1500m4分10秒~20秒切りの練習メニュー、目安のタイムを紹介!
陸上を始めたばかりの頃は1500m4分10秒、4分20秒がなかなか切れず、壁に感じている方は多いのではないでしょうか。
私は高校入学当時の新体力テストが5分台でしたが、高校2年生のときに4分20秒を初めて切ることができ、今では3分44秒まで記録を伸ばすことができました。
そこで本記事では、トレーニングの経験を元に、4分10秒〜20秒を切るための練習の考え方や、1週間の具体的なメニュー例(目安のタイム付き)も紹介します。
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800m | |
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1500m | |
5000m | |
3000mSC | |
フルマラソン |
目次
4分10秒、4分20秒のレベル
上のグラフは高校生男子(陸上部)のタイム分布を示したものです。このグラフは、東京都高校連の春季記録会1381人分のリザルトから作成しています。
グラフに示しているように、高校男子で4分20秒切りを達成した選手は21%、4分10秒切り(4分1桁)を達成した選手はわずか4%でした。
平均タイムは4分41秒のため、高校生にとって4分10秒、20秒切りは簡単ではないといえます。
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メニュー例
ジョギング
ジョギングを行うことで循環器系や筋肉構造が発達し、効率の良い走りができるようになります。全てのトレーニングの土台となるため、一番重要な練習といえます。
ジョギングによって土台ができていなければ負荷の高いトレーニングはこなせず、怪我のリスクも高まってしまいます。
1週間のうちポイント練習が2~3回、レスト(またはリカバリージョグ)が1日となるので、残りの3~4日がジョギングの日となります。
ペースは最大心拍数の70%となるくらいが良いとされています。ただしピンとこない方が多いと思うので、辛くなく話せるペースくらいの認識で大丈夫です。
距離は10km前後、週末(レース期を除く)は16km程度のロングジョグを行うのが王道です。疲労が溜まっていない場合は、ジョギング後に流し(快調走)を数本入れるとさらに効果的です。
また、冬季練習中はジョギングの日に坂ダッシュ(全力を数本)も併せて行うこともあります。負荷が高いため週1程度で良いですが、全力で走る機会は意外と少ないためスピードの底上げにつながります。
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ペース走
ペース走は冬季練習の時期は週1~2回程度行います。レース期に近づくにつれインターバルに移行していき、ペース走の頻度は減っていきます。
距離は一度に走るなら6000m程度、1600m~2000mに分割する(クルーズインターバル)なら合計8000m程度で、ペースはコンディションに応じて変えてしまって大丈夫です。
ペース走の後に余力があれば、数本の流しを入れたり1000mを1本走ると多くの筋肉が動員できるようになり効果的です。
目標タイム | 4分10秒 | 4分15秒 | 4分20秒 |
---|---|---|---|
ペース(400m) | 82"8 | 84"0 | 85"2 |
ペース(1000m) | 3'27" | 3'30" | 3'33" |
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インターバル
インターバルはスピード持久力を鍛えるために行います。特にロングインターバル(1000m~)は、タイム縮めるために一番有効な練習だと思います(ジョギングで土台ができていることが前提)。
ロングインターバルで代表的なのは1000mですが、LTペースで行うクルーズインターバル(1600mが目安)も効果的です。
1000m×4~5 (rest:200~400jog)
目標タイム | 4分10秒 | 4分15秒 | 4分20秒 |
---|---|---|---|
ペース(400m) | 74"4 | 75"6 | 76"8 |
ペース(1000m) | 3'06" | 3'09" | 3'12" |
1600m×3~5 (rest:200~400jog)
目標タイム | 4分10秒 | 4分15秒 | 4分20秒 |
---|---|---|---|
ペース(400m) | 80"0 | 81"2 | 82"5 |
ペース(1000m) | 3'20" | 3'23" | 3'26" |
ペース(1600m) | 5'20" | 5'25" | 5'30" |
以上のようなロングインターバルはレース期に行うことが多いですが、ショートインターバルはレース期よりも前の時期に行うことが多いです。
