【On】クラウドモンスター3 レビュー│オリジナルのバウンス感にクッションを追加
Onの人気モデルであるクラウドモンスター3は、強いバウンス感で楽しく走れるシューズです。
今作は新たに3層のCloudTecを採用したアップデートとなり、そのライド感がどのように変わったか気になる方は多いと思います。
そこで本記事では、クラウドモンスター3の特徴・使用感について、歴代モデルとの違いに触れつつレビューします。
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目次
クラウドモンスター3 基本情報
- 発売日:2026/3/5 (2/26:一部店舗先行)
- 定価(税込):¥24,200
- 重量:295g(27.0cm), 277g(25.5cm)
- 厚さ:35mm
- ドロップ:6mm
- ミッドソール:Helion SF + Nylon Blend Plate
- カテゴリー:ニュートラル
- 主な用途:ジョギング、ロング走、ロードレース・マラソン(サブ4.5~完走)、タウンユース
- オリジナルに近いバウンス感
- シリーズ最大のクッション
- フィット感が改善
- 独特の楽しいライド感
- 300g近い重量
- ジョギング用としては高価
クラウドモンスター3の特徴
クラウドモンスター3と1(初代)の比較(サイズは異なります)
クラウドモンスターといえばバウンス感が特徴で、ジョギング〜フルマラソンまで活躍するシューズです。
初代モデルではOn最大のCloudパーツを採用し、これを大きく圧縮させることで強い反発力を生み出していました。
2代目では穴の位置・大きさはほぼ変えずに2層目を上部に追加することで厚底化し、ソール全体で圧縮させるような構成になっていました。
ただし穴がない2層目の影響でバウンス感がぼやけるような印象があり、初代モデルを好む方も多かったように思います。
そして今作はソールが全面的に見直され、新たに3層のCloudTecが採用されています。
3層というのは見た目からもすぐに分かりますが、元々あった穴はそのままに3層目をその上に設けたようなイメージです。
厳密にいえば元の穴の位置は同じですが、大きさは若干小さくなっているように見えます。
また、ミッドソールには2層のHelionフォームが使用され、その間にナイロンブレンドプレートが内蔵されています。
これまではHelionスーパーフォームと記載されていましたが、初代モデルと触って比較してみても質感の違いはなく、同じフォームと考えて良さそうです。
今ではスーパーフォームといえばレーシングモデルに使われる軽量で反発力のある素材を指しますが、Helionスーパーフォームは硬めのしっかりとした素材です。
ソールの厚さは公表値が35mmで、デイリートレーナーとしては平均的な厚みです。
厚くなった2代目からほとんど同じ厚みですが、これは2層構成のソール自体は変わっていないためです。
このことからも、2代目で追加された厚みの部分に3層目が設けられたと考えるのが自然だと思います。
重量は代表サイズ(27.0cm)が約300gで、実測値(25.5cm)は277gでした。
公表値ではメンズは5g軽く、レディースは10g重くなっていますが、ざっくりした値なので厳密な比較には使えません。
実測値では前作が265g(25.0cm)だったので、サイズを合わせれば数グラムほど重くなっていると思われます。
35mmのソールで300gは重いと言わざるを得ず、これはCloudパーツを維持するために密度が高いHelionフォームを使っているためです。
軽量なシューズが増えてきた今では限界が近く、新しいフォーム(SURREAL)の登場が待ち遠しくなります。
SURREALフォームはCloudsurfer 3に採用されることが発表されています(軽量で硬くないことを祈っています)!
