【おすすめ記事】安くて高性能な旧モデルを紹介!

【2025版】On(オン)のランニングシューズ17足を比較表付きで紹介!

On(オン)のランニングシューズ比較

 ランニング市場で成長率トップと言われているOn(オン)ですが、どのシューズを選べばいいか迷っている方も多いと思います。そこで本記事では、Onのランニングシューズ比較表付きで紹介します。

シューズまとめ記事のリンク

メーカー別
レベル別
用途別

Onのランニングシューズの特徴

 Onのランニングシューズには、CloudTec(クラウドテック)と呼ばれる独自の技術が採用されています。

 特徴的な見た目・豊富なカラーバリエーションからデザイン性で選ぶ人も多いですが、性能を向上させるために様々な工夫がされています。

CloudTec

 初期のスタンダードなCloudTecは、Cloudパーツという中空のフォーム材が複数並べられ、1つ1つが圧縮することでクッション性を向上しています。

 その後、さらにクッション性や反発力を高めるために、Cloudパーツを二重構造にしたり、結合したパターンも見られるようになりました。

Helionスーパーフォーム

Helion SF(ヘリオンスーパーフォーム)

 CloudパーツにはHelion SF(ヘリオンスーパーフォーム)という独自のフォーム材が使用されています。

 Cloudパーツが完全に潰れないように適度な硬さがあり、圧縮状態から復元することで推進力が得られます。

 また、気温の影響を受けづらく、寒い日でも硬度が大きく変化しない(硬くなりにくい)性質があります。

Helionハイパーフォーム

Helion HF(ヘリオンハイパーフォーム)

 レーシングモデルにはHelion HF(ヘリオンハイパーフォーム)というフォーム材が使用されることがあります。

 Helion SFよりも弾力感があり、反発力・クッション性に優れていますが、耐久性は低めです。

 独立したCloudパーツでは形状が維持できないため、Cloud(穴)は非常に小さく通常のランニングシューズに近い見た目をしています。

SpeedBoardをたわませた様子
SpeedBoard

Speedboard(スピードボード)

 CloudTecでは効率良く推進力を生み出すために、基本的にCloudパーツの上(または内部)にSpeedboard(スピードボード)と呼ばれるプレートを配置しています。

 Speedboardには樹脂製カーボン製のものがあり、目的に応じて厚さ形状が調整されています。

CloudTec Phase

CloudTec Phase

 CloudTec Phase(クラウドテックフェーズ)は、コンピュータによる有限要素解析によりCloud(穴)の大きさ・形状・配置などを決定し、クッショニングを最適化した新しい技術です。

 Cloudパーツが独立している通常のCloudTecとは異なり、通常のソールに穴を空けたような構造となっています。

 これらの穴がドミノのように連鎖的に圧縮することで、今まで以上にソフトな乗り心地が得られるようになりました。

 また、Speedboardの位置はCloudパーツの上とは限らず、廃止されたり下部に配置されるようになりました。

比較表

 On公式HPの情報を元に、ランニングシューズの比較表を作成しました。

定価(税込) 重量(27cm) 厚さ ドロップ クッション
Cloudboom Strike ¥36,300 215g 39.5mm 4mm ★★★★★
Cloudboom Echo 3 ¥32,780 220g 37mm 9mm ★★★★
Cloudboom Zone ¥25,300 225g 35mm 6mm ★★
Cloudmonster Hyper ¥27,500 265g 37.5mm 6mm ★★★★★
Cloudmonster 2 ¥23,100 295g 37mm 6mm ★★★★★
Cloudflow 4 ¥19,580 235g 36mm 8mm ★★
Cloudstratus 3 ¥23,100 290g 35mm 6mm ★★★★
Cloudeclipse ¥23,100 285g 40mm 6mm ★★★★★
Cloudsurfer 2 ¥20,900 261g 32mm 9mm ★★★★
Cloudsurfer Next ¥18,700 273g 30mm 6mm ★★★
Cloudflyer 5 ¥22,000 320g 33mm 9mm ★★★★
Cloudrunner 2 ¥18,700 270g 33mm 10mm ★★★
Cloudgo ¥16,830 256g 33mm 11mm ★★★
Cloud 6 ¥18,700 267g 27mm 8mm
Cloud X 4 ¥19,800 288g 30mm 7mm
Cloudspark ¥20,900 282g 34mm 8mm ★★★
Cloudswift 4 ¥20,900 278g 33mm 8mm ★★★

見切れている場合横にスクロールできます

 多くのモデルがあり迷う方もいると思うので、用途別に代表的なモデルをまとめました。

  • 最速レーシング:クラウドブームストライク
  • オールラウンド:クラウドモンスター2、クラウドモンスターハイパー
  • クッション:クラウドエクリプス
  • スタビリティ:クラウドフライヤー5
  • ライフスタイル:クラウド6

 一番人気のランニング用シューズはクラウドモンスターです。バウンス感があり、様々な用途に対応します。

 他には、独特のクッション性が特徴のクラウドエクリプスや、安定感がありウォーキングにも最適なクラウドフライヤーもおすすめです。

 普段履きがメインで軽く走れれば良い程度であれば、代表モデルのクラウド6が無難です。

レース・トレーニング

Cloudboom Strike (クラウドブームストライク)