レストや本数にもよりますが、基本的にはロングインターバルよりも速いペースで走ることをおすすめします。
200m×12~16 (rest:200jog)
目標タイム | 4分10秒 | 4分15秒 | 4分20秒 |
---|---|---|---|
ペース(200m) | 33"0 | 33"5 | 34"0 |
400m×8~12 (rest:200jog)
目標タイム | 4分10秒 | 4分15秒 | 4分20秒 |
---|---|---|---|
ペース(400m) | 72" | 73" | 74" |
2つ上に示した200mのインターバルはレースペースとほぼ同じ速度です。慣れてきたらペースは変えずに距離を300m~400mに伸ばしていくのが理想的です。
距離を伸ばす場合は、レストと走行距離を同じ、またインターバルの合計走行距離も同じにします。例えば400mのインターバルにするなら、レストを400mjogにして本数は6~8本とします。
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レペティション
レペティションは主に1500mのレースペースとほぼ同じか、それより速いペースで行うことが多いです。
距離が稼げないためインターバルよりも効率は悪いですが、レースペース慣れるため実践的な練習になります。
レースペースよりも速い練習をしておけば、本番の1500mがゆっくりに感じ余裕を持った走りができるメリットもあります。
レペティションは負荷が高いため、頻度は2週に1回程度がおすすめです。ペース走後に1本だけ走るのも良いと思います。
1000m×3 (Rest:10~15min)
目標タイム | 4分10秒 | 4分15秒 | 4分20秒 |
---|---|---|---|
ペース(400m) | 68"0 | 69"6 | 70"8 |
ペース(1000m) | 2'50" | 2'54" | 2'57" |
600m×3 (Rest:10~15min)
目標タイム | 4分10秒 | 4分15秒 | 4分20秒 |
---|---|---|---|
ペース(400m) | 62"0 | 63"3 | 64"6 |
ペース(600m) | 1'33" | 1'35" | 1'37" |
300m×3×3 (rest:3min, Rest:10min)
目標タイム | 4分10秒 | 4分15秒 | 4分20秒 |
---|---|---|---|
ペース(300m) | 45"~46" | 46"~47" | 47"~48" |
ここに示したメニューだけはなく1000+800+600など異なる距離を組み合わせることも多く、幅広い強度の練習ができるのでおすすめです。
1週間のメニュー例
冬季練習
曜日 | メニュー例 |
---|---|
月 | 8kmjog |
火 | 12kmjog+坂ダッシュ×5 |
水 | 8000mペース走+1000m R:10min |
木 | リカバリージョグ or レスト |
金 | 10kmjog |
土 | 400m×8+200m×5 r:200jog |
日 | 15kmjog+流し×5 |
レース期
曜日 | メニュー例 |
---|---|
月 | 8kmjog |
火 | 400m×4~5 r:400jog |
水 | 1000m×5 r:400jog |
木 | リカバリージョグ or レスト |
金 | 10kmjog |
土 | 300×3×3 r:3min, R:10min |
日 | 12kmjog+流し×3 |
調整
曜日 | メニュー例 |
---|---|
月 | 8kmjog |
火 | 8kmjog+流し×3 |
水 | 1600m×2+200m×4 r200jog, R5min |
木 | リカバリージョグ or レスト |
金 | 6kmjog+流し×2 |
土 | レース(1500m) |
日 | リカバリージョグ or レスト |
ペース配分
イーブン(一定のペース)で走った場合のラップはこちらです。
4分10秒 | 4分15秒 | 4分20秒 | |
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400m | 1'06" | 1'08" | 1'09" |
800m | 2'13" | 2'16" | 2'18" |
1000m | 2'46" | 2'50" | 2'53" |
1200m | 3'20" | 3'24" | 3'28" |
1周目は、表のタイムより1~2秒速く入ってしまっても良いと思います。
ただし、2周目のタイムが落ちすぎると、その勢いのまま3周目も遅くなってしまう場合が多いです。
このため、1周目を速く入る場合は2周目以降(特に3周目)に表のタイムより遅くならないように注意しましょう。
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