かすみがうらマラソンの平均タイムと難易度|完走率の罠に注意!
毎年4月に開催されるかすみがうらマラソン兼国際ブラインドマラソンの特徴(平均タイム・難易度・完走率など)を解説します。
フルマラソンの記事リンク
1~3月 | |
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4~6月 | |
7~9月 | |
10~12月 |
大会概要
画像の引用元:kasumigaura-marathon.jp
都心から離れ、良い意味で緩い雰囲気が特徴の大会です。地元の方による私設エイド、地元企業によるサポートなど、地域全体で盛り上げている大会です。
2022年大会から時間差スタート(ウエーブスタート)が取り入れられ、スタート時の混雑が緩和され走りやすくなりました。
- 開催時期:4月中旬
- スタート時刻:9時45分~10時00分(5分おき)
- 制限時間:6時間00分(16時00分まで)
- 参加料:10,000円
- 定員:14,000人
- 完走率:90%前後
- 完走難易度:★★★☆☆(気温の影響大)
- コース難易度:★★☆☆☆
2023年大会の情報
コースの特徴
コース画像の引用元:kasumigaura-marathon.jp
土浦駅から徒歩5分のJ:COMスタジアム(川口運動公園)からスタートし、時計回りに走って帰ってきます。スタートは道路ですが、ゴールは競技場です。
全体的に見れば平坦なコースですが、2km・15km地点に上り坂があります。特に、2km地点から始まる上り坂は1km程続くため、ここで頑張りすぎると後半まで足が残らない恐れがあります。
15km地点では、1回下ったところで上り坂になります。歩きたくなるかもしれませんが、17km地点に関門があるため、17kmまでは歩かないことをおすすめします。
中間地点から一気に下り、後半はフラットなコースになります。ここから霞ヶ浦に沿ってゴールまで向かうことになります。
後半も単調な景色が続きますが、地元の方々による私設エイドでバナナ・れんこん・佃煮などを頂けるので飽きずに走れると思います。
関門・ペース
制限時間 | ペース | |
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17km | 2:15'00 | 7'56"/km |
28.5km | 4:10'00 | 8'46"/km |
FINISH | 6:00'00 | 8'31"/km |
コースの特徴でも書いたように、17kmの関門が上り坂の先にあるため要注意です。
通過するためのペースは7'56"/kmとなっていますが、仮に整列位置からスタート位置まで10分かかった場合、7'21"/kmのペースで走らないと間に合いません。
28.5kmの関門は比較的緩いので、上り坂があるものの17kmまでは歩かないようにした方が良いです。
また、ゴールの制限時間は28.5kmの関門よりもペースが速いので、28.5kmの関門をギリギリで通過した方はフィニッシュまでペースを上げる必要があります。
完走率の罠に注意
かすみがうらマラソンのホームページには、2019年大会において「16404人が出走し、15698人が完走し、完走率は95.70%」といった内容が記載されています。
しかし、この人数には10マイルや5kmの部の人数も含まれています。これらの種目では大半のランナーが完走するため、当然完走率は高くなります。
私が調べた限り、フルマラソンのみの完走率は以下のようになっていました。
年度 | 最高気温 | 天気 | 完走率 |
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2018 | 18℃ | 雨 | 91% |
2017 | 26℃ | 晴れ | 86.3% |
2013 | 9℃ | 雨 | 93.9% |
表に示したように、フルマラソンのみの完走率は90%前後となります。
4月開催ということもあって年によって気温が異なりますが、気温が低いほど完走率は高くなります。
2017年大会は最高気温が26℃と非常に高く、完走率は86.3%まで落ち込んでいます。
逆に2013年大会の最高気温は9℃(スタート時は5℃)と低く、雨が降っていたにも関わらず完走率は93.9%となっています。
気温が低かったことが一番の要因ですが、寒い上に雨が降りファンランの方が多く棄権したことも要因の1つだと考えられます。
平均タイム・タイム分布
かすみがうらマラソン2019の全記録(男子8851人、女子1221人)を収集し、データ化しました。平均タイム(グロスタイム)と各タイムの割合は以下の通りです。
男子 | 女子 | |
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平均タイム | 4:31'25 | 4:53'25 |
サブ3 | 2.1% | 0.3% |
サブ3.5 | 11.8% | 3.3% |
サブ4 | 31.6% | 12.9% |
サブ4.5 | 52.3% | 31.7% |
サブ5 | 71.6% | 57.9% |
表に示した通り、かすみがうらマラソン完走者の平均タイムは男子が4時間31分25秒、女子が4時間53分25秒でした。
他の大会と比べて平均タイムは標準的ですが、サブ3の割合は男子が2.1%、女子が0.3%とやや低いです。
これはコースが悪い訳ではなく、開催が4月中旬で上位選手の多くがトラック競技に移行していて出場していないためだと思われます。
タイム分布は以下の通りです。縦軸は割合(相対度数)、横軸はグロスタイム(5分刻み)です。
かすみがうらマラソン2019のタイム分布
サブ3.5・サブ4・サブ4.5・サブ5を達成したところで飛び出ていて、明らかにキリの良いタイムを目標に走っているランナーが多いことが分かります。
男子は4時間切りを目標にしている方が最も多く、女子は4時間半切り・5時間切りを目標にしている方が多いように思われます。
また、タイムを収集した2019年大会の制限時間は6時間10分でしたが、グラフから6時間10分を超えてゴールしているランナーも少しだけ見受けられます。
少しオーバーするくらいは許される(?)のかもしれませんが、毎年同様の扱いになるとは限らないので、制限時間内にゴールすることを念頭に走ることをおすすめします。
まとめ
かすみがうらマラソンの特徴をまとめると以下のようになります。
- 地元住民・企業で盛り上げる良い雰囲気の大会
- 前半に軽いアップダウンがある
- 17kmの関門に注意(なるべく歩かない)
- フルマラソンのみの完走率は90%前後
- 難易度(完走率)は気温に大きく左右される