  • 定価(税込):¥36,300
  • 重量(27.0cm):215g
  • 厚さ:39.5mm
  • ドロップ:4mm
  • 主な用途:ロードレース・マラソン(~サブ3)、インターバル、LT走

 カーボンプレートを挟む2層のミッドソールのうち、上層自体が分厚いインソールとなった新しい構造のシューズ

 足と接する部分がHelion HF(Pebax製のフォーム材)となるため、弾む感覚がダイレクトに得られます

 クラウドブームエコー3よりもクッション性が高く、フルマラソンにはこちらがおすすめです。

 LightSpray技術によりOn史上最軽量のアッパーを備えたCloudboom Strike LSは重量170gですが、販売数が非常に少ない上に定価は44,000円となっています。

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Cloudboom Echo 3 (クラウドブームエコー3)

  • 定価(税込):¥32,780
  • 重量(27.0cm):220g
  • 厚さ:37mm
  • ドロップ:9mm
  • 主な用途:3km~ハーフマラソン、インターバル、LT走

 Cloudboom Strikeと同様に、Helion HFの厚底ソールにカーボン製のSpeedboardを内蔵した構成。出雲駅伝2023で佐藤圭汰選手(駒沢大)が2区(5.8km)で着用し、区間賞を獲得した実績があります。

 Cloudboom Strikeや他社の厚底カーボンシューズと比較するとやや硬めの乗り心地でロッカーを感じやすいのが特徴です。ハーフマラソンまでの距離で使いやすい印象です。

Cloudboom Zone (クラウドブームゾーン)

Cloudboom Zone

商品画像の引用元:on-running.com/ja-jp

  • 定価(税込):¥25,300
  • 重量(27.0cm):225g
  • 厚さ:35mm
  • ドロップ:6mm
  • 主な用途:インターバル、LT走、3km~10km

 Cloudboom Echoを薄くしたような構造で、陸上トラックでのスピードトレーニングに適したモデル。用途が限られているため、販売数は少ないです。

 カーブでの安定性を高めるために接地感は硬めで、またアッパーのサポートを強めています。

Cloudmonster Hyper (クラウドモンスターハイパー)

  • 定価(税込):¥27,500
  • 重量(27.0cm):265g
  • 厚さ:37.5mm
  • ドロップ:6mm
  • 主な用途:ロードレース・マラソン(サブ3~サブ4)、LT走、ロング走、ジョギング(速め)

 クラウドモンスターにレーシングモデルの要素を取り入れたスーパートレーナー

 Speedboardは非搭載ですが、上層に多くのHelion HFが使用されているため、通常のモンスターよりも断然バウンス感が強いです。

 価格だけが懸念点ですが、軽量で反発力が強いため幅広い場面で使用することができます。

Cloudmonster 2 (クラウドモンスター2)

  • 定価(税込):¥23,100
  • 重量(27.0cm):295g
  • 厚さ:37mm
  • ドロップ:6mm
  • 主な用途:ジョギング、ロング走、10km〜フルマラソン(サブ4~完走)、タウンユース

 ミッドソールの見た目にインパクトがあるように、On史上最も大きなCloudパーツが採用されています。Cloudパーツの大きく圧縮することで、高いエネルギーリターンが得られるように設計されています。

 反発力のみならずクッション性も高いため、デイリートレーナーとして履いているランナーも多いです。初代モデルよりも安定感が高くなり、普段履きとしても使いやすくなりました。

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Cloudflow 4 (クラウドフロー4)

  • 定価(税込):¥19,580
  • 重量(27.0cm):235g
  • 厚さ:36mm
  • ドロップ:8mm
  • 主な用途:スピード練習、5km~ハーフマラソン、ジョギング、部活用、冬季練習

 軽量性が特徴のスピードモデル。アッパーには軽量で通気性に優れたウーブンアッパーを採用しています。

 2重構造のミッドソールにスプーン型のSpeedboardを内蔵し、旧モデルよりもクッション性・反発力が向上しました。

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デイリートレーナー

Cloudstratus 3 (クラウドストラトス3)

  • 定価(税込):¥23,100
  • 重量(27.0cm):290g
  • 厚さ:35mm
  • ドロップ:6mm
  • 主な用途:ジョギング、ウォーキング、ロードレース・マラソン(サブ5~完走)

 CloudTecを2重構造にすることで高いクッション性を実現したモデル。

 ふかふか過ぎず程良く安定感も感じられるため、初心者や膝の怪我が心配な方におすすめです。

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Cloudeclipse (クラウドエクリプス)

  • 定価(税込):¥23,100
  • 重量(27.0cm):285g
  • 厚さ:40mm
  • ドロップ:6mm
  • 主な用途:ジョギング、ロング走、ロードレース・マラソン(サブ5~完走)

 40mmの厚底ソールに2層のCloudTec Phaseを採用。クッション性が高く、長い距離を走る場面に最適です。

 SpeedboardはCloudパーツの上ではくなく、珍しく下部に配置しています。これによりソフトな乗り心地を損なわずに安定性を調整しています。

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Cloudsurfer 2 (クラウドサーファー2)

