【Brooks】ハイペリオンエリート5 レビュー│ソール側面のつぶつぶを潰すのが楽しい
ブルックスのハイペリオンエリート5は、エネルギッシュなライド感が特徴の最速モデルです。
エリート4以前とは異なる「DNA GOLD」フォームを採用し、その性能を期待している方は多いと思います。
本記事ではハイペリオンエリート5の特徴やアップデート内容を解説し、実際の使用感をレビューしていきます。
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ハイペリオンエリート5 基本情報
- 発売日:2025/8/28
- 定価(税込):¥42,900
- 重量:195g(27.0cm), 182g(25.5cm)
- 厚さ:40mm
- ドロップ:8mm
- ミッドソール:DNA GOLD + Carbon Plate
- カテゴリー:レーシング
- 主な用途:ロードレース・マラソン(サブ2.5〜サブ3.5)、インターバル、LT走、ロング走
- DNA GOLDへアップグレード
- エネルギーリターンが向上
- 強制感がなく走りやすい
- 極薄アッパーのフィット感
- あまりにも高すぎる
- かかとが少し緩い
ハイペリオンエリート5の特徴
ハイペリオンエリート5は、エリートランナー向けに設計されたブルックスの最速モデルです。
ミッドソールにはPEBA製のスーパーフォームである「DNA GOLD」を採用し、「Speed Vault Race+ Plate」と呼ばれるカーボンプレートを内蔵しています。
エリート4までのミッドソールは「DNA FLASH v2」というEVAベースの素材を超臨界発泡したものでしたが、競合製品と比較するとややエネルギーリターンが劣っていました。
エリート4〜5の間に「エリート4PB」というモデルもありますが、こちらはエリート4の形状はそのままにフォームのみをDNA GOLDに変更したシューズでした。
エリート4PB発売(2025/1)からわずか7ヶ月でエリート5が発売されていますが、設計期間から逆算するとエリート4PBは突然発売された印象を受けます。
エリート4PBはフォームのみを変更すれば形にはなるため、他社製品への遅れからエリート5の設計完了を待てずに投入された製品だと思っています。
エリート4PBもそれなりに実績があるシューズですが、DNA GOLD専用に最適化されたシューズはエリート5が初めてだといえます。
重量は公表値(27.0cm)が195gで、実測値(25.5cm)は182gでした。
ブルックス(国内サイト)の公表値は5g刻みで厳密ではないですが、最低ラインともいえる200g付近まで軽量化されました。
PEBAフォームの採用と軽量化を合わせて考えると、スペック上の遅れや気になる点はなくなったといえます。
実走レビュー
エネルギッシュなのに扱いやすい
左右にスライド可能です。
サイズ感は丁度良く感じました。ナイキのアトムユニットのようなアッパーで、柔らかいので足にぴったりフィットします。
通気性が良いというよりも内部とほぼ連通しているので、冬場ではつま先が凍る心配すらあるレベルです。
唯一かかと部分のフィットはいまいちで、ふにゃふにゃなので少し抜ける感覚がありました。
DNA GOLDはスーパーフォームの中でも柔らかく、しっかり弾みエネルギッシュなライド感でした。
ソール側面につぶつぶした丸い形状ごありますが、この部分が効果的に圧縮していることが伝わると思います(楽しい)。
このような柔らかいシューズは不安定になることが多いですが、むしろ扱いやすいくらいに感じました。
プレートは強制感やクセがなく柔らかさを受け止めるくらいの役割で、安定感を高めつつ素早く反発力を返してくれます。
きついカーブでは柔らかさが気になることがありますが、基本的には走りやすいと感じる方が多いだろうと思います。
尖ったパラメータはないものの、かといって控えめな感じでもなく、圧縮した分だけ反発力は感じられます。
他社製品ではヴェイパーフライ(Next%)1〜3に近く、それよりも強い反発力が上向きに得られる感覚でした。
厚底スーパーシューズならではのライド感で、軽く走っただけでもエリート4以前から大きく進化したことが伝わってきます。
全体的にみればバランスが取れている、または少しバウンス感が強めくらいのタイプで、王道の(無難な)レーシングモデルだと思いました。
3万円前後なら十分な競争力
今回のアップデートで性能は他社製品とほぼ変わらなくなったので、あとはフィット感・デザイン・バウンス感の好みなど、合う合わないの部分が決め手になってきます。
個人的には鮮やかなデザインと側面のカービィのボスキャラみたいなつぶつぶ(集合体)が好きで、ここが一番魅力的でした。
もちろん性能面でもハイペリオンエリート5はバランスが良いため、履いてみれば好感触に思う方は多いと思います。
ただし際立ったパラメータがないため明確な決め手は少なく、定価が4万円を超えていることからも、いきなりは手を出しづらいと思われます。
3万円台前半までであれば十分競争力があるものの、ここまで価格差があるとアシックス・アディダスなど履き慣れたメーカーから選びたくなります。
海外では275ドルとそこまで高くはないですが、日本では市場規模が大きくないためか、現地とほぼ同じ価格になってしまっています(大半の場合は安くなります)。
価格設定の詳しい背景は知りませんが、同じ価格のエンドルフィンエリート2(Saucony)は40%オフでたたき売られているので、少しもったいない気もします。
エリート4PBと同じ定価35,200円だったらギリギリ許容範囲なので、価格が落ちてくるまで待っても良いとは思います。
どんなランナーにおすすめ?
ハイペリオンエリート5は以下のようなランナーにおすすめできるシューズです。
- 競争力のあるレーシングモデルを待っていたブルックスファン
- エネルギッシュに弾みつつもアグレッシブさは不要
- バランスが良い王道のレーシングモデルを探している
- 性能に加えてデザインも決め手にしたい
逆に、以下のようなランナーには合わない可能性があります。
- やや硬めでレスポンスの良いバウンス感が好み
- 性能に大きな差がないなら安い方が良い