重量増加だけはもったいないですが、特有の強いバウンス感によって重さが紛れるため、そこまで気にならないとは思います。
実走レビュー
Cloudパーツを潰す感覚が強くなった
サイズ感はぴったりでした。2代目は大きくてフィット感が微妙でしたが、しっかり改善されました。
3層のCloudTecで最も変わったのは前足部で、Cloudパーツを潰す感覚がシリーズで最も強く得られました。
穴の大きさが小さくなったため想像とは逆でしたが、肉厚が薄くなったことで変形しやすくなっていそうでした。
走行時のソールを横から撮影してみると、前足部の穴が大きく変形している分かります。
一方で後足部は肉厚があるためか大きくは変形しておらず、意図的に潰れやすさに優先順位をつけているように思われます。
これにより、ある意味ロッカーのように前に誘導されるようなサポートが感じられ、同時に復元することで推進力が得られます。
フォーム自体は硬いのにバウンス感があるのはOn特有のライド感ですが、それが歴代モデルでも最も強く感じられました。
理論的には逆かもしれませんが、穴を潰す感覚はペースが遅い(接地時間が長い)ほど強く、それに応じてクッションも増していそうでした。
逆にペースが速くなると大きく変形する前に復元し、プレートと連携して反発力が強くなっているような感覚でした。
このためペースによってクッション・反発力の割り当てが変わっていき、重さはあるものの中強度〜リカバリーまで幅広く使えるように思いました。
バウンス感を取り戻しつつクッションを追加
2代目でバウンス感が薄れましたが、今作では初代モデル(オリジナル)のようなバウンス感が戻ってきています。
ただし初代モデルとは厚さや穴の数・大きさも異なるため、別の種類のバウンス感になったようにも思えます。
初代モデルは圧縮後に復元するパワーが強く、Cloudパーツを大きさを活かしているようなイメージでした。
今作は3層になって変形は大きくなったものの、連鎖的に力が伝わるイメージで復元速度は初代モデルよりは遅く、クッションへの割り当てが大きくなったような印象です。
このためクッションはシリーズ最大になりつつ、バウンス感を初代モデルに近いところまで戻してきたと考えるとしっくりきます。
それでもジョギングシューズとしては推進力が強いため、緩く走っているつもりでも体感よりスピードが出ていて、気づいたら5分ペース(/km)を切っているみたいなパターンが多いです。
クラウドストラトス3
2〜3年前に2層のCloudTecを採用したクラウドストラトス3がありましたが、ストラトス3の衝撃緩衝性を取り入れたような感覚にも近いです。
ストラトス3よりも大きく変形しますが、フォームが硬めのためしっかりしたクッションで、走りづらさはありません。
このため長時間走っていても変に疲れるようなことがなく、快適で普段使いとしての相性も良さそうです。
スピードは軽量で反発力が同等以上の初代モデルの方が出るものの、3代目の方がフルマラソンなど長い距離でより使いやすくなったと感じます。
ただし、あくまでシリーズ内で比較しただけで大きな差ではなく、今までのモデルが好きだった方は今作も合うと思います。
クラウドモンスター3ハイパーとの違い
上位モデルともいえるクラウドモンスター3ハイパーとの違いを解説します。
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|---|---|---|
| Cloudmonster 3 | Cloudmonster 3 Hyper | |
| ¥24,200 | 定価 (税込) |
¥27,500 |
| 300g | 重量 (27.0cm) |
274g |
| 35mm | 厚さ | 39.5mm |
| 6mm | ドロップ | 6mm |
| Helion SF + Nylon Blend Plate | ミッド ソール |
Helion HF + Helion SF |
商品画像の引用元:on-running.com/ja-jp
クラウドモンスター3ハイパーは上層にPebax製のHelion HFを使用したスーパートレーナーです。
CloudTecが3層構成のクラウドモンスター3の方がクッション(変形する感覚)はありますが、Helion HFの反発力が強力なためバウンス感は大きく上回ります。
クラウドモンスター3よりも一般的な厚底スーパーシューズのバウンス感に近く、フォームの(変形ではなく)圧縮を利用して推進力が生み出されます。
スーパートレーナーとはいいつつプレートを内蔵していないため、脚への負担が大きすぎずデイリートレーナーのような使い方も可能です。
このため、リカバリーなどペースを気にしない場面ではややオーバースペックに感じるものの、比較的広いペース域をカバーできるのがメリットです。
価格差も縮まっているので、少しでもスピードを意識するならクラウドモンスター3ハイパーを検討してみても良いと思います。
どんなランナーにおすすめ?
クラウドモンスター3は以下のようなランナーにおすすめできるシューズです。
- 独特のバウンス感で楽しく走りたい
- 反発力は2代目よりも初代モデルが好み
- ストラトスのようなしっかりしたクッションが合っている
- ジョギング〜フルマラソン、普段履きなど幅広く使いたい
逆に、以下のようなランナーには合わない可能性があります。
- ふかふか圧縮するクッションを想像している
- 軽量化を期待していた