  • 定価(税込):¥20,900
  • 重量(27.0cm):261g
  • 厚さ:32mm
  • ドロップ:9mm
  • 主な用途:ジョギング、ロング走、ロードレース・マラソン(サブ4.5~完走)

 Onのランニングシューズとしては珍しく、Speedboard非搭載のモデルです。スニーカー用途としても人気です。

 プレートがないため反発力は高くないですが、接地時のクッションが感じられやすいです。

 初代モデルはふにゃふにゃ感が強かった印象ですが、今作では硬度が調整されたことで安定性が向上しました。

Cloudsurfer Next (クラウドサーファーネクスト)

  • 定価(税込):¥18,700
  • 重量(27.0cm):273g
  • 厚さ:30mm
  • ドロップ:6mm
  • 主な用途:ジョギング、ロング走、ロードレース・マラソン(サブ4~完走)

 名前だけで判断するとクラウドサーファー(通常版)の後継モデル・上位モデルのような印象を受けますが、どちらかというと派生モデルに近いです(しかも、こちらのほうが安い)。

 ネクストの方がミッドソールの密度が高いためほど重いですが、ロッカーを感じやすく、かつ応答性に優れています。

Cloudflyer 5 (クラウドフライヤー5)

  • 定価(税込):¥20,900
  • 重量(27.0cm):320g
  • 厚さ:33mm
  • ドロップ:9mm
  • 主な用途:ジョギング、ロング走、ロードレース・マラソン(サブ5~完走)、ウォーキング、タウンユース

 幅広のソールと厚みのあるヒールカウンターを備えたスタビリティモデル。Cloudパーツは大きく数は少なめです。

 安定性・快適性を重視しており重量は300gを超えているため、長時間のランニングやウォーキングにおすすめです。

Cloudrunner 2 (クラウドランナー2)

  • 定価(税込):¥18,700
  • 重量(27.0cm):270g
  • 厚さ:33mm
  • ドロップ:10mm
  • 主な用途:ジョギング、ロードレース・マラソン(サブ5~完走)、ウォーキング

 クラウドフライヤーほどではないですが、程良い安定性を備えた初心者向けのモデルです。Onのシューズの中では比較的安くシンプルな構造です。

 今作ではSpeedboardが廃止され、ミッドソールが改良されたことでクッション性が向上しました。

 ライフスタイル向けのクラウド6と同様に防水モデル(Waterproof)も用意されていますが、ランニング用途ならクラウドランナー2の方がおすすめです。

Cloudgo (クラウドゴー)

  • 定価(税込):¥16,830
  • 重量(27.0cm):256g
  • 厚さ:33mm
  • ドロップ:11mm
  • 主な用途:ジョギング、テンポ走、ロングインターバル

 軽量性とクッション性のバランスが取れたモデル。ジョギング用に軽くて安いシューズを求める方におすすめです。

 他のモデルと異なり2つクラウドパーツが結合したような構造のため、通常のランニングシューズに近い接地感が得られます。

タウンユース、ファンラン

Cloud 6 (クラウド6)

  • 定価(税込):¥18,600
  • 重量(27.0cm):267g
  • 厚さ:27mm
  • ドロップ:8mm
  • 主な用途:タウンユース、ウォーキング、軽めのジョギング

 Onのシューズの中で1番スタンダードで人気な、ライフスタイル向けのモデル。

 ランニングシューズとしては少し硬めですが、軽めの運動・ジム・ウォーキング・旅行・普段履きなど幅広い用途に対応可能します。

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Cloud X 4 (クラウドX4)

  • 定価(税込):¥19,800
  • 重量(27.0cm):288g
  • 厚さ:30mm
  • ドロップ:7mm
  • 主な用途:タウンユース、軽めのジョギング、ジム、スポーツ全般

 代表モデルのクラウド5を少しだけランニング寄りにしたシューズ。ランニング・ライフスタイルの中間に位置するトレーニングカテゴリーに分類されています。

 前作(3代目)はクラウド5とほとんど変わりませんでしたが、今作では厚さが増してクッションが向上しました(重量は増加)。

Cloudspark (クラウドスパーク)

  • 定価(税込):¥20,900
  • 重量(27.0cm):282g
  • 厚さ:34mm
  • ドロップ:8mm
  • 主な用途:タウンユース、ジョギング、ジム

 女性向けに設計されており、安定性・サポート・フィット感に優れています。

 推進力は感じられるもののクッション性は高くはないため、マラソンよりはカジュアルな使い方がおすすめです。

Cloudswift 4 (クラウドスウィフト4)

  • 定価(税込):¥20,900
  • 重量(27.0cm):279g
  • 厚さ:33mm
  • ドロップ:8mm
  • 主な用途:ジョギング、タウンユース

 ランニングとライフスタイルの中間に入るようなイメージで、アディダスのウルトラブーストのような位置付けのモデルです。

 今作は硬めだったソールが少し柔らかくなり、さらに40gほど軽量化されたためランニング寄りの性能になったといえます。

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