金沢マラソンの平均タイムと難易度|富山マラソンとの比較も
2022/05/31
毎年10月末頃に開催される金沢マラソンの難易度、平均タイム、完走率などを紹介します。同時期・同地域で開催される富山マラソンとの比較も行います。
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大会概要

北陸新幹線の開業に合わせて、2015年に第1回が開催されました。完走率が非常に高く、初心者におすすめの大会です。人気の観光スポットということもあり、抽選倍率は2~3倍を推移しています。
- 開催時期:10月末~11月上旬
- スタート時刻:8時35分(第1ウェーブ)、8時45分(第2ウェーブ)
- 制限時間:7時間05分(第1ウエーブ基準、15時40分まで)
- 参加費:15,000円
- 定員:12,000人
- 完走率:96%前後
- 完走難易度:★☆☆☆☆
- コース難易度:★★☆☆☆
完走率と気温の推移
気温と完走率の推移は以下の通りです。
年度 | 気温 | 完走率 |
---|---|---|
2021 | 15℃ | 96.2% |
2019 | 16℃ | 96.5% |
2018 | 14℃ | 97.0% |
2017 | 16℃ | 95.4% |
2016 | 18℃ | 96.8% |
2015 | 17℃ | 96.8% |
完走率は96%前後と非常に高いです。制限時間がおよそ7時間と長いため、完走を目指すランナーに最適な大会です。
気温は16℃前後で安定しています。やや暑いと感じる方もいるかもしれませんが、タイムに大きく影響はしないと思われます。
コースの特徴

広坂通りからスタートし、まずは兼六園・金沢駅前を走ります。金沢駅(およそ3km地点)から南に進みますが、ここから8km地点まで20mほど上ります。
東に進みトンネルを抜けると、普段は車でしか走れない幹線道路を通りますが、ここに到達するまでさらに30m上る必要があります。
この幹線道路(12km地点)がコース最高点(約55m)です。嬉しいことに、その後は大きな上りがありません。
ここからフィニッシュまで下り続けますが、この地点まで上った分よりも下ることができます。つまり、スタートよりもフィニッシュの標高の方が低いです。
スタートとフィニッシュの標高差は約20mですが、公認コースとなる42m以内を満たしているので問題ありません。
このように最初はそこそこ上るものの、その後は下り続けることを考えると、コース難易度は低くタイムは出しやすいといえます。
平均タイム・タイム分布
平均タイム(グロスタイム)と各タイムの割合は以下の通りです。以下の表は、2021年大会(男子7552人、女子1915人)の結果から作成しました。
男子 | 女子 | |
---|---|---|
平均タイム | 4:38'57 | 5:05'43 |
サブ3 | 6.0% | 1.5% |
サブ3.5 | 16.8% | 5.9% |
サブ4 | 31.5% | 15.6% |
サブ4.5 | 46.7% | 31.2% |
サブ5 | 63.8% | 48.0% |
表に示した通り、金沢マラソン(2021年大会)の平均タイムは男子が4時間38分57秒、女子が5時間05分43秒でした。
サブ3(3時間切り)を達成した選手は男子が6.0%、女子が1.5%でしたが、かなりレベルが高いといえます。
参考までに、北海道マラソン2019のサブ3達成者は男子が4.8%、女子が1.1%です。制限時間が5時間のため相対的にサブ3の割合が高くなるはずですが、金沢マラソンの方が割合が大きいのは驚きです。
タイム分布は以下の通りです。横軸はグロスタイム(5分刻み)、縦軸は相対度数(データの割合)です。

タイム分布から、男子は4時間切り・5時間切りをちょうど達成した方の割合が多く、女子は5時間切り・6時間切りをちょうど達成した方の割合が多いことが見られます。
富山マラソンとの比較
同じ北陸で同時期に開催される富山マラソンとの比較を行います。同日に開催される年もあるので、どちらか迷った際に参考にしてみてください。
金沢マラソン | 富山マラソン | |
---|---|---|
参加費 | 15,000円 | 13,000円 |
定員 | 12,000人 | 13,000人 |
制限時間 | およそ7時間 | およそ7時間 |
平均タイム(男子) | 4:38'57 | 4:55'34 |
平均タイム(女子) | 5:05'43 | 5:24'37 |
完走率 | 96.4% | 95.6% |
最大上昇距離 | 約45m | 約45m |
スタート/ゴール高低差 | -20m | 0m |
平均タイムは金沢マラソンが2021年大会、富山マラソンが2019年大会の記録より算出。完走率は直近5年間の平均から算出。
表から分かるように、金沢マラソンと富山マラソンの参加費・定員・制限時間はほぼ同じです。
コースもかなり似ていて、途中で45mほど上り、その後は下り基調になる点も同じです。このため、完走率もどちらも96%前後で変わりません。
大きく異なるのは平均タイムです。制限時間もコースもほとんど変わらないのに、平均タイムは金沢マラソンの方が15~20分程速いのは驚きです。
理由は参加者のレベルが高いからです。金沢マラソンがエリートランナー枠(男子2時間30分以内、女子3時間00分以内)を設けていることが要因かもしれません。
以上より、サブ3を目指すランナーはレベルの高い金沢マラソンをおすすめします。参加者のレベルを気にしないのであれば、難易度は同等なので観光したい方を選べば良いと思います。
まとめ
金沢マラソンの特徴をまとめると以下のようになります。
- 人気が高く、抽選倍率は2~3倍
- 完走率は96%前後と非常に高い
- コース難易度は低めだが、12kmまでは上る
- 富山マラソンよりも参加者のレベルが高い