欲しいけど価格を抑えたい方や、これからランニングを始める方におすすめのモデルです。
ただし、トレーニング頻度が高い方(さらにバッテリーが必要な方)や、音楽機能やSuicaが必要ならば上位モデルの255や955が選択肢に入ります。