金沢マラソンの平均タイムと難易度|富山マラソンとの比較も

 毎年10月末頃に開催される金沢マラソン難易度、平均タイム、完走率などを紹介します。同時期・同地域で開催される富山マラソンとの比較も行います。

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大会概要

金沢マラソン メインビジュアル

引用:kanazawa-marathon.jp

 北陸新幹線の開業に合わせて、2015年に第1回が開催されました。完走率が非常に高く、初心者におすすめの大会です。人気の観光スポットということもあり、抽選倍率は2~3倍を推移しています。

  • 開催時期:10月末~11月上旬
  • スタート時刻:8時35分(第1ウェーブ)、8時45分(第2ウェーブ)
  • 制限時間:7時間05分(第1ウエーブ基準、15時40分まで)
  • 参加費:15,000円
  • 定員:12,000人
  • 完走率:96%前後
  • 完走難易度:★☆☆☆☆
  • コース難易度:★★☆☆☆

完走率と気温の推移

 気温完走率の推移は以下の通りです。

年度 気温 完走率
2021 15℃ 96.2%
2019 16℃ 96.5%
2018 14℃ 97.0%
2017 16℃ 95.4%
2016 18℃ 96.8%
2015 17℃ 96.8%

 完走率96%前後と非常に高いです。制限時間がおよそ7時間と長いため、完走を目指すランナーに最適な大会です。

 気温16℃前後で安定しています。やや暑いと感じる方もいるかもしれませんが、タイムに大きく影響はしないと思われます。

コースの特徴

金沢マラソン コースと高低差

引用:kanazawa-marathon.jp

 広坂通りからスタートし、まずは兼六園・金沢駅前を走ります。金沢駅(およそ3km地点)からに進みますが、ここから8km地点まで20mほど上ります

 東に進みトンネルを抜けると、普段は車でしか走れない幹線道路を通りますが、ここに到達するまでさらに30m上る必要があります。

 この幹線道路(12km地点)コース最高点(約55m)です。嬉しいことに、その後は大きな上りがありません

 ここからフィニッシュまで下り続けますが、この地点まで上った分よりも下ることができます。つまり、スタートよりもフィニッシュの標高の方が低いです。

 スタートとフィニッシュの標高差は約20mですが、公認コースとなる42m以内を満たしているので問題ありません。

 このように最初はそこそこ上るものの、その後は下り続けることを考えると、コース難易度は低くタイムは出しやすいといえます。

平均タイム・タイム分布

 平均タイム(グロスタイム)と各タイムの割合は以下の通りです。以下の表は、2021年大会(男子7552人、女子1915人)の結果から作成しました。

男子 女子
平均タイム 4:38'57 5:05'43
サブ3 6.0% 1.5%
サブ3.5 16.8% 5.9%
サブ4 31.5% 15.6%
サブ4.5 46.7% 31.2%
サブ5 63.8% 48.0%

 表に示した通り、金沢マラソン(2021年大会)の平均タイムは男子が4時間38分57秒、女子が5時間05分43秒でした。

 サブ3(3時間切り)を達成した選手は男子が6.0%、女子が1.5%でしたが、かなりレベルが高いといえます。

 参考までに、北海道マラソン2019のサブ3達成者は男子が4.8%、女子が1.1%です。制限時間が5時間のため相対的にサブ3の割合が高くなるはずですが、金沢マラソンの方が割合が大きいのは驚きです。

 タイム分布は以下の通りです。横軸はグロスタイム(5分刻み)、縦軸は相対度数(データの割合)です。

金沢マラソン タイム分布

 タイム分布から、男子は4時間切り・5時間切りをちょうど達成した方の割合が多く、女子は5時間切り・6時間切りをちょうど達成した方の割合が多いことが見られます。

富山マラソンとの比較

 同じ北陸で同時期に開催される富山マラソンとの比較を行います。同日に開催される年もあるので、どちらか迷った際に参考にしてみてください。

金沢マラソン 富山マラソン
参加費 15,000円 13,000円
定員 12,000人 13,000人
制限時間 およそ7時間 およそ7時間
平均タイム(男子) 4:38'57 4:55'34
平均タイム(女子) 5:05'43 5:24'37
完走率 96.4% 95.6%
最大上昇距離 約45m 約45m
スタート/ゴール高低差 -20m 0m

平均タイムは金沢マラソンが2021年大会、富山マラソンが2019年大会の記録より算出。完走率は直近5年間の平均から算出。

 表から分かるように、金沢マラソンと富山マラソンの参加費・定員・制限時間はほぼ同じです。

 コースもかなり似ていて、途中で45mほど上り、その後は下り基調になる点も同じです。このため、完走率もどちらも96%前後で変わりません。

 大きく異なるのは平均タイムです。制限時間コースもほとんど変わらないのに、平均タイムは金沢マラソンの方が15~20分程速いのは驚きです。

 理由は参加者のレベルが高いからです。金沢マラソンがエリートランナー枠(男子2時間30分以内、女子3時間00分以内)を設けていることが要因かもしれません。

 以上より、サブ3を目指すランナーはレベルの高い金沢マラソンをおすすめします。参加者のレベルを気にしないのであれば、難易度は同等なので観光したい方を選べば良いと思います。

まとめ

 金沢マラソンの特徴をまとめると以下のようになります。

  • 人気が高く、抽選倍率は2~3倍
  • 完走率96%前後と非常に高い
  • コース難易度は低めだが、12kmまでは上る
  • 富山マラソンよりも参加者のレベルが高い

